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【本日5/30発売】『お箸で食べるスパイスごはん』は『料理苦手でスパイス使いこなせない彼女』を脳内に置いて作りました


本日ついに発売となりました

👏👏👏

23日の予約開始より、たくさんの方にご予約、応援コメントいただきました。ありがとうございました。

■購入はこちら


電子書籍(Kindle)と紙版)
電子書籍版:¥1,980(税込)
紙書籍版:¥2,400(税込)
出版:合同会社339PLANNING


※書店での販売はありません。(2024.5.30現在)

■出版記念ランチイベント(まだまだ募集中)

渡邊真澄、初のレシピ本出版を記念してランチとトークセッションを兼ねた出版記念イベントを開催します。

会場の都合により30名さま限定となりますので、参加をご希望される方は早めのお申し込みをお願いいたします!

日時:6月30日(日)12時〜14時
場所:ビストロ・ヴィヴァン(東京都千代田区内神田)
参加代:¥4,000(税込)
(サイン本¥2,400と、ランチと1ドリンク¥1,600が含まれています)
チケットの購入先はこちら

情報いろいろ先に載せましたので、ここからは、タイトルにも入れた著者による執筆裏話を。ご興味ある優しいお方は、しばしお付き合いください。


去年の秋、都内で編集者小林すいさんに初めて会い、版元339PLANNINGのこんちゃんと初打ち合わせをしました。

名刺&ポートフォリオ代わりに、まずは私のスパイスおかずを持参。後日、すいさんに気に入ってもらえたと聞いて、まずはひと安心しました。


その打合せのなかで、改めてどんなひとに届けたいのか、どんなひとに向けてレシピ本をつくっていくのかを確認しました。

私よりひとまわり(なんならふたまわり)若い女性、料理もスパイスも初心者の女性。そんなひとたちにレシピを届ける。

多分こんな感じだった記憶。

私の日常で、そんな女性が身近におらず、かつ、まわりはベテラン主婦や家庭の料理担当者だらけ。さて、どうするか。

私は、編集者のすいさんを脳内におきました。

すいさんは、私よりひと回り(なんならふた回り近く)以上若く、ぴったり。

「以前は料理苦手だったけれど、今は好きになった」という子育て真っ盛りのお母さん。なので、外側はすいさんをお借りして、内側はすいさんとは違う女性を設定しました。

・料理はまだ初心者。
・料理はあんまり得意じゃない。
・でも自分で美味しいものつくりたいし、大好きなひとたちに自分がつくった料理を食べてもらえたら、うれしい。

私の脳内彼女キャラ設定その1

よしよし、いい感じに設定ができた。と思ったのですが、まだその頃、私はわかっていなかったのです。

写真もまだまだ、だった頃の1枚。


レシピ作業始めてしばらく経った頃、季節は冬になっていました。

買い出しのためスーパーへ行った私は、「小豆使うレシピ、試作してみようか」と、いつものように乾燥小豆を手に取りかけて。その時、ちょっとした違和感を感じました。

料理があんまり得意じゃない彼女がさ、乾燥小豆を買って茹でるのか?

しばし乾燥小豆を持ったままフリーズ。


そうかー。そういうことなんやー。

そのとき、私はわかりました。

いつもの私、今までの私だけでレシピつくったらあかんねん。私の脳内に設定した『彼女』も一緒に、買い物のときからレシピをつくっていくんや。

私は乾燥小豆を棚に戻し、茹であずき缶をひとつカゴに入れました。

小豆ではなく、あんこ使ったケーキ。


料理歴が長くなると、「こうするのが当たり前」ってことが自分のなかに染みついています。

下ごしらえや調理、味付けなど。経験の積み重ねがあるからできる、「なんとなく」で、毎日のごはんはつくれています。

でも、私がこれからつくるレシピ本を届けたい『彼女』には、それは当たり前ではない。経験を積み重ね始めたところだったり、その途中だったりする彼女。

自分の考え、自分の当たり前でレシピ本つくってたらあかんわ。

こんなん簡単にできるやろうって思い込み、脇に置いてつくらなあかんわ。

私はいつもの作り方をいったん脇に置いて、脳内の彼女を思いながら、レシピを作り、試作を進めました。さらに編集者すいさんからも、いろいろアドバイスいただきました。

脳内彼女の外側、編集者すいさんにめっちゃ気に入ってもらえた1枚。


脳内の彼女、もうひとつ大事なキャラ設定がありました。


「スパイスのレシピ本作ってるんだよ」

そう言うと、同世代の料理歴長いひとや、家庭のごはん作り担当しているひとから、時々こんなことを言われました。

スパイスって買っても使いきれないんよね。

特別な料理でないと使わないから、1回買ってみたけど、そのあと使うことなく、ずーっと台所の引き出しにあるのよね。

うちには小瓶もあります。


そうかー。料理歴長くても、毎日のごはんは特に苦も無くつくれている人も、スパイス使いこなせてるわけじゃないんよね。

でも、スパイスの香りやその色に、興味はもってはるんやな。そんなひとたちにも、私のレシピ本見て、つくってみてほしいよな。

こうして、『脳内彼女のキャラ設定2」を追加して、私はレシピと試作を進めていきました。

・料理は毎日やってるし、スパイスに興味はある。でも、ふだん食べる料理には使えない。
・以前スパイス使った料理つくるのに買ったスパイスの小瓶が、使い切れないまま残っている。

私の脳内彼女キャラ設定その2

いつもの私なら、もうちょい辛味足すところ、脳内の彼女に合わせて辛味を抑えました。

使うスパイスの種類や量も、「料理初心者、料理苦手な彼女が作れるかな?」「スパイス初心者の彼女が美味しく食べて、また作ろうって思えるかな?」と考えて調整しました。

枝豆ととうもろこし。おかずにも、おつまみにもおすすめです。


編集者のすいさんも、レシピを作って入力したら、何度か試作してくれて、「ますみさん、簡単でおいしかったです」と感想をくれました。

すいさんのリクエストで、おむすびレシピ作りました。


こうして、できあがった『お箸で食べるスパイスごはん』。

『彼女』だけでなく、料理歴やスパイス歴に関係なく、いろんな人たちにつくって、食べて、楽しんでもらえたらうれしいです。

そして、レシピ本通りでなくても、つくるひとの『おいしい』に合わせて、どんどんアレンジしてもらえるのもうれしいです。

お箸で食べるスパイスごはん。

私の脳内にいた『彼女』のような読者さんたちが、つくって食べてくれる。

私もできた!
料理って楽しい!
スパイスって手軽に使えるんだね。
自分でつくったスパイスごはん、美味しい!

そんな感想が、私の脳内だけでなく、リアルに聞けるのを、今から楽しみにしています。

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美味しいはしあわせ「うまうまごはん研究家」わたなべますみです。毎日食べても食べ飽きないおばんざい、おかんのごはん、季節の野菜をつかったごはん、そしてスパイスを使ったカレーやインド料理を日々作りつつ、さらなるうまうまを目指しております。