見出し画像

「イギリス出身です。」が言えません🙄③

さて、深掘りドイツ語、3回シリーズの最後です。
タイトルにある「イギリス出身です。」は、以下の長い道のりを経て(自信を持って)言えるようになりました(笑)。

今なら中性国名に冠詞がついていても不安にならず、堂々と言えますね、

Ich komme aus dem Vereinigten Königreich!

とはいえ(北アイルランド入っとらん問題は置いといて)素直に、
Ich komme aus England!
・・でいいのでは?

ごもっとも🙄

チェコ

きっかけは、シリーズ初めに書いたハリー・ポッターの翻訳がらみのイギリスの国名の話からだったのですが、それ以前にチェコの国名について気になっていた時期がありました。

以前、バスケかソフトボールかの大会で、チェコのユニフォームに「チェコ」と国名なければならないところ、「チェコの」という形容詞がプリントされてしまっていた、ということがあったり、過去には一時、地図上から消滅させられた国でもあり名前一つ取っても興味深い変遷を辿った国です。

通称チェコと呼ばれていますが、正式名称はチェコ共和国。
ドイツ語でも通称のTschechienが一般的に使われています。

これもイギリスの例に似たところも少なくないのですが、
この通称では、チェコの東側の地域であるモラヴィア地域が含まれていないかのように思われる、ということもあり(北アイルランド入ってない、と同じですね)、一部で提案されている「チェコモラヴィア」に改名されることはあるのでしょうか?

チェコでもチェコモラヴィアでも、ドイツ語では無冠詞の国名で安心ですが(笑)。

最後に、誰も使ってないのに(法王くらい?)ラテン語の名前を冠する国を見ていこうと思います。


SCV


バチカン市国。
ラテン語で
 Status Civitatis Vaticanae
イタリア語で
Stato della Città del Vaticano

ラバチカン市国はトップが法王であることでも、ラテン語名であるべき根拠が十分な気がします。

ちなみに法王が立って乗ってる防弾ガラスのパパモビルのナンバーはSCV1。
トヨタからも寄贈されています。

https://gazoo.com/news/res/20/10/14/r339356/より

CH

スイス。
正式名称Confoederatio Helvetica

ドイツ語もフランス語もイタリア語もロマンシュ語も公用語だけど。
Schweizerische Eidgenossenschaft
Confédération Suisse
Confederazione Svizzera
Confoederatio Helvetica

このうち一つを取ってつけたんじゃ、文句が出る・・ってことでラテン語。

国名一つとっても、いろいろに配慮がありますね。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?