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台中第二市場グルメ➂・台湾ローカルな朝ごはん【王記菜頭粿糯米腸】

台中第二市場グルメ①・台中で一番美味しい魯肉飯【山河魯肉飯】台中第二市場グルメ②・本格的な肉圓を食べるならここ!【茂川肉丸】【丁山肉丸】の記事に引き続き、私のおすすめの台中第二市場グルメを紹介します。今回は、ローカルな台湾の渋い朝ご飯をリーズナブルな価格で食べられるお店です。朝ご飯から外食をする文化の台湾ならではのボリューム満点の朝ごはんは、食べると元気いっぱいに!台中を観光する日の朝のスタートは、是非ここで食べることをオススメします。

【王記菜頭粿糯米腸】はその名の通り、菜頭粿と糯米腸をメインにした屋台で、第二市場の三民路側の入口を入ってすぐの場所にあります。いつ行っても行列のできている人気店です。朝は常連の地元民がほとんどで比較的空いていますが、お昼時は名物のメニューを目当てに来る観光客でいっぱいになります。台湾人の観光客もわざわざ来て並ぶぐらいなので、かなりの人気ぶりが伺えます。座席はお店のカウンターが数席、外の歩道に小さなテーブルが5つほどあるだけなので、混雑時は相席で座ることになります(ここはぜひ台湾の雰囲気を味わいましょう!)。店内はゆっくり食事するという雰囲気ではないので、落ち着いて食べたい方はテイクアウトして、近くの台中公園などで食べるのも良いです。テイクアウトは紙のお弁当箱に詰めてくれます。

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こちらは「菜頭粿+米腸 (50元=約150円)」です。これに更に目玉焼きを追加したトリプルコンボの「菜頭粿+米腸 +蛋 (60元=約180円)」がここの看板メニューです。菜頭粿・米腸・蛋の3つを好きに組み合わせて注文できますが、周りを見ているとほぼ全てのお客さんが3つ全部のセットメニューを注文していて、「ここに初めて来たらまずはこれ」という暗黙のルールがあるみたいです。ちなみにBRUTUS:101 things to do in Taiwan / 台湾で見る、買う、食べる、101のこと。でも、このトリプルコンボのメニューが紹介されています。

「菜頭粿」とは蘿蔔糕のことで、日本では大根餅として知られています。大根餅とは、千切りにした大根と上新粉を合わせて錬り、干しエビや香腸や椎茸やネギなどの具を入れて蒸し上げたものが一般的ですが、ここの菜頭粿は真っ白な具のないオーソドックスなシンプルなタイプです。口当たりはフワフワなのにモチモチで、焼きたての熱々を頬張りながら食べるのが最高です。

また、「糯米腸」とは豚の大腸に味付けしたもち米を詰めて蒸しあげたもので、いわば餅米のソーセージです。夜市でよく売られている有名な台湾グルメに、ホットドッグのパンの代わりにこの糯米腸にソーセージを挟んだ「大腸包小腸」があります。外の皮はカリッと焼かれていて、いかにも中からジューシーなお肉が出てきそうなのに、モチモチの餅米が入っているのが何とも面白い感覚です。私はここで人生初めて糯米腸を食べたのですが、この何とも不思議な台湾グルメにすっかり魅了されてしまいました。注文した後に食べやすい大きさに切ってくれます。

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こちらは「芋頭糕 (25元=約75円)」です。芋頭糕は大根餅と同じように米粉を主原料に、大根ではなく里芋で作られます。菜頭粿よりも重めのむっちりとした食感で、里芋の味が濃厚です。こちらは定番のメニューとは別に掲示されていたので、もしかしたら限定メニューかもしれません。私は美味しそうな焼き立ての芋頭糕がカウンターに並んでいるのを見かけて、指差しでオーダーしました。

菜頭粿と同じく上にかかっているのは2種類のタレ、茶色いタレはとろみのある甘い醤油風味、赤いタレは甘酸っぱい梅風味です。台湾料理の上にかかっているタレは、このように基本的に甘いことが多いです。辛みが欲しい時は、卓上にある辛いソースをかけて味変するのがオススメです。目玉焼きをトッピングすれば、半熟の黄身を絡ませながら食べることもできて、更に味がまろやかになります。

