てらけん/noteアカ5つ目/ブログやメルマガに書くまでもない話の101話〜

てらけんです。人生いろいろあるよね。生きていこうね。 ブログやメルマガに書くまでもない…

てらけん/noteアカ5つ目/ブログやメルマガに書くまでもない話の101話〜

てらけんです。人生いろいろあるよね。生きていこうね。 ブログやメルマガに書くまでもない話 全100話(https://note.com/kuma7/ )、運営メディア一覧(新 https://f-lifelog.com/teraken)

最近の記事

10記事目(110記事目)

もともと書いていたnoteも100記事で完結し、続編となるこちらの新noteもすでに10記事目。合計110記事になってしまった。いろいろなことがあっという間だよね。そんな感じで全てが過ぎ去っていくのだと思う。 今のこの考えも、価値観も、ぬるりと変わっていくから。だから今この瞬間を切り取っておくのは大事だと思うんだ。何もかも変わっていくし、消えていくから。10年後なんて、自分がここに存在してるかもわからない。ずっと存在し続けることはありえない、物理空間にね。 世界を見ていき

    • いつか骨になり、やがて雨や風や空の一部になる

      自分も、大切な人たちも、いつか必ず骨になり、やがて雨や風や空の一部になる。僕らはそういう運命だ。生命体である限り、そこに例外はない。僕らは骨になり自然に還るために今を生きている、と言っても過言ではない。 自分の身体を、肉体を触ってみる。奥に骨が眠っている。ふつうに生きていれば剥き出しになることはない。最後の最後までそれは表には出てこない。 僕らは一体、しんだらどこに行ってしまうのだろうか。肉体を燃やされ、灰になり、残った骨もやがて風化する。一体どこから生まれて、どこに帰っ

      • 雨、田んぼ、踏切の音

        いま、日本、東京に向かって走る電車の中にいる。外では雨がぽつぽつと降っている。天候は微妙だ。田んぼの緑がいきいきとしている。踏切の音が聞こえて、後ろに流れていく。この世界には僕の知らない町がたくさんあるんだなとつくづく思う。 好きな時間、好きな瞬間について考える。僕はこの時間が結構好きだなと思う。人の少ない電車に乗り、雨が降っていて、緑の絨毯みたいな田んぼがあって、踏切の音がたまに聞こえる。ゆるやかに流れていくこの時間の全てが。 前に九州を旅していた時も、同じことを思って

        • 会いたかった人、会いたい人

          ふと、会いたかった人たちは、今どこで何をしてるのだろうかと思う。なんとなく会いたかった人たち、強烈に会いたかった人たち。今はどこで、誰と過ごしているのだろうか。会いたかった。ただそれだけの気持ちが消化できず、永遠に宙に浮いている。そしておそらく、自分も誰かから同じようなことを思われているのだろう。「彼と、会ってみたかった」消化できない思いを抱えながら、今日も、僕は誰かに思われ続けているのだろう。お互い様、おあいこというやつだ。 それにしても、人と人が出会うとは不思議なことだ

          夏、とろけるような記憶の中で

          とろけるくらいに、片思いをしていた時がある。数年前、他のもの全てを失ってもいいというほどに、彼のことが好きだった。これも過去形である。 もともとの出会いはSNSで、この人、タイプだなと密かに思っていた。とある日、新宿二丁目のバーに顔を出した時、たまたま彼がいたので、玄関の付近に。 僕は思わず曖昧に話しかけた。そして後ほどDMをした。実物も破壊的に可愛いなと思った。もうその時すでに一目惚れしかけていたのかもしれない。 後日、改めて会うことになった。居酒屋。仕事終わり。彼は

          石垣島、夜の海と

          石垣島での記憶。だいたい2週間くらいだろうか、あの島に滞在していたのは。懐かしさがある。懐かしいというか、懐かしさがある、という感覚、そこには。 石垣島では、正直、あまりいい思い出がない、と思っていた。当時の恋人、一緒に旅をしていた恋人が見事に体調を崩し、病院で隔離されることになったり、僕も呼吸困難に陥り、人生で初めての救急車で運ばれた。 あきらかにおかしかった、色々なことが。その後、延泊をすることになってしまったのだが、ホテルでは謎に火災報知器が鳴り響いたり、謎の音が鳴

          よく知らない人と、言葉以上のことを

          クラブミュージックが、重低音が、おかしなくらいに鳴り響いている。耳で聴いているわけではない、もはや。身体の重心部に、連続的に音が入り続けてくる。音に合わせて体を揺らす。知らない人の身体と、汗に触れる。目が合う。何事もなかったかのようにお互い目を逸らす。ここは東京、温度の分からない街だ。 しばらくして、見たことのある人がいた。本名など知らない。どこの出身の人かもよく分からない。分からない中、僕らは挨拶を交わす。肌と肌を重ねて。音が響き続ける空間の中で。 その後、なんとなく空

          新宿二丁目のあさがた

          あさがたの、人が少ない新宿二丁目を歩いているとき、どこか遠くへ来てしまった感覚に陥る。大都会、東京。当時の自分からしたら高い交通費を払い、無意味に来ていた、東京。 「アルタ前に集合ね」と聞くだけでテンションが上がり、雑踏の中を歩くだけで胸が高鳴った。無駄に上ばかりを見てしまう。どこにも行けない自分が、どこかへ来れた気がして、何者でもない自分が、何かになれた感覚。その「感覚」だけを求めて東京に来ていたのかもしれない。 新宿二丁目のあさがた。当時、僕はたしか終電で帰れなかった

          尊い時間の中を生きている

          この前、久々に高校生時代の同期と先輩に会った。部活のメンバーで。みんなでご飯を食べた。こんなに懐かしくて優しい時間もあったんだっけ、というレベルの会合だった。 同時に切なさ、虚しさも襲ってきて、胸の奥がツンと痛んだ。もうあの若さは僕らにはないんだな、と思うとなんとも言えない感情になる。懐かしいとは、もう戻ってこない時間の集合体のことを言うのだ。 あの時、どういうわけか、僕は久々に同期に連絡をした。そしたら意外とすんなりと会う流れになった。好きだった人たち、先輩らのことを思

          最初で最後かもしれない抱擁

          およそ12年ほど前、新宿二丁目でおそるおそる通っていたゲイバーがある。 あの頃はまだ初々しくて、右も左もよく分からなくて、怖いことだらけだった。何にあそこまでビビっていたか分からない。分からないけど、でも、たしかにビビっていた。怖かった。でも田舎から新宿二丁目に通っていた。行く場所はだいたい決まっていて、会う人もほとんど同じだったように思う。 そのバーは今はもうない。4年目くらいで閉じてしまったらしい。僕は色々とあって途中からめっきり行かなくなってしまった。あのバーという