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ノルウェイの森のキウリとnoteレシピのキュウリ

村上春樹の『ノルウェイの森』で、ワタナベ君が入院中の緑のお父さんの病室で食べたのがキュウリで、緑のお父さんにも食べさせてあげる場面があります。キュウリに海苔を巻いて醤油をつけたもの。

「どうです? うまいでしょう?」と僕は訊いてみた。
〈うまい〉と彼は言った。
「食べものがうまいっていいもんです。生きている証しのようなもんです」

先の見えない病人と、緑色のみずみずしいキュウリの対比が好き。人が死にすぎる、というこの小説だけど生命力もたくさんあります。

キュウリにはそれがあります。

キュウリ3本で、3品作りました。砂肝とキュウリの砂肝炒め・蛇腹きゅうりの漬物・きゅうりのスパイスしょうゆ漬け。全部noteの方々のレシピです。

これで3品。蛇腹に切ったものと赤唐辛子・1cmの輪切りとクミン、山椒・種をとって斜め切りにしたものと、にんにくと砂肝・生姜。キュウリはまとめて切っちゃいました。

砂肝ときゅうりの生姜炒め

首都圏と佐渡の二拠点生活をなさっているさみみさん。佐渡でつくっているキュウリが個性的!!のびのび元気に生きている!

砂肝は皮を処理してあった鴨のものを使いました。薄切りにしてさっと湯通しをします。ごま油で炒めてすりおろしにんにく、塩、黒糖を入れてナンプラーも加えます。キュウリと酢を加え、生姜と胡椒を加えてできあがり。ラー油をつけても美味しいです。

砂肝のコリコリ食感とキュウリのしゃきしゃきが元気!さみみさんのキュウリで作ったらまた違うんだろうなぁ。

蛇腹きゅうりの漬物

蛇腹切りにしたキュウリを醤油、赤唐辛子、酢、はちみつ、ごま油、しょうが生姜と一緒に袋に入れて冷蔵庫で一晩漬けます。

蛇腹切り効果で味が沁み込み甘辛くコクがあり、ぴりっとしてます。

きゅうりのスパイスしょうゆ漬け

輪切りにしたキュウリに塩少々を揉み込み20分ほどおきます。しょうゆ、酢、砂糖を鍋に入れキュウリとしょうが、クミンを入れてよく混ぜます。食べるときにお好みで粉山椒をふりかけます。

出版記念イベントのメニューにもありました。スパイスって魔法の粉のように味に華やかさが増します。

どのキュウリレシピにも、生姜が加わるのがおもしろい。免疫力アップで、キュウリにますます力を加えているのかな。

「うまいですよ」と僕は言った。「シンプルで、新鮮で、生命の香りがします。いいキウリですね」

『ノルウェイの森』

生命の香りのキュウリ、ごちそうさまでした。
ありがとうございました。