ほんの少しの運動でも「がん」のリスクは下がる【歩くだけで可】
ほんの少しの運動でも「がん」のリスクは下がる【歩くだけで可】
運動は健康にとって非常に重要なことはよく知られていますが、なかなか続けるのは難しいです。
時間がない、面倒くさい、嫌い、という理由で運動をしない人も多いのではないでしょうか?
しかし、安心してください。
そんな人たちでも簡単にこなせる運動量でがんのリスクを下げることができるという研究結果が出ました!
今回は、ほんの少しの運動でがんのリスクを下げる方法についてお話しします。
・どれくらいの運動でがんのリスクが下がるの?
この研究はシドニー大学の研究チームによって行われました。
彼らはUKバイオバンクという大規模なデータベースから、過去にがんと診断されたことがなく、運動をまったくしていない22398人のデータを分析しました。
運動量については、ウェアラブルデバイスを装着して計測しました。
平均年齢は62歳。
彼らは7年間の追跡調査を行い、13種類のがんと運動量との関係を調べました。
その結果、驚くべきことが判明しました。
それは、一日に3.5分~4.5分の運動をするだけでも、がんのリスクが17%~21%減少するということです!
しかも、この運動ですが、ジムに行ってトレーニングする必要はありません。ジャージに着替える必要もありません。
日常生活で体を動かすだけで十分なのです。
エレベーターではなく階段を使う、いつもより多く歩く、家事をする、立ち仕事をする、椅子に座っている時に足を上下にする、などの日常生活で体を動かすことで十分です。
この結果は、年齢、飲酒、喫煙、食事、睡眠時間、親のがんなどの要素を考慮しても変わりません。
つまり、誰でも少しだけ運動量を増やすことでがんのリスクを下げることが可能です。
・どんな種類のがんに効果的なの?
この研究では13種類のがんについて調べましたが、特に乳がん、肺がん、大腸がんなどのリスクは運動量と大きく関係していることがわかりました。
そのため、一日に3.5分から4.5分の激しい運動をすると、これらのがんのリスクが28%~32%減少します。
激しい運動とは何かというと、ランニングや階段をダッシュで上がる、スポーツをする、ダンベルを持ち上げるなどのことです。
一日1分以下の激しい運動でもがんのリスクは下がりますが、効果は小さくなります。
逆に、4分を越える激しい運動をしてもリスクの低下は鈍化します。
一日3分から4分の激しい運動が効率的なようです。
・なぜ運動でがんのリスクが下がるの?
運動でがんのリスクが下がるメカニズムはまだ完全には解明されていませんが、いくつかの仮説があります。
一つは、運動によって体内の免疫システムや炎症が改善されることです。
免疫システムはがん細胞を排除する役割を果たしますし、炎症はがんの発生や進行に関係しています。
もう一つは、運動によって体内のホルモンや代謝物質のバランスが変わることです。
例えば、インスリンやインスリン様成長因子というホルモンは、高いとがんの発生や増殖を促進することが知られています。
運動はこれらのホルモンのレベルを下げることで、がんのリスクを減らす可能性があります。
少しの運動でもがんのリスクは下がります。
学校や仕事に行く際に、少し走ればいいのではないでしょうか?
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