なんでもドイツ語

ドイツ語通訳、講師。 独コンサルタント会社に勤務後、現地で独立。 noteではドイツ語…

なんでもドイツ語

ドイツ語通訳、講師。 独コンサルタント会社に勤務後、現地で独立。 noteではドイツ語周辺について書いています。 プライベート、法人研修のお問い合わせはこちらへ。 https://decentralnido.com/contact/

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  • シリーズで学ぶ深掘りドイツ語

    トピックスごとにインプットしたい人向け。 1テーマを2〜3回シリーズにまとめています。

  • 休憩所

    学習の一休みにどうぞ。

最近の記事

ビジネスパーソンと現地言語(ドイツ語の場合)③

Hallo, Guten Tag! 恒例の3回シリーズの最後です。 前回、前々回と、英語圏以外の国に赴任するビジネスパーソンの現地語(ドイツ語)について書いてきました。 前回までは、ビジネスパーソンが現地の赴任先で必要とするドイツ語と、赴任前に提供される「語学」研修の実態、そしてビジネスパーソンのための語学を超えた異文化コミュニケーションに特化した研修について少し触れました。 実はここ数年、グローバルビジネスを取り巻く環境の変化や多様性についての社会の理解や考え方が少

    • ビジネスパーソンと現地言語(ドイツ語の場合)②

      Hallo Guten Tag! さて、前回はグローバルに活動する企業の社員たちが、ビジネスコミュニケーションに求めるものと、ドイツにおけるドイツ語の英語化のようなものに少し触れました。 今回も、ビジネスパーソンにとっての英語以外の現地語ってなんだろう、について、ドイツに出向・駐在する日本人や日本に出向・駐在するドイツ人が事前に受ける研修について触れながら、考えます。 赴任前「語学」研修 日本で対象者に提供されるのは主に、赴任前の「語学研修」に限られているのが現状のよ

      • ビジネスパーソンと現地言語(ドイツ語の場合)① 

        Hallo, Guten Tag! コロナが明けて海外赴任の往来も戻って久しいですが、ビジネスパーソン向けの、異文化ビジネスコミュニケーショントレーニングに多くの方が参加しています。 業種や職種はもちろん、ドイツ語圏内とはいえ赴任先の国や地域も様々。 組織の目標に向かってそれぞれが課題や任務を全うする現場は、多国籍環境かもしれないし、あるいはローカルメンバーが多いなど、個々の社内事情も千差万別です。百人百様、新たに飛び込む社会へのアプローチと経験もそれぞれに違うはず。

        • 男性弱変化名詞②

          Hallo, Guten Tag! 企業研修の合間なのに、急性胃腸炎に罹ってしまったようでどうしたものかと思っていたけれど、オンラインで救われましたが、 パソコンまでが遠い(笑)。 ドイツで胃腸炎になった時に処方された薬が真っ黒なオセロのような錠剤でびっくりしたことがありますが、その名の通り、炭。 こんなの↓ クローゼットなどに入れて除湿剤としても使うから、機能が弱っている大腸の水分吸収をサポートするのには理にかなっている気がするけど、これ服用すると、出てくるものもそ

        ビジネスパーソンと現地言語(ドイツ語の場合)③

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        • シリーズで学ぶ深掘りドイツ語
          22本
        • 休憩所
          18本

        記事

          男性弱変化名詞①

          Hallo, Guten Tag! ドイツ語について書いているこのnote。 マガジンは「シリーズで学ぶ深掘りドイツ語」と、学習の合間の息抜き用に書いている「休憩所」に分かれています。 ところが。 「休憩所」の記事ばかり増えて今や休憩の合間にドイツ語を深掘りするという本末転倒の事態に。 そこで今日は久々に本家の方、いきたいと思います(笑)。 今日は男性名詞の中の、格語尾変化が-(e)nになる特別な名詞の話。 初級でやるので、学習者の皆さんなら既知のことと思いますが

          男性弱変化名詞①

          ドイツの刃物 キッチン編

          Hallo, Guten Tag!  最近ドイツでも大人気の日本の包丁。 来日していたドイツ企業の研修の合間に少しだけ、刃物屋さんを覗いて研磨の実践など見学したのですが、日本の刃物めちゃくちゃ人気です(笑)。 今回はそんな身近な「は物」の話から。 先日、刃を研いでもらっていた鰹箱を刃物屋さんに取りに行って帰ってきたら、家人が一言。 「ハ、治った?」 (はて?歯医者に行くなんて言っていないけど、最近歯が痛いと訴えた記憶はあり、一方で刃を研いでもらった鰹箱を取りに行くと伝

          ドイツの刃物 キッチン編

          ドイツ語✖️受験

          Hallo, Guten Tag! 地震や事故に見舞われた日本の新年も、はや半月が経過しようとしています。 被災した学校の教室で自習していた、ある受験生の言葉が心に残っています。 「こうして勉強できるということが、とても幸せなことなんだと知りました。」 今、被災地の人々の暮らしが日常からずっと遠のいてしまっていることを感じた重い言葉でした。 心に留まった、そんな受験生の言葉から今年は始めようと思います。 思春期と受験 ドイツ語を通じて受験生一人一人に関わるようにな

