KEI#理学療法士

若手セラピスト向けに自分の経験をもとに発信をしてみようと思います。 少しでも明日からの…

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若手セラピスト向けに自分の経験をもとに発信をしてみようと思います。 少しでも明日からの臨床のヒントになれば幸いです👟 膝OA/インソール/歩行/術後膝/ACL/スポーツ

最近の記事

#18 前十字靭帯損傷の秘密教えます 13リハビリ編ートレーニング後期

こんにちは!理学療法士のKE Iです! はじめに今回も前十字靭帯再建術後のリハビリについて記事にします。 それなりに歴史の長いACL再建術ですが、現在強い根拠のある標準的プロトコールは確立されていません。 一般的にはスポーツ復帰まで最短6ヶ月、標準9ヶ月としています。 移植腱の治癒過程に応じて4期に分けています。 回復期:術後6週まで トレーニング前期:6週〜3ヶ月 トレーニング後期:3〜6ヶ月 復帰期:6ヶ月〜 ※半月板損傷の有無や程度によっては遅らせることあり 今

    • #17 前十字靭帯損傷の秘密教えます 12リハビリ編ートレーニング前期

      こんにちは!理学療法士のKE Iです! はじめに今回も前十字靭帯再建術後のリハビリについて記事にします。 それなりに歴史の長いACL再建術ですが、現在強い根拠のある標準的プロトコールは確立されていません。 一般的にはスポーツ復帰まで最短6ヶ月、標準9ヶ月としています。 移植腱の治癒過程に応じて4期に分けています。 回復期:術後6週まで トレーニング前期:6週〜3ヶ月 トレーニング後期:3〜6ヶ月 復帰期:6ヶ月〜 ※半月板損傷の有無や程度によっては遅らせることあり 今

      • #16 前十字靭帯損傷の秘密教えます 11リハビリ編ー回復期

        こんにちは!理学療法士のKE Iです! はじめに今回からはACL再建後のリハビリについてご紹介していきます。 それなりに歴史の長いACL再建術ですが、現在強い根拠のある標準的プロトコールは確立されていません。 一般的にはスポーツ復帰まで最短6ヶ月、標準9ヶ月としています。 移植腱の治癒過程に応じて4期に分けています。 回復期:術後6週まで トレーニング前期:6週〜3ヶ月 トレーニング後期:3〜6ヶ月 復帰期:6ヶ月〜 ※半月板損傷の有無や程度によっては遅らせることあり

        • #15 前十字靭帯損傷の秘密教えます ⑩リハビリ編ー手術まで(後半)

          こんにちは!理学療法士のKEIです! はじめに今回は前回に引き続き前十字靭帯損傷後のリハビリについてです。 長くなりそうだったので、前半・後半にわけてまとめています。 興味のある方は#14もご覧になってみてください。 ぜひ最後までご覧ください! それではいってみましょう! 膝機能障害の改善術式や術後管理による合併症を想定して、膝の機能障害を術前から積極的に予防・改善し術後への影響を最小限に留める必要があります。 上の図は術後に生じることの多い合併症をまとめたものです

        #18 前十字靭帯損傷の秘密教えます 13リハビリ編ートレーニング後期

          #14 前十字靭帯損傷の秘密教えます ⑨リハビリ編ー手術まで(前半)

          こんにちは!理学療法士のKEIです! はじめに前回まで前十字靭帯損傷についての基本や手術についてまとめてきました。 理学療法士としては直接的に関わることの少ない分野でしたが、どれも知識として持っていなくてはならない内容だったかと思います。 今回からはリハビリについて記事にしていきたいと思います。 受傷してから手術までに獲得しておくべき機能、患者さんに知っておいてもらう知識などをまとめてみます。 ぜひ最後までご覧ください! それではいってみましょう! 炎症、痛みのコント

          #14 前十字靭帯損傷の秘密教えます ⑨リハビリ編ー手術まで(前半)

