【読書】森博嗣さんのエッセイから仕事について考えた
森博嗣さんのエッセイや実体験を元に書かれているような作品が好きです。
出来事、物事、感じたことを飾り立てず表現しているところ、森さんの視点が新鮮に感じます。
読了した『道なき未知』では、森博嗣さんの視点で、生きる道、自分のすすむ道について書かれています。
仕事への取り組み方も、なんとも森博嗣さんらしい感じで、作家の仕事は、半年で終わらせる。
あとは、自分がやりたいことのための時間を過ごす。
仕事の計画書が完璧に出来上がっているのだろう。
自分自身、なりたかった職業についたと思っている。
子供の頃から、看護師になりたいと言っていた。
中学生の頃は、違う職業に就きたいと思っていたが、高校の進路選択の時には、やはりこの道を選んだ。
ただ、好きなことを仕事にしたわけではない。
そもそも、職業を選択したときに知っている仕事の内容なんて、ほんの一部だった。
どんどん仕事を覚えていき、できることが増えてきて、誰かの役に立つことがあったり、何かを達成したりすると、仕事が好きになってくる。
好きなことを仕事にするのではなく、自分が仕事をすることで好きになる。
そんな感じでいいんじゃないだろうか。
嫌な仕事もある。
仕事だから、対価としてお金をいただいているからと割り切ってする仕事もある。
人間、感情があるのだ、全ての仕事が好きな人はいない。
それでもするのが仕事だ。
嫌な仕事を、どうやったら嫌な気分を最小限にできるか、嫌な部分を克服するのはどうしたらいいかと考えて、工夫したり、努力するのが仕事なんじゃないかと思う。
同じ職業を30年以上続けているが、嫌な仕事・苦手な仕事はもちろんある。
この仕事が好きだなと思う瞬間もたくさんある。
やりたいこと・好きなことを仕事にしようと無理に考えずに、仕事をしていてそれを好きになるのでも、いいんじゃないか。
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