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記憶力がいい人が普段から行っていること

記憶力がいい人が普段から行っていること
スタンフォード大学の研究

世の中には記憶力のいい人と悪い人がいる
記憶力は能力である
この能力差は一体どこから生まれるのだろうか?
スタンフォード大学が記憶力に影響を与える要因を調べてくれた

健康な男女80人(平均年齢21歳)を集めて、記憶力に関する簡単なゲームを行った
画面に表示されたオブジェクトを記憶してもらう
その後、記憶したオブジェクトと新規のオブジェクトが表示されるので、ルールに従ってオブジェクトを分類してもらう、という内容
ゲームの最中は、脳波を調べるため被験者にはEEGを装着してもらった
(蛇足、被験者はすべて右利き、ゲームの操作を右手で行うから)

また、普段の生活を知るためのアンケートも行った
質問内容は、衝動性、ゲームのプレイ時間、注意力、マインドワンダリング、記憶力など

分析の結果、マルチタスクを行っていると記憶力が低下することが判明した
目の前の物事に集中している人ほど、記憶力がよかった
シングルタスクこそ最強である

とはいえ、マルチタスクが生産性を著しく下げるのは、もはや常識である
他のことを考えている人が記憶できないのは当然だ

一般的にマルチタスクと呼ばれる行為は、ただの高速でタスクを切り替えているにすぎない
A→B、B→Aを高速で行っているから、同時に処理しているように錯覚する
実際には、AをやってBをやる、BをやってAをやる、の繰り返しだ
タスクの切り替え時にロスが発生するので、マルチタスクは作業が捗らない
また、情報があっちこっちに散らかるので、記憶できないのも当然だ

アンケートに普段からマルチタスクを行っている、と回答した被験者は、記憶力のゲームでも成績が悪かった
普段から、マルチタスクを行っている人は、いざという時でも記憶力が発揮できない可能性が示唆された

どうやら、マルチタスクを日常的に行っていると脳の機能が低下する
そのため、記憶力が下がった

マルチタスクには記憶力を下げる効果があるかもしれない
普段からマルチタスクをしないことが肝心である

ただ、油断するとマルチタスクをしてしまうので、努々気を付けたい

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参考文献
Memory failure predicted by attention lapsing and media multitasking
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7644608/

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