          ドイツ語✖️受験

          (3年目の..)12月(ドイツ的)ルーティン

          Hallo, Guten Tag! 今年もあとわずか。 今回は恒例の12月ルーティンについて書こうと思ったので、過去の記事を振り返り読んでみたのですが。。 2022年↓ 2021年↓ 読み返してみて驚愕しました( ゚д゚) 12月のルーティンにクリスマスのことを書きつつ、年末に乗じて翌年の決意なんか書いちゃってるのですが、1年後にはそのことはすっかり忘れているのか、翌年の12月のルーティンの記事では全く同じ内容の決意を表明しています。 ٩( ᐛ )و💦 こういうお

          (3年目の..)12月(ドイツ的)ルーティン

          だいぶ違う

          Hallo, Guten Tag! 日常的に使う単語ほど、多くの意味を持っています。 1単語に1つだけの意味が与えられているようなレアな専門用語を覚えるのも大変だけれど、日常語の数ある意味の中から、辞書で引いた4番目以降くらいからの意味を頭の中に入れておくのもまた大変なこと。 しかし使用頻度や見聞きすることが多いのが日常語のいいところでもあります。繰り返し触れられるから、さほど苦もなく気がついたら身についてるかも⁉︎ さて、今回はそんな、同じ言葉でもだいぶ異なる意味を持

          通りすがりのドイツ語

          Hallo, Guten Tag! 1週間空いてしまいましたが、今回は、ここ1週間くらいで仕事やプライベートの日常の中で触れたドイツ語に、かなり適当なコメントを付けて振り返ってみようと思います。 新しいですね^ ^ 書こうと思っているテーマはたくさんあるのですが、まとめる力が間に合ってないため・・(笑)。 感情を出さない(Emotionen nicht zeigen) 調べものついでに、政治犯として捉えられた人たちの最終弁論集のドイツ語訳を聞いていて。 検察官たちの

          通りすがりのドイツ語

          なんか変

          Hallo, Guten Tag! 自分の中に感じる矛盾。 大人は誰でも自分の中にある矛盾、社会にある矛盾に気づいている思いますが、子供が最初に「矛盾」に気づくのはいつ頃なのでしょうか。 目の前のおやつをまだ食べてはいけないと言われるときの、 「食べたい」と「まだいけない」の2つの気持ちの中で? それとも 「あ、母さん昨日と違うこと言ってる。」 「あ、母さん言っていることとやっていること違う。」と思うときの(汗)、 周囲の大人の中に見つけた「?」の中に? 今日はそ

          なんだそれ

          Hallo, Guten Tag! 新しい土地の言葉がわからなくてドキマギするのは、何も海外での経験に限ったことではありません。 国内でも方言がわからなくて戸惑った、なんてことはあると思いますが、私がわからなくて困ったことの一つに、 「ザイショは?」 があります。 この言葉自体が短すぎたために、とっかかりになるワードがなかったこと、会話の文脈からも疑問文は唐突だったし、何よりも漢字が連想できずに、一瞬固まりました。 今日はそんな、土地が変われば言葉も変わる、そんな

          遠近法を持つと言われた言語

          Hallo, Guten Tag! 問題です。 クルージング、食洗機、ナッツチョコレート。 これらの(ドイツ語の)共通点は・・・? Schifffahrt, Geschirrreiniger, Nussschokolade. 3つ同じスペルが続くつづりを持つ言葉(またどうでもいい話の予感が・・)。 読むときにはなんとも思わないのに、書いていてこの偶然に出会うと、毎回ちょっとだけ心が小躍りするの、いい加減やめられないものだろうか・・。 というわけで、今回は(も)そんな

          遠近法を持つと言われた言語

          溢れ出る玄人感・・・料理専門用語について

          Hallo, Guten Tag! 9月に入ってもまだまだ暑い日が続いていますが、お腹は食欲の秋を感じている今日この頃です。 栗ご飯用の栗をむきながら、ドイツでの栗との出会について考えていました。 お肉に、玉ねぎを効かせたゴロゴロ感の残るマロンソースを合わせて食べたのはどこだったかしら、とか、焼き栗を見つけた時には天津甘栗を思い出して思わず頬張ったこと、マロンクリームはそのままデザートに使えて便利だったけど、昔はドイツにあまりなくて、フランスに行けば必ず買ってたなぁ、とか

          溢れ出る玄人感・・・料理専門用語について

          ドイツにシエスタを

          Hallo, Guten Tag! 9月に入っても暑い日々が続いていたかと思っていたけれど、それでも朝晩は確実に夏のそれとは違う気配を感じるようになりました。 ドイツの夏は昼の時間も長く、気温も日本の東北くらい。梅雨もなくカラッとしていて実に過ごしやすい・・・のも、もはや過去のこと。 そんな中、国や地方の機関で従事する公務医らの「夏のドイツにシエスタ導入を」の提言が、この夏のドイツを多少沸かせていた(?)ので、今回はドイツのシエスタ導入について書こうと思います。 南欧に

          ドイツにシエスタを

          時間いっぱい

          Hallo, Guten Tag! 気づけば今年もすでに後半に突入しておりますが、時間の感覚というのはずいぶんと主観的なものですね。 時計の刻む1分1秒を見守っていてそう感じることはないのに、その積み重ねである数ヶ月、あるいは数年という時間のまとまりには、あっという間、なんて感じたり。 ということで、今日はあっという間に終わった3連休の後、ドイツ語のちょっと変わった時間表現について書きたいと思います。 半はどっちより? 「〜時半」という言い方があります。 例えば11: