見出し画像

歯が痛くなる小説。チョン・セラン「八重歯が見たい」(1月読書記録)

今回は、1月に読んだ本の中でも面白かった3冊を紹介したいと思います!

チョン・セラン「八重歯が見たい」

大好きなチョン・セランさんの最新作!
かわいいタイトルとは、正反対なスリラーなお話です。読み終わった時に、このタイトルが違って見えます…。そういった怖さとは反対に、ふふっと笑ってしまうようなポップさもあって。一気読みしてしまいました!読後は歯が痛くなりました…笑


柴崎友香「次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?」

二つの短編が入った一冊。表題作は、大学生4人組のドライブ旅行のお話でした。車って密室空間でありながら、どこへでもいける特殊な空間だなと思いました。車の中で繰り広げられる会話や、漂う空気がすごくリアル。
綿矢りささんによる解説にあった、「どうしても譲りたくない意思や大切なものが、旅という特殊な状況でぶつかり合う」という言葉がピタッと心にはまりました。

もう一つの作品、すぐに眠ってしまう女の子の話「エブリバディ・ラブズ・サンシャイン」も温もりを感じる作品で、好みでした!


溝口彰子「BL研究者によるジェンダー批評入門」

ジェンダーと映画どちらにも興味があるので、読んでみたのですが、とにかく面白い!!!国内外の映画やドラマ、漫画について、対話形式で解説していくので、読みやすく、ほーっと関心することばかりでした。
一つの作品を、あらゆる角度から検討するのって、楽しいなと思いました。この本の中で多くの作品が紹介されていて、新たな作品との出会いが生まれそうです。


1月は、計8冊の本を読みました〜!2024年、読んだことのないジャンルだったり、新しい作家さんをたくさん発掘していくことが目標です…!もっといろんな世界に触れたい!!!


ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?