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糖尿病治療のカギは見える化

包丁を研いでもらっている間、
ショッピングセンターで買い物をして、
自宅に向かって車を走らせてから、
包丁を受け取っていないことに気づいた
はしです。
時々、やらかします。

◇◇◇◇◇◇◇



私は看護師で糖尿病療養指導士として仕事をしています。
生活も仕事も見える化するのが好きです。
家計の無駄を見るために、使ったお金を全て書き出すとか、着てない服がないか、手持ちの服の見える化とか。

今日は、糖尿病治療でも見える化がおすすめと言うお話をします。

実際に治療をしている、田中わんたろう/ひでさんを後ほど紹介したいと思います。(わんたろうさんからの許可をいただいています)

糖尿病の治療


糖尿病治療の基本は、食事療法・運動療法・薬物療法です。

糖尿病治療は、毎日の自己管理が必要です。

どんなに薬が開発されても、普段の生活が重要です。

これは、ひとりではなかなか続けるのが大変です。


街を歩くと、至るところにコンビニがあり、食べ物屋さんがあります。
食べるもの食べたいものは、簡単に手に入ります。

さらに、仕事は、毎日朝早くから夜遅い時間まで働いています。

定期的な運動ができる人がどれだけいるでしょうか。

そんな毎日の状況の中で、「食事療法が~」「運動療法では~」と言っても、抵抗を感じる人やできないと最初から思ってしまう人もいます。

見える化


患者さんへおすすめているのが、自分の行動の見える化です。

血圧、体重、運動量、食事内容など。

特に食事の見える化は、食事のバランス、食べる量を確認できます。
食べ過ぎを防ぐ効果もあります。

患者さんには、食事の写真を撮るとか、好きなノートに記入することをすすめています。

まずは、現状を知り、ご自身で改善点を見つけてもらう効果があります。
量が多い、揚げ物が続いているなどなど。

書いたノート、撮った画像は病院に持ってきてもらい、一緒に振り返りをしています。
看護師に見せるということもあり、食べ過ぎの抑止効果もあるようです。
皆さん、正直に書いてくださり、おやつも記載してくれています。


運動療法の見える化


スマホに歩数計のアプリが入っていたり、時計に歩数計や移動した距離が記録できるものなどもあります。
心拍数を確認できるものもあるようですね。

自分が毎日どれくらい歩いているのかを知るきっかけにもなります。
自分が思っていたよりも多いのか少ないのか。
現状を把握したところで、自分で一日の歩数の目標を決めたり、
目標を達成するためには、どんな方法で歩数を増やすか考えて行動するかに繋がっていきます。

高すぎる目標では達成感がなかなか得られないので、中断してしまうことが多くなるので、一緒に目標を考えることもあります。
ご自分で目標設定できない方とは、仕事や生活について話を伺いながら、
一緒に考えていきます。

noteの中にも、ご自身でマネジメントしている方がたくさんいらっしゃいます。

田中わんたろう/ひでさん


田中わんたろう/ひでさんは、毎日の食事を画像に撮って記録しています。

さらに、カロリーを計算して1食分の目標カロリーを維持されています。

社員食堂を利用されるときは、1食分のカロリーのオーバー分を
同僚の方に譲っています。

こういう行動は、なかなか取れません。

残すともったいないから、勧められたと、頭ではカロリーオーバーと
分かっていても、つい食べてしまう方が多いです。

記録し続けることが大切です。
自分の振り返りや適切な量の食事につながります。

また、わんたろうさんのように画像を撮り、発信することは、
自分以外の人の目に触れるので、食べることを意識し、食べ過ぎや偏食を防ぐ効果があります。

noteの継続と一緒で、誰にも見てもらえないより、誰かに見てもらうことが励みにもなります。

運動療法
運動療法は、レジスタンス運動と言って筋トレの様なものとウォーキングの様な有酸素運動の両方を取り入れるのが理想です。
(レジスタンス運動は糖質、有酸素運動は脂質と糖質の消費に関係します)

田中わんたろう/ひでさんは、運動療法にも取り組まれています。
仕事の後などに、公園を歩く有酸素運動をしています。
休日には、オイル交換の待ち時間を使って、スクワットをしたりと筋トレをしています。
理想的な運動療法を実践しています。

血液検査の結果ももちろん改善されています。
薬の影響もありますが、ご自身の生活をマネジメントされている結果だとおもいます。
これからも維持されるように応援しています。

見える化とは、現状を把握です。
そこから、改善点や目標を考えようというものです。

ミニ情報


糖尿病」と聞いて、「食べすぎの人がなる病気」とか「生活が乱れているからだ」と、偏見を持たれることがあります。
「糖尿病」は、生活習慣が悪いからかかる病気ではなく、生活習慣に気をつけていく必要がある病気です。

「糖尿病」という言葉のイメージが良くないなど、
いろんな場で話し合いがされてきました。
病気による偏見や差別をなくそうと、糖尿病関連団体が動きだしました。

今後は、「糖尿病」と言わず、「ダイアベティス」と呼ぶと決まりました。
みなさんに浸透していくまでに、もう少し時間はかかると思います。

長くなりました。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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