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この世は、笑っちゃうほど不公平なもの。 ならばどうしてくれようか(笑)

「不公平だ! ずるいぞ!」と口にすることは、

なんか、ダセーな。


と、子供のころ、思っていた。

今もそう思っている。
ダサいと思うものは思っちゃうんだから、死ぬまでその想いは変わらないであろう。

でも時々、そのダサい自分がにょきっと顔を出すのを、わたしは知っている。


***


私たちは、誰しもが、どういう時代に、どういう国や地域に生まれてくるかを選べない。
どういう親の元で、健康体であるかどうかも含め、どういう容姿の、知能の、運動能力の「わたし」として生まれるかも分からない。

わたしは、たまたま1970年代の日本という国の、あの両親の元で、女性として生まれたわけだ。


親がこうだから!! 
社会のシステムが、政治が、こうだから!! 

だからわたしの人生は、うまくいかないんだ!

……などとは思わずに生きてこれたことを、幸運に思っている。


しかしときどき、「不公平だ」と思うことは、やっぱりある。


たとえば約5年前、40代前半で乳がんになったときには、
「なぜ、私が!? なぜ、この血筋に生まれたのだ!?」と思わなかったと言ったら、ウソになる。乳がん家系を呪ってみたわけだ。
心の奥底に「(周りの同級生は、みな健康なのに)不公平だ!」との想いが湧いた。

ほかにも最近、「不公平だ」と感じたことがあった。

それは、母との関係性において、私が「娘=女」であるということに起因する。


先日、80代の母が脳梗塞を発症し入院したが、幸い軽度であり、リハビリの甲斐もあってか、退院後、日常をおくれるまでになった。

ただ、少しヨロヨロしているため、「介護認定」の手続きを進めることに決め、調査員がくる日にあわせて、わたしは実家に帰省した。

調査員の女性(60歳前後)が、小一時間、母の様子をチェックした後に言った。

「娘さんがいて、いいですね」と。


こうして娘が同席し、コンシェルジュのごとく立ち回る私の姿を見ての、女性調査員の感想である。

聞けばこの女性のお子さんは、二人ともが男の子なのだそうだ。
「息子は言わないと、何もやってくれない」とぼやき、
娘さんがいて、いいですね」というわけである。


その発言に、母が、深くうなずきながら言う。

「ほんとうに女の子を産んでよかった」と。

私はこの10年くらい、母のこの発言にいつもモヤっとしてきた。
母の中で、「夫=男」「兄=男」には頼めないが、「実の娘=女」にだけは、遠慮なくグチや泣き言を言い、お願いごとをしてもいいと、当たり前のように思っている感じがある。

母は、口では「誰にも迷惑を掛けたくない」と言ってはいるが、その後ろにカッコつきで、

(※ただし「実の娘」はのぞく)

という言葉を、隠し持っているのではないかと想像する(笑)


母は、兄の「実家に顔を出そうか」という申し出を断っていた。
兄は、母にとって、いつでも「ゲスト」である。
そこに紐づくお嫁さんも「ゲスト」である。

母が、もっと古い人なら、「嫁には何を頼んでもいい & 実の娘は他家に嫁いだ者」という固定観念があったであろうが、
母は断然「嫁より、実の娘に面倒見て欲しい派」である。

どちらにしても、その役割の主軸は「女」であるのだが。

だが、こういう時代も、やがて終わりをむかえるのだろう。
若い男性が、家事や育児を「主体性をもって行う」という自覚が芽生えつつある今、「親の面倒を見る」のも、男女ともに担う時代がやってくるだろう。(もしくは、AI にとって代わるのかな(笑))

noterさんの中には、男性でも親のお世話をしている方がいらっしゃるのを知っている。
本来は女性が得意とする「誰かの身の回りの世話」を、「男性脳」を持ちながらやるのだから、なかなか大変なことであろうと想像する。
ごくろうさまである。

話を戻そう。

***

「ほんとうに女の子を産んでよかった」


こういうとき、「女に生まれてからって、不公平だ!!」という気持ちが湧いてくる。感じたくもない感情が、じわ~っと私を支配する。

そうして、しばらくイライラした後、
ようやく自分をメタ認知し、自らに言い聞かせる。

「おいおい、私よ。被害者ポジションにハマるなよ!」と。


母の困りごとを聞き、どうにかしなければと頭を悩ませ、それらにひとつずつ対処する。
それをしているのは、誰でもないこの「私」なのである。

イヤなら、やらなきゃいいだけ(笑)

極論、放置したっていいんである。

他者や状況に対し、「ずるいぞ!」と叫んだとて、自分がますます不幸になるだけである。


少し前に「問い」についての記事を書いた。⤵

「適切な問い」は、こういうときこそ役に立ちそうだ。

問いを「どうして?」から「どうしたら?」に変換する。


「どうして、女だからって、私ばっかり?」という嘆きから、
「どうしたら、この状況で、機嫌よく暮らせるだろうか?」
「私がストレスを溜めないために、何ができるだろう?」に変換する。

自分の幸福は自分で創ってみせようぞ!

ちょっと無理して、こぶしを高く挙げてみる日々である(笑)

あなたの暮らしにも、きっといろいろありますよね。
お互いに、がんばりましょうね。

☆男女のパートナーシップの記事☆⤵⤵

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