見出し画像

とあるビジネス女子の話から紐解く「あるべき上司像」について

(読了時間:約2分)


「うちの上司、ほんと使えないんですよ。なんか自分の保身の事しか考えてないし、そのくせ「みんなの意見を反映していきたい!」とか言ってて色々意見交換とかするんですけど、結局上司の意見が採用させて「私たちと話した意味ある?」ってことが続いて。下から嫌われたくないからそういうことを言ったりするんでしょうけど全然意味ない。ま、あまり人の悪口を言うと自分の運気も下がる気がするから言わないようにはしてるんですけどね。ちょっと愚痴っちゃいました。」


この類の話は「上司の愚痴」としては定番中の定番の内容かと思います。


部下の意見も取り入れると言っておきながらその意見は蔑ろにされ、結局は自分の意見を通す、つまり、「言うだけ無駄」と部下に思われてしまっている状態です


自分の保身は確かに大切かもしれません。誰だって自分のことは可愛いものですから。わからないわけではありません。


ただ、どうせ自分主導で、自分の都合で、自分のルールで突っ切るのであれば「みんなの意見を反映していきたい!」というマニュフェストが邪魔になりますよね?言った手前、多少は仕事においての活動ポートフォリオに部下の意見は取り入れなければいけないですよね?


本気で自分主導にしたいのであれば「独裁政権」として恐怖を感じるくらいの圧迫現場をつくればいいと思うんです。きっとそんな勇気は一ミリもないでしょうけど。


そして、もし部下の意見を”聞いたうえで”取り入れることができないのであれば「それはなぜか?」を明確に、わかりやすく、そして「自分の意見は○○だから」と、部下を説得させることができるだけの理由を持つ必要がありますよね?


たとえば、僕の部下が「YUKIさん、このお酒を使ってカクテルフェアーをしてみたいです!」と言ってきたら、僕はひとまずこう答えます。


「あ、じゃあ来月やってみようか!」と。


そして、そのお酒を入荷したら部下たちは味見をして、創作して、作品として完成させます。


そのカクテルの味やビジュアル、原価計算をもとに「フェアーとして成り立つか?」を考えて、以下のパターンの解答をします。


①「いいね!これでいこう!」

②「うーん、いまいちだね」

③「これはちょっと・・別のにしようか」

と。


③は使えない上司さんと同じ行動です。②も近いですよね。


この時にですよ、「はい、だめー!却下!」って冷たく、そして理由も明確でない場合は「なんで?」って誰もが感じますよね?


僕はこの「なんで?」の部分に関して「確かに!」と完全に納得させることを部下の意見を蹴る時には必ず実行します



①「このストローだと詰まるね。最後まで飲みきるには別の方法を取らないとじゃない?」

②「これ、自分の彼女に飲ませたい?」

③「この見た目と量でこの値段、自分なら払う?」

④「この原価だと利率○○%でしょ?やる?」


これはあくまで一例ですが、部下自身が第三者目線で考えることができるような言葉を投げかけることで自分の「芯」から理解することができます



①「このストローだと詰まるね。最後まで飲みきるには別の方法を取らないとじゃない?」

→「確かに!詰まって飲みづらいですね。もう一回考えます」

②「これ、自分の彼女に飲ませたい?」

→「確かに!もうちょっときれいな色の方がいいですよね」

③「この見た目と量でこの値段、自分なら払う?」

→「確かに!高く感じますね」

④「この原価だと利率○○%でしょ?やる?」

→「確かに!もう少しいい利幅で出したいですね」


理由が明確であれば人は文句なんて言わないんです。理由がわからない、曖昧だから「なんで?」が消えないですし「使えない」とかいった余計なネガティブワードまで頂戴する羽目になるんです


尊敬に値する上司像に必要なのは「理解させることを怠らない」ってことに尽きるのではないでしょうか?


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?