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綜合湯 (40元=約120円)です。いわゆる具材全部入りスープです。豬血(豚の血を固めたもの)、魚丸(魚のつみれ)、貢丸(豚肉の肉団子)、菜頭(大根)、油豆腐が入っています。大鍋で煮込んでいて、あっさり塩味のおでんみたいな感覚です。それぞれ具材単品のスープもありますが、この綜合湯が一番人気のようです。台湾では朝も昼も夜もスープを飲む文化があるので、こういう小さな屋台でも必ずスープの用意があります。ちなみに私は豬血や鴨血のように、動物の血を固めた台湾独特の食材が大好きです。最初は見た目と作り方に驚きましたが、プルプルのゼリー質のお豆腐みたいな不思議な食べ物は、一度食べたら不思議と病みつきになります。綜合湯 (40元=約120円)です。いわゆる具材全部入りスープです。豬血(豚の血を固めたもの)、魚丸(魚のつみれ)、貢丸(豚肉の肉団子)、菜頭(大根)、油豆腐が入っています。大鍋で煮込んでいて、あっさり塩味のおでんみたいな感覚です。それぞれ具材単品のスープもありますが、この綜合湯が一番人気のようです。台湾では朝も昼も夜もスープを飲む文化があるので、こういう小さな屋台でも必ずスープの用意があります。ちなみに私は豬血や鴨血のように、動物の血を固めた台湾独特の食材が大好きです。最初は見た目と作り方に驚きましたが、プルプルのゼリー質のお豆腐みたいな不思議な食べ物は、一度食べたら不思議と病みつきになります。

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この日はカウンター席で食べたのですが、すぐ目の前の大鍋ではスープを作り、鉄板では次々と入るオーダーを焼き上げているので、店員さんが手際良くオーダーを捌いているのを見ながら食べることができるのは楽しいですが、カウンター席は座っているだけで汗が溢れ出すほど猛烈に暑いので、暑いのが苦手な方は気をつけてください(笑)。

山のような菜頭粿と糯米腸と卵が次々と調理され、卵がガンガン割られて焼かれていくのは、ちょっとした料理ショーを見ているみたいで楽しいです。菜頭粿と糯米腸はまとめてどんどん調理されていくのですが、それに比例してオーダーが次々と入るので、店員さんの手が一切止まらない光景は見ていて圧巻です。焼き上がった糯米腸がカウンターのお皿に山積みにされていくのを見ながら食べていると、思わずお代わりでもう一つ食べたくなります。

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ちなみにここは注文は全て口頭なので、どことなくせかせかした雰囲気に最初はちょっと緊張しますが(手際良くオーダーを捌いているだけです)、自信がなければ指差し注文でも通じますし、紙に書いたり画像を見せれば一番間違いなく伝わるかと思います。私も最初は注文を聞き返された時は怒られたのかと思って、思わず不安になることもしょっちゅうでしたが、だいたい注文内容を確認したり聞こえなかっただけですので、どうか安心してください。

以下、簡単にオーダーの流れを説明します。他のお店でも大体同じですので、覚えておくと便利です!
①最初に、店内で食べるかテイクアウトするかを伝えます。
②注文をします。口頭もしくは実際目の前に並んでいるものを、指差しで注文しても大丈夫です。
③支払いをします。市場や屋台では大きなお金だと嫌がられることもあるため、100元札や小銭で支払うようにしましょう。ほとんどのお店にレジはないので、注文の総額がいくらかは口頭で教えてくれます。聞き取れる自信のない方は、あらかじめ自分で計算しておくと安心です。
④席で食べる場合はテーブルで待ち、テイクアウトの場合はその場で待って商品を受け取りましょう。

ちなみに台湾人にこういう朝ご飯を日頃から食べているのか聞いてみたら、これは台湾人にとっても今は街中でも見かけるのが難しい伝統的なローカルフードだそうです。皆さんもぜひ台中の朝ご飯に、【王記菜頭粿糯米腸】でQQな(モチモチ弾力の)ローカルB級グルメを食べて台湾の雰囲気を味わってみてください。

王記菜頭粿糯米腸

ジャンル:台湾料理
エリア:台中市中區三民路
住所:台中市中區三民路二段87號(第二市場内)
電話:(+886) 0422277477
営業時間:6:30〜18:00
定休日:なし
交通:台鉄台中駅から徒歩約15分、バス停「台中第二市場」すぐ

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