母の想いと看護師娘の経験から伝える♯6お金の話
母のがん治療について、母の想いと娘で看護師の私が経験した、患者の家族としての行動や気持ち、時々看護師としての考えについて書いていきます。
母は、2013年4月に子宮頚がんと診断されました。
抗がん剤治療と放射線治療により、腫瘍は縮小し、腫瘍マーカーも正常値へ。
診断・治療から、2年後、腫瘍マーカーが上昇。
肺転移のため、抗がん剤治療を開始しました。
治療に反応し、一時的に腫瘍マーカーも改善したのだが、さらに転移が見つかり、抗がん剤治療を再度行うことになった。
治療に関するお金の話
日本は、国民皆保険という制度のおかげで、公的医療保険にて、被用者保険・国民健康保険・後期高齢者医療制度の3つに分類され、原則、医療費の3割を負担することになっている。
しかし、がんになり、治療を開始すると抗がん剤治療・放射線治療・入院費用など、画像検査や血液などの検査料など、治療費はかさんでいく。
病状や治療の内容によるが、治療が数年に及ぶこともある。
治療のためとは言え、仕事を休まなければならないこともある。
高額療養費制度
母は治療を開始する前に、治療費がかかることが予想されたので、高額療養費制度の申請を行いました。
(母は、市の窓口に直接行き、そこで手続きをしました)
生命保険
母は、生命保険に加入していた。
抗がん剤治療や放射線治療も生命保険の対象となっていた。
治療が終わると、生命保険会社に申請して保険金を請求していた。
母は、「少ない金額でも保険に入っていて良かった」と話していた。
傷病手当金
お仕事をされている方が使える制度(国民健康保険の方は対象外)
他にも、利用するには、条件はありますがご紹介します。
介護保険制度
生活福祉資金貸付制度(一時的に資金が不足している方 いくつか条件があります)
障害年金(障害が残った方)
病気がみつかり、治療方針を決定するのは医師と患者である本人が一緒に考えて決定します。
治療を決定する時に、経済的なことが不安に感じる方は少なくないです。
治療のゴールも分からない場合がほとんどで、治療の効果を画像や血液検査で確認しながら治療をすすめていきます。
そうすると、費用もかかります。
仕事をつづけながらできる場合もありますが、入院や治療日には仕事を休むことも出てきます。
治療は毎日の生活の中で行うので、経済的にも負担になります。
そんな時、制度を知っていると幾分かは負担が軽くなるかもしれないです。
制度はこちら(患者)から、申請しないと、行政や職場が先回りして準備してくれることはありません。
経済的なことを他人に話すことを恥ずかしいと、感じる方もいると思いますが、病院には利用できる制度に詳しい窓口が設置されていますので、まずは医師・看護師に相談してみてください。
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