母親&保育士の子どもとの関わり方〜②よくあるイタズラ編
①が思いの外、閲覧数が増えたので、
②も書いてみようと思う。
忙しいお母さん、保育士さん達の中で
1番大変なことは、これではないだろうか?
【何度言ってもイタズラをやめないこと】
例えばーーーーー
①「危ないよ」と何度言ってもテーブルや高いところに登る。
②「駄目だよ」と言っても開けられたくない棚を開けてしまう。
③「やめて」「痛いよ」と言っても、何度も叩いてくる。
これから書く事は、全てが正解【育児の答え】ではないことだけは、伝えておきます。
なぜなら子どもたち、一人ひとりが違うからこそ、
声掛け1つにとっても、パズルのピースのように
ピッタリハマる時とハマらない時があるから。
療育で働いてると、それをすごく痛感するのです。
私の声がけでは、なかなか理解出来ない子も、
違う大人が声をかけると、スッと理解出来たりして。
話の内容が同じでも、
声のトーン、声質、話す早さ、伝える距離感…等、些細なことでも変わるのだから不思議だ。
話しが逸れてしまったが、
前述の例を元に、考察していきたい。
①「危ないよ」と何度言ってもテーブルや高いところに登る。
→→この場合、注意すべきは、例えばこれがベランダだったら大惨事になるので、その場合は除いて考えてほしい
◎大人の意見◎
【もし落下したら怪我をする】
【上にある物を触らないでほしい】等という思いがある。
◎子どもの意見◎
【ただ上に登ってその先の物が欲しい】→好奇心。
【高いところに登る景色が好き】
【ただ、身体を使いたい】→身体能力向上。
等がある。
【高い登った時に、凄い!とホメられた事がある】→承認欲求。
※そして登るという行為は身体機能の発達にもなり悪いことばかりではない。
ーーーーーーーーーーーーーーー
②「駄目だよ」と言っても開けられたくない棚を開けてしまう。
→→棚の中に、例えばハサミやカッター等、手に取ると危険な物については、必ず届かない所におくべきだが、
◎大人の意見◎
【手を棚に挟んだら危ない】
【中をグチャグチャにされて元に戻すのが大変】
◎子どもの意見◎
【この棚はどうやって開けるの?】
【棚の中は何があるの?】好奇心。
【なんか楽しそう】とか
【宝箱みたい】ワクワクな気持ち。
※棚や引き出しの構造によっては、手先や指先を器用に使う事に繋がり、その行為自体は悪いことではない。
ーーーーーーーーーーーーーーー
③「やめて」「痛いよ」と言っても、何度も叩いてくる。
→→この場合は、お友達との玩具の取り合い等トラブルを除く。
◎大人の意見◎
【痛いことをするなんて、他の人にもしたら困る】
【このまま乱暴な子になるんじゃないか】
【自分がされたら嫌な事はしないと教えたい】
◎子どもの意見◎
【叩くと「痛い!」と反応が返ってくるのが、ただ楽しい】→実際結構このパターンが多いです。
【どんなに忙しいママでも、叩いてみたら自分のことを見てくれるから嬉しい】→注目行動。
③に関しては、叩いてもOKなものを与えたりするのも一つの手段。
それでも治らなかったら?
「ほら!こうされたら痛いんだよ!」と叩き返す?「何回言ったら分かるの!?やめて!!」と怒る?
私は、昔はそうでした…。
ただただ、怒ってました。
でも、結局続くんですよ…これ。【分かる人には分かるはず。笑】
だって、子どもにとっては、
そうしたら
大好きなママが僕に構ってくれるから♡
…と、誤学習してしまってるんです。
そんな時、一番効果的な方法は…、
【無】になること。
痛いともやめてとも言わずに、顔も見ずに無反応。
→間接的に、これをしてもママは反応しませんよ、と伝えるのです。
その代わりに、良い行動をした時や、
優しくママに触れてくれた時は、
「今のおてて大好き〜♡」と沢山褒めます❤
もしも、この記事の内容で困ってるママがいたら、
ぜひ実践してみてほしいです。
そして、数日後の結果を聞きたいです。
簡単に①②③の事例を出しましたが、
共通して言えるのは、子どもの可能性が潜んでいるということ。
①高いところに登る=もしかしたら、その才能を生かして、将来ロッククライマーや、鳶職になるかもしれない。
②棚の中を開ける=家具職人、片付けマスター、鍵師などなど…。
③叩く=太鼓奏者、空手、投手など…
どこに、その子の可能性があるか分からないのです。
だからこそ、固定概念や大人のエゴ、周りの目を気にするあまり、子どもの可能性をむしり取ってしまっては勿体ないと思うのです。
そして、イタズラする時に限って
忙しい時だったりしませんか??
「もう〜!!」ってなりますよね。
でも、
子ども達は、ただママに見て欲しいという欲求から
イタズラをすることも多々あります。
言ってもやめない時は、
大きな危険がない限りは、③のように【無】になり、好きにやらせてしまった方が、案外すぐにやめてくれたりします。
先に言った通り、
これは【育児の答え】ではありません。
でも、ママや保育士さんが怒らなくて済むと、
こんなにも心が楽になるのかと、
療育で勤める私が感じた事なので、
へぇ~そんなやり方もあるんだ〜程度に軽い気持ちで読んで貰えたら幸いです。