          #13 前十字靭帯損傷の秘密教えます ⑧再断裂編

          こんにちは!理学療法士のKEIです! はじめに前回まで計4回に分けて手術について記事にまとめました。 今回は理学療法士としては避けたい、再断裂についてまとめてみたいと思います。 ぜひ最後までご覧ください! それではいってみましょう! 原因移植腱断裂の原因として ・外傷性の断裂 ・骨孔位置や移植腱の固定などの不適切な手術手技に伴う機能不全 ・外傷や手術手技に問題はないが、移植腱の機能不全や断裂が生じる生物学的治癒不全 などがあり、これらが組み合わさり再受傷が引き起こされ

          #13 前十字靭帯損傷の秘密教えます ⑧再断裂編

          #12 前十字靭帯損傷の秘密教えます ⑦手術ーその他自家腱

          こんにちは!理学療法士のKEIです! はじめに#10、#11でハムストリングス腱と膝蓋腱をグラフトに用いたACL再建について記事にしました。 今回はそれ以外で特に大腿四頭筋腱(QT)を使用した場合についてまとめていきます。 ぜひ最後までご覧ください! それではいってみましょう! 大腿四頭筋腱の特徴現在はACL損傷に対しては、大半が再建術の適応となります。 過去、人工靭帯を用いて再建していた時期もありましたが、成績が振るわず現在では自家腱がファーストチョイスになってい

          #12 前十字靭帯損傷の秘密教えます ⑦手術ーその他自家腱

          #11 前十字靭帯損傷の秘密教えます ⑥手術-骨付き膝蓋腱

          こんにちは!理学療法士のKEIです! はじめに前回は手術療法の中でもハムストリングス腱をグラフトとして用いた場合を記事にしました。 今回は骨付き膝蓋腱(BTB)を使用した場合について記事にしてみたいと思います。 ぜひ最後までご覧ください! それではいってみましょう! 骨付き膝蓋腱の特徴骨付き膝蓋腱はBTBとも呼ばれ、ハムストリングス腱(HT)とともにACL再建で用いられることの多いグラフトになります。 HTでは移植腱の固定距離が長いことによるbungee cord 

          #11 前十字靭帯損傷の秘密教えます ⑥手術-骨付き膝蓋腱

          #10 前十字靭帯損傷の秘密教えます ⑤手術-ハムストリングス腱

          こんにちは!理学療法士のKEIです! はじめに前回は前十字靭帯損傷における手術療法と適応について記事にしました。 今回は前回の続きでより細かいところに目を向けてみたいと思います。 前十字靭帯再建で用いられるグラフトはいくつか選択肢がありますが、その中でもハムストリングス腱にフォーカスしていきます。 ぜひ最後までご覧ください。 それではいってみましょう! 屈筋腱の特徴ハムストリングス腱はHTとも呼ばれ、骨付き膝蓋腱(BTB)を用いた場合と比較して採取部の痛みが残りにくい

          #10 前十字靭帯損傷の秘密教えます ⑤手術-ハムストリングス腱

          #9 前十字靭帯損傷の秘密教えます ④手術治療と適応

          こんにちは!理学療法士のKEIです! はじめに前回は前十字靭帯損傷における保存療法と適応について記事にしました。 今回は前回の反対で手術治療についての記事になります。 ぜひ最後までご覧ください。 それではいってみましょう! 手術適応ACL損傷後に保存治療を選択する根拠は、AAOSから発表されています。 しかしlow risk群で保存治療を選択した症例のうち、25%が後で半月板縫合やACL再建の手術が必要になったようなので、保存治療の選択は注意が必要です。 上記のよ

