ノーペイン・ノーゲイン~犠牲なくして成功なし~
最近「すぐに儲かる」というような話や「楽して稼げる副業」みたいな広告を目にします。
とても魅力的なワードですが、現実的には全てではないにしても、儲け話に乗っかって、結局大損したという話も聞きます。
そんな魅惑に誘われそうになったら、
ユダヤ人の教えを思い出してください。
「大切なものを失わなければ何も得られない」
犠牲なんて払いたくない、とついつい思ってしまいがちですよね。でも
ユダヤの教え、タルムードには次のようなお話があります。
あるところに仲良し3兄弟がいました。
3人は成人したため10年の修行を各地ですることになった。
3人は約束をした
「10年後に戻ってきたら、10年の間に自分が見つけた最も不思議なものを持ってこよう」と。
長男は東に行き、旅人から世界の隅々が見える不思議なガラスコップを買った。
次男は西に行き、空高く飛ぶ絨毯を大金をはたいて買った。
三男は南に行った。すると不思議なザクロの木が立っていた。
花はたくさん咲いているのに実は一つ。
ザクロを手に取ると咲いているの花の1つがザクロに変わった。
三男は「これこそ最も不思議なものだ。この木をもって帰ろう」
すると、木は消えてなくなり、手には1つのザクロの実だけとなった。
10年後、兄弟がそろい、長男が世界の隅々まで見渡せるガラスをみると、お姫様が難病で寝ている。3兄弟は次男の魔法の絨毯でお姫様の元へ。
そして三男はザクロの実を食べればきっとよくなるにちがいないと、ザクロの実を半分に割って差し出した。
歩くこともできなかったお姫様はみるみる元気になった。
王は「3兄弟誰とでも結婚していい。話し合って決めなさい」すると姫が「私に質問をさせてください。」と割って入った。
姫は長男に「私の重病をみつけてくださった。その望遠鏡のようなコップは今でも元のままですか?」
「はい。」
次男に「あなたの魔法の絨毯は早く私のもとに駆けつけてくれた。その絨毯は今でも空を飛べますか?」
「はい。」
姫「さて、三男、あなたはザクロの実で私の病を治してくれた。そのザクロの実は以前と違いますか?」
三男「はい、お姫様に半分差し上げましたので今は半分しかありません。」
そこで姫は高らかに宣言した。
「私は三男と結婚します。私のために大切なザクロを半分失ったのですから。」
この話は
成功は失ったものの大きさに比例する
という成功においての大切な真髄を教えてくれています。
三男はザクロの半分を分け与えていますが、これは
「まず最初に自分が何かを失うことか前提」となっています。
ビジネスも学ぶための時間、開業資金など、何かを犠牲を払って、成功する。
(犠牲というよりも投資という言葉がしっくるりくるかな)
はじめから時間もお金もかけないで成功するなんてありえないのです。
このお話はユダヤの母親がこどもにする有名な話だそうです。
でも、最後のお姫様が誰を選ぶのかはこどもに考えさせるのだそう。
もし、答えを言い当てても理由を答えないと何度もなぜ?と繰り返すのだそうです。
ユダヤの人々は小さい頃から繰り返し考え、成功についての犠牲を学んでいく。
残念ながら日本ではなかなかそういう教育はないです。
(少なくとも私はこんな物語は大人になって知った😅)
日本昔話は最後はめでたしめでたしのものが多い。この話ではお兄ちゃんたちまで幸せになったかどうかわからないし、考えさせられることは他にもたくさんある。
今日の寝かしつけはこの物語にしようと思います。こどもの新たな考えを知ることもできるかもしれない。
私はおいしい話があったら、いいかも!と思う前にこの物語を思い出すようにします。
あなたもぜひ記憶の片隅にこの物語を覚えていただけると嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました😃
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