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空腹の時に意思決定すると目先の誘惑に負けやすい

空腹の時に意思決定すると目先の誘惑に負けやすい
~待て、ができない~
ダンディー大学の研究
対象者:平均年齢21歳の50人

・研究の意図
人の意思決定はお腹の状態によって左右される
空腹の時に食べ物の誘惑に弱くなることが確認されています
ですが、空腹の時に食べ物以外の意思決定については不明です
今回の研究では、満腹と空腹で非食品の意思決定に影響があるのか調べます

・研究の内容
平均年齢21歳の50人を集めて、空腹状態の時に意思決定を行う
1~2週間の時間を置いて、今度は満腹の時に意思決定を行ってもらう
二つの状態で、意思決定に違いが出るのか調べた

空腹状態は、10時間の絶食していること
満腹状態は、2時間以内に食事を済ませていること

被験者が行った意思決定は3種類(食べ物、お金、音楽)あり、
今すぐチョコレートを5個もらうか、後で10個もらう
今すぐ、10ドルもらうか、後で20ドルもらう
今すぐ、10曲の音楽をもらうか、後で20曲の音楽をもらう

・結論
空腹の時は目先の利益、つまり今すぐ何かをもらう、と答えた被験者が多かった
満腹の時は何かをもらうのに、平均35日待てる、と回答したが、
空腹の時は平均で、3日しか待てない、と回答した

空腹の時に行う意思決定は食べ物の誘惑に負けるのはもちろんのこと、食べ物以外にも負けることが判明した

とにもかくにも空腹の時に何かを決めると、目先の利益を優先してしまう
決断を失敗したくなければ、ご飯を食べた後にすること

未来の大きな利益より、目先の小さな利益を優先することを、『遅延割引』と言う
人がすべからく持ち合わせている性質である

・感想
空腹の時に食べ物の誘惑に負けるのは想像通りだが、お金や音楽にまでは影響があるのは意外である
会社の大事なプロジェクトを決める会議でも、大きな買い物をするにしてもご飯を食べてから決めるのが吉である
何かを決めるのは午後一が一番みたいだ

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参考文献
Hunger increases delay discounting of food and non-food rewards
https://link.springer.com/article/10.3758%2Fs13423-019-01655-0

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