ドイツ式、春の大掃除
Hallo, Guten Tag!
ここ数年、家も仕事も春休み〜新学期〜GW明けくらいまではイレギュラーな事が多くてリズムを作りづらいせいか、目にみえる「これやった」が欲しくて断捨離をしています(動機、弱め)。
ところが、GWが明けて今年度の感覚がつかめてリズムができてくると、「これやった」を感じたいだけの私の断捨離ごっこは、他に関心が移るので再び来年の今頃に持ち越されます。
ところが、図らずもルーティン化しているこの断捨離もどきも、そのやり方や手順を少しずつ改善しながらなんとなく定まってきました(笑)。
この時期には断捨離ついでに家の大掃除(?)にも手を出しているのですが、大掃除といえば日本では年末のイメージです。ただでさえ気忙しい時期に大掃除までなかなか目も気も行き渡らないため、ここはドイツ式にしています。
というわけで、今回はドイツ式、春のお掃除について書こうと思います。
ドイツ式、とは
ドイツ製高圧洗浄機とか、ドイツのフキンとか、「ドイツ」と枕詞がつくだけで効果的・効率的でシステマチックな感じがするのは何故でしょうか。。
しかし、いかに高性能のドイツのお掃除グッズや電化製品も、掃除が実施されなければ無用の長物と化してしまいます。
私などむしろその「実施」こそが問題で、もはや用具以前の問題です。
そこで今日は、掃除にも時期やタイミングがある、という話と、掃除までの距離を縮めてくれる、ドイツ式お掃除の知恵について書こうと思います。
ドイツにも、日本でいうところの年末の大掃除的な時期があって、春の大掃除とか新年の大掃除なんて呼ばれているものがあります。
私は、先に挙げた理由から年末に大掃除をしたくないことと、またこれも上述の季節性の精神衛生上の観点から、ドイツの大掃除の時期を日本でもそのまま踏襲しています。
ドイツでは3月に入るとグッと陽が長くなり、長く暗かった冬の影も次第に身を潜めていきます。春の日差しを身体が感じ始めた頃、人々のお掃除への機運も一気に高まるというもの。
逆に、メラトニンの活動が活発になっているヨーロッパの長く暗い冬の時期に、大掃除はしようにも無理、という説もあります( ̄∇ ̄)。
面白いのは、ドイツ以外にも春に掃除をする国や地域がたくさんあることです。
ところ変われば
ユダヤ教のペサハと呼ばれるお祭りでは、種無しパンを食べるのですが、その前に(酵母で発酵させた)パンは家の中から無くす、という慣わしがあります。これを徹底するために家中のパンを探し出すことに因んで大掃除もするのですが、このお祭りがあるのも日本の3-4月に相当します。
また、イランのお祭りであるノウルーズでも、カーペット類などを中心としたフネ・タカニ(お家を振る)と呼ばれる大掃除の習慣があるのですが、こちらのも春分あたりで日本の3-4月に相当します。
さらに、南半球のオーストラリアでもSpring Cleaningと称した大掃除の時期があり、これもまた春先の大掃除に相当しますね。
・・まぁ、9月だけど。
同じく南半球のアルゼンチンでは、大掃除をすると一方で街が散らかるというゼロサム状態の斬新なお掃除の様子が見られます。
おばあちゃんの三種の神器
さて、日本では実にさまざまな便利なお掃除グッズが売られていますが、ドイツでもドラッグストアを覗けば、所狭しとお掃除グッズが並んでおり、その種類や品揃えは必要十分を超えて十二分にあります。
ときに、種類が多すぎてどれを選んだらいいのかわりません😭
そこで、悩めるドラッグストアは素通りしても大掃除が始められる、ドイツのおばあちゃんの知恵袋、掃除の三種の神器をご紹介します。
紅茶
酢
靴下
紅茶は、ティーパック3つ分を大きめのマグカップに入れて熱湯を注いで10分。そこにレモン一個分を絞り出して、液の完成。
そこにストッキングを浸して窓を拭くと曇り止めになる、というもの。
お酢は、硬水で白くなってしまった蛇口などのステンレス部分のカルキ除去に使います。
靴下は手袋のように手にはめて、ブラインドや蛇腹のようになっているヒーターなど、手の届きにくい箇所の掃除のために使います。
以上、思い立ったが吉日、その場ですぐに取り掛かれるおばあちゃんの知恵袋的な、お掃除アイテムのご紹介でした。
今日のドイツ語
あったっけ・・(・・?)
思い立ったが吉日
Was du heute kannst besorgen, das verschiebe nicht auf morgen.
(今日済ませられることは明日に持ち越すな)
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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