          #9 前十字靭帯損傷の秘密教えます ④手術治療と適応

          #8 前十字靭帯損傷の秘密教えます ③保存治療と適応

          こんにちは!理学療法士のKEIです! はじめに前回は前十字靭帯損傷における受傷機転について記事にしました。 基本的に手術になるといわれるACL損傷ですが、イレギュラー的に保存療法を選択した場合やその適応についての記事になります。 ぜひ最後までご覧ください。 それではいってみましょう! 損傷後の自然経過靭帯の損傷形態としては靭帯実質の組織が引き伸ばされ、自然に修復されることは難しい状態となります。 断裂においては断端が徐々に収縮し短くなっていきます。 ACLが自然修復

          #8 前十字靭帯損傷の秘密教えます ③保存治療と適応

          #7 前十字靭帯損傷の秘密教えます ②受傷機転編

          こんにちは!理学療法士のKEIです! はじめに前回は前十字靭帯の機能解剖について記事にしました。 今回は受傷機転編ということで、統計をはじめ自然経過まで触れてみたいと思います。 ぜひ最後までご覧ください。 それではいってみましょう! 受傷機転ACL損傷はスポーツ活動によって生じることの多い怪我ですが、実際どんなスポーツでどんな動きをしたときに起こるのでしょうか? ご存じですか? 簡単に表にまとめてみました。 ACL損傷を起こしやすいスポーツと、その機転は上記の表の通

          #7 前十字靭帯損傷の秘密教えます ②受傷機転編

          #6 前十字靭帯損傷の秘密教えます ①機能解剖編

          こんにちは!理学療法士のKEIです! はじめに今回から膝関節を支える上でとても重要な靭帯である、前十字靭帯(Anterior Cruciate Ligament:ACL)についての記事を書いてみます。 複雑ですが面白いことの多いテーマかと思います。 書きたいことがたくさんあるので、変形性膝関節症と同様に複数回に分けて話を進めていきたいと思います。 初回は基本的な機能解剖についてまとめていきます。 ぜひ最後までご覧ください。 それではいってみましょう! 前十字靭帯の解剖

          #6 前十字靭帯損傷の秘密教えます ①機能解剖編

          #5 膝OAの歩行をみる上で大切なこと ②特徴編

          こんにちは!理学療法士のKEIです! はじめに前回に引き続き膝OAについての記事になります。今回は特徴編ということで進めていきます。 ぜひ最後までご覧ください。 前回は正常歩行編として、変形性膝関節症の歩行の話の前に正常の膝はどのように動いているのかを解説しました。 それに続き、今回は変形性膝関節症における代表的な特徴について解説してみようと思います。 それではいってみましょう! 前額面内転・外転方向の動きがほとんどない膝関節ですが、片足立ちの繰り返しである歩行では

          #5 膝OAの歩行をみる上で大切なこと ②特徴編

          #4 膝OAの歩行をみる上で大切なこと ①正常歩行編

          こんにちは!理学療法士のKEIです! 今回から膝関節を中心に膝OAの歩行について記事にしてみます。内容が内容なので数回に分けて進めていきます。 ぜひ最後までご覧ください。 はじめに変形性膝関節症の歩行を始める前に必要なこととして、正常の歩行における膝関節の役割を各方向からみていくことが重要になると考えています。 それではいってみましょう! 前額面膝関節は蝶番関節で基本的には内転、外転方向には動かない構造となっています。 しかし歩行では重心移動が前後のみならず、左右にも

          #4 膝OAの歩行をみる上で大切なこと ①正常歩行編

          #3 変形性膝関節症って簡単なようで難しいよね?

          こんにちは!理学療法士のKEIです! 理学療法士としては日々の業務の中で遭遇することが多く、また生活自立度と密接に関わっている疾患で我々の業界とは切っても切り離せない膝OAです。 今回もそんな膝OAについて記事にしてみようと思います。 ぜひ最後までご覧ください。 それではいってみましょう! 1.変形性膝関節症の全体像 よく聞く疾患名ではありますが、定義をご存知でしょうか? 難しい表現でよくわかりませんよね。 簡単にすると関節軟骨の変化や摩耗だけではなく、関節周囲の組織

          #3 変形性膝関節症って簡単なようで難しいよね?