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お湯が沸くのを待ちながら

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お湯が沸くのを待つ間にも読める超絶短編小説集 思いつくまま書いた話をUPしていきます。 何かを待っている、ほんの隙間に読んでくれると嬉しみ。
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#先読み

超短篇小説5 "将棋"

超短篇小説5 "将棋"

私は平凡な棋士より先読みをする能力に長けていると自負している。

何故なら、相手の打った手の内容だけで無く、相手の目線、息遣い、表情の全てを勘案してその先を読んでいる。

比喩でもなんでも無く千手先を読んで将棋を指すことができるのである。

相手が繰り出すであろう手を間違えて読んでしまったことなど一度もない。

そんな自分からしたら、将棋の頭脳戦なんてあってないようなものだ。

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