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とみーくま
2021年6月2日 02:05
2.電車は多摩川をこえたあたりで加速した水面がキラキラと反射するものだから僕はそれに心奪われた色んな速度でそれはやってきては僕を通り抜けていったなぜだかわからないが君に会いたくなった顔はどうしてだか憶いだせないいつもの口癖と、匂いだけがやたらに鮮明にこびりついているラベンダーのある町からやってきたサヨナラがトレードマークの女の子僕が駅に着いたのはちょうど正午を過ぎたぐらいだった
2021年5月31日 14:10
1.「少しだけ昔の話になる」そう僕は僕に言っていたら6月が言った「そろそろ次のページを歩き始める頃なんじゃないかい」そんなふうにして僕の右手は夏の入り口に触れた君はいつもよくわからない文字の書かれた服やスリッパなんかを買うよくある、どこにでもありそうないわゆるなんとなくオシャレに見えるそういうやつをそれが玄関に無造作に置かれている朝は早いからきちんと並べることができな