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言葉の暴力は本当に暴力!?

言葉の暴力は本当に暴力!?

悪口や罵詈雑言、誹謗中傷などを言われたことはありませんか?
それらの言葉は、言葉の暴力と呼ばれることがあります。これは比喩表現です。しかし、比喩ではないのです。

ユトレヒト大学の研究によると、言葉の暴力は、脳にとっては物理的な暴力よりも強いダメージを与える可能性があるということです。

研究では、18歳から30歳の女性79人に、架空の男性から様々な言葉を聞いてもらいました。
その言葉は、以下の三つのパターンに分かれています。

  • 否定的な言葉:「ポーラはひどい」「リンダはバカだ」などの侮辱の言葉

  • 肯定的な言葉:「リンダは印象に残る」「ポーラは天使だ」などの称賛の言葉

  • 中立的な言葉:「リンダはオランダ人だ」「ポーラは学生だ」などの感情のない言葉

参加者は、自分の名前に変えた言葉も聞きました。
実験中には、脳波を測定するEEGを着けてもらいました。

その結果、否定的な言葉を聞いた時には、脳が暴力を受けた時以上に反応していることがわかりました。
脳にとっては、言葉の暴力は本当に暴力なのです。

しかも、言葉の暴力は、自分に向けられていなくても効いてきます。
誰かの悪口を聞いているだけでも、脳は反応します。
自分が悪口を言われていなくても、誰かが悪口を言われているのを聞くこともダメなのです。

研究者は、侮辱は顔に平手打ちしているのと同じだと言っています。
顔を叩くなんて言語道断ですが、悪口を言っても見過ごされがちです。
言葉の暴力も同じように傷つくのですが、他人から見えにくいため、過小評価されているのでしょう。

悪口を聞くことはストレスに繋がります。無用なストレスを受けないためにも、悪口は言わない、聞かない、言わせないことが大事です。

今回の研究では、悪口を耳で聞いていますが、目で見ることでも同じようなことになると思います。
SNSなどでの誹謗中傷も、見ているだけで脳が強く反応すると思います。
誹謗中傷は、当人だけでなく、見ている人も傷つけます。

人生から悪口が減ることで、人生の満足度は上がるかもしれません。

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