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女の「うわさ話」は、永久不滅なのかい

女はうわさ話が好きですよね……とか書いたら、今時は差別発言なのかしら。
女に限りませんよ!って。確かにそうですね。


私が少女だったころより始まっていた、誰かのうわさ話や陰口。
50歳間近になっても、まだ鳴りやまないことに、もう完全に諦めがつきました(笑)

私は、子供のころより、うわさ話や陰口を自ら発信する人のことを不思議に思っていました。

「陰口なんて、みっともないからするもんじゃない」という感覚ももちろん人並みにはあるんですけれど、しかしそれよりももっと、腹黒い理由が私にはありました。

それは、何人かのグループの中で、陰口を叩く人に対して、

「よくそんな風に、平気で心の中で思っていることを、他者にだだ漏れに吹聴できますね。あなたの心の中が、丸見え過ぎるんですが、そこは、大丈夫ですか」


という理由によるもの。
そういう方、結構おられるのではないでしょうか(笑)


みなさん、子供の頃から経験があると思いますが、休み時間や放課後などに、誰かが「〇〇ちゃんが、▢▢したんだよー、信じられないよね!!」ってなことを言うと、皆で「えー、うっそー! 信じられなーい!」と盛り上がり、その場のグループの結束力を固めて安心したものです。


しかし私は、一方で、輪の中で適当に同調しながらも、うわさ話の内容そっちのけで、その発信者本人に注目せずにはいられませんでした。

◆「〇〇ちゃんを妬んでいるのね。嫉妬がすごいなぁ」
◆「〇〇ちゃんを悪だと貶めて、自分が安心したいのかな」
◆「〇〇ちゃんのことが嫌いだからって、それを私にまで『一緒に嫌え』と押し付けられてもなぁ」

実は結構多くの人が、同じように思っていたのではなかろうか。


他者のうわさ話をしているつもりの本人が、実は、自分が抱えている妬みの感情や、相手を貶めたい感情が、まわりから完全に見透かされて、軽蔑されている……ことに当の本人が気づいていないなんて……!! キャッ!! 


私は、「こんなバカなマネは、大人になれば誰もしなくなるんだろう、だって分かってたらできるわけないもんなぁ」と純真な心で信じていたのである。

しかし、大人になっても「うわさ話」はなくならなかった(笑)

なぜなんだ!!!


……それは、もちろん私たちの、古来からの脳みそのシステムによるものですよね。

特に女性は、古来、夫が狩りに出かけている間、自分の子を死なせないように、他の女性たちと情報を共有しながら、生き残ってきたのですよね。

「井戸端会議」なるもので、女性たちは日頃のうっぷんを晴らしつつ、大切な情報も手に入れていた。そしてその時に、隣近所の人の陰口をこっそりと叩き合って「ここだけの内緒話」をするのも、結束のひとつであったろう。

「ひみつの陰口を共有し合う私たちは、仲間ですよ」と。


なんか、ダセーな(笑)


女性じゃなくたって、そもそも「ホモサピエンス」である私たちは、周囲と団結することによって、他種族より優位に立ち、勝ち残ってきたのですよね。

言葉が生まれてからは、私たち人間は言葉を使って徒党を組んで、他のグループより優位であろうとしてきた。
その際、相手側を貶めるような、誇張されたうわさ話を山ほど捏造しながら、それを最大限に広めて、力や影響力を、保持してきた。

うん……やっぱ、ダセーな(笑)

数を集めないと、力を持てない種族って。


数が多いからって、正しいとも価値があるとも限らないのに、なんで群れをつくって安心したがるんだよ、私たちホモサピエンスは。

でもまあ、とにかくそのようにして、ホモサピエンスは、ヒエラルキーのトップに君臨したんである。



話を戻そう。

大人のうわさ話や影口は、子供のそれより、もっと性質が悪い。

大人は、自分が嫉妬していることや、誰かを馬鹿にしていることがバレないよう言葉を選んで話す。そしてさりげなく、誰かを引きずり降ろしたり、誰かの名誉を傷つけたりしながら、自分が優位な立場になろうと画策したりもする。

そして、それらを隠せたつもりが、実はダダ漏れになっているのが、大人のしているうわさ話と陰口である。

もーマジで恥ずかし過ぎるよぉ…


しかし私は、そういう人を見て、心の中だけであざ笑う性格の悪いタイプである。性格が悪い……というより、「弱い」と言った方が正確かもしれない。

「やめなよ、そういうの。ホント、マジでみっともないよ」

と言えない私は、影口を叩く人とは別の種類の愚か者なのかもしれない。

私の脳みそも、コミュニティーから排斥されるのではないかという恐怖が、自然と湧き起こっているのだろう。
「波風立てずに、距離をとろう」という回避行動を自然ととっている。

人間がこれを克服しない限り、いじめはなくならないであろう。
子供のいじめを問題視するなら、「まず大人が体現してみせろよ!」って、大人の自分に言い聞かせたい。

私たち人間は、つまらないうわさ話や陰口をひとつ叩くたびに、カラダにビリビリと電流でも流れる仕組みにしたらよいのではないか(笑)


お笑い芸人さんたちの罰ゲームみたいに。

そして、それを黙って聴いている方も、同罪の罰として同じ電流が流れる。


すると街のそこかしこで、ビリビリの電流に悶える人が続出するだろう(笑)
人間のバカさ加減を、一度可視化してみたらいいんじゃないかしら。


私のカラダにも電流が流れまくるだろう。シビれるねぇ。

そして私もこうしてnoteを書いています、全世界に向けて。
「陰口」ではなく、堂々と「文句と意見」を書いているつもりですが、匿名で書いているなら、これはやっぱり陰口になるのかしら。
ビリビリがくるかしら(笑)

まったくもー。
しょうもない人生を送っている人ほど、他人のやることがいちいち気になってしょうがないんだよねぇ……。

人のことより、自分のこと。
みなさん、自分の幸福に集中して生きましょうぜ。

うっかりワイドショーなんかにかじりついて、誰かの不幸話をニヤニヤ見ている自分自身にも言い聞かせたいと思うんです。

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