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寒い日本を脱出してベトナムでワーケーションしてみた@ニャチャン7(お金の話編)

今、私はベトナム南部のビーチリゾートのニャチャン(Nha Trang)という街で、極寒の日本を離れて、一カ月のロングステイをしながらリモートワークをしています。
今回は、海外旅行の悩みの種であるお金の扱いについて書いてみたいと思います。

今回利用した支払い手段

今回は各種支払い手段の優劣を判断するためにいくつかの支払い手段を用意しました。クレジットカード、デビットカード2種類、そして現金です。

・EPOSカード(VISA)
・あおぞら銀行デビットカード(VISA)
・ソニーバンクデビットカード(VISA)
・ホテルでの現金両替

為替レート

一口に為替レートといっても実際に適用されるレートは様々です。1月24日の各種レートにおける日本円1円当たりのベトナムドンの為替レートは、以下の通りでした。ベトナムドンはインフレで桁数がとんでもない数になっています。そのため市場で表示されているレートは100ドン単位です。100倍すると1万円を両替した時のレートにります(ややこし)。

・市場レート:167.65円(当日午後5時近辺のレートBy Google)
・VISAの仲値レート:167円142787
・ホテルの両替:163.38円
・銀行の仲値(TTM):166.66・・・銀行が提示する基準値
・銀行の売りレート(TTS):149.20・・・海外送金などのレート
・銀行の現金売りレート(Cash Sell):147.05・・・銀行で外貨の現金を買う場合のレート

見ての通り銀行同士などの市場で取引されているレートと、我々一般庶民が実際に買い物や両替で適用されるレートには、恐ろしいほどの差があるようです。VISAの基準レートは、Googleのレートと50銭弱の差がありますが、参照時間の違いが原因でしょう。ほぼ市場レートに近いレートが適用されているようです。

手数料

クレジットカードやデビットカードを海外で利用すると為替手数料以外に、事務手数料などの名目で手数料が発生します。
・EPOS(VISA)・・・ショッピング1.63%、ATM手数料110円(1万円以下)/220円(1万円以上)
*ポイント還元:通常0.5%(ゴールド、プラチナは加算)

・あおぞら・・・ショッピング2.62%、ATM利用手数220円
*ただし利用額に応じてキャッシュバック0.25%~1%あり

・ソニーバンク(バンクウォレット)・・・1.79%、ATM220円
*海外利用はキャッシュバック対象外
・現金3円程度・・・1.8%相当

海外ATM手数料

海外ATMでカードのキャッシングやデビットを利用して現金を引き出した場合、海外の銀行が手数料がかかる場合が多いです。ちなみにベトナムで実際にATMでキャッシュを引き出した際には、銀行毎に以下の現地ATM手数料が課されました。
・TECHCOMBANK:66Kドン(400円弱)
・VETCOMBANK:45.45Kドン(300円弱)

実際の使用例

(例)500Kドン(約3000円)の買い物をした場合
※当時ののTTM:165円

・ホテルで両替:163円、3067円
・EPOS:3030円,49円、3079、30、3049
・あおぞら;3030円、70円、3109円、30
・ソニー:3030円、54円、3084円
※左から円貨換算額、事務手数料、合計金額、ポイント、ポイント込み
※レートは仮のレート
※金額は、切り捨てで仮計算

ATMで引き出した場合
・EPOS:3079円+110円+40円+45円=3274円
・あおぞら:3109+220円+40円=3369円
・ソニー:3084+220円+40円=3344円
※左から:円貨換算額、ATM手数料、現地ATM手数料、金利(クレカのみ)
※レートは仮のレート
※仮の計算のため小数点以下切り捨て

結論:現金+カード

ベトナムドンに関しては、なんと「現金両替」の勝利に終わりました。意外ですね。ただVISAとの差は少額です。
カードによるキャッシングは、一見利便性が高いように見えますが、事務手数料がカード会社、現地銀行両方でかかってくることが多く、不利な場合が多いようです。クレカの場合には、当然ながら年率18%の金利も発生します。
またVISAのクレカやデビットを使った場合には、カードによっては、ポイントやキャッシュバックがあるため、現金との差はわずかになります(逆転する場合もある)。

ちなみに日本国内での両替は論外です。銀行両替は論外で15円以上の手数料を徴収していることになります。これは、ベトナムが資本規制を敷いているうえに、ベトナムの銀行の日本支店もないためです。一部の銀行を除くとベトナムドンのキャッシュへの両替は扱っていないことが多いようです。

長期滞在にはウェスタンユニオンも

ちなみに長期滞在には、ウエスタンユニオンなども使えるようです。今回は事前準備をしていなかったので使いませんでしたが、日本の銀行からの口座引き落としで、ベトナムの銀行の支店などで受け取れるようです。為替レートも仲値(TTM)から約3円程度+1500円程度の手数料で済むようです。

日本にたくさんいる技能実習生などは、ウエスタンユニオンなどを使ってコンビニなどから仕送り送金しているようです。ウエスタンユニオンの場合、為替レートは実勢に近いTTM(仲値)+3円程度。事務手数料として1500円程度で送金できるようです。留学などで生活費などを送金する必要がある場合には、こちらを利用した方がいいかもしれません。

現金勝利の理由

以外にも現金が勝利したわけですが、その理由としてベトナムが依然として経常収支の赤字国ということがあるかもしれません。直近では大幅な黒字を計上していますが、それでも四半期ベースで5000て程度の赤字がでることがあるようです。そのため以前の中国と同じように、外貨の持ち出しは厳しく、外貨の持ち込みは「ゆるい」運用がされているのかもしれません。
また基本的に今でも社会主義国ですので、中国と同じように厳しい資本規制を敷いています。一応今でも外貨の持ち込みや特に持ち出しに関しては厳しい規制下にある(ことに)なっています。

以外にキャッシュレスなニャチャン

コスト面では現金の完全勝利となったわけですが、ニャチャンでは、少なくともホテルの周りではキャッシュレスがそれなりに普及しています。マックやKFC、スタバやハイランドコーヒーなど大手チェーンでは、ほとんどでクレカが利用できます。また街中に多数あるコンビニでも原則クレカが利用可能です。

カード利用が合理的

ご存じの方も多いと思うが、ベトナムドンは長年のインフレの影響で、お金の桁数が異常にに多くなっています。例えば3万ドンのコーヒーは日本円だと約200円程度です。おまけに10Kドンと100Kドンのデザインがよく似ていて紛らわしいです。観光客の中には、慣れない桁数に戸惑い、一桁多い代金を支払ってしまったという失敗談もも結構な頻度で聞きます。
キャッシュレスが利用可能な倍には、素直にキャッシュレスを利用するのがいいかもしれません。




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