社会人になってから大学の学祭に潜入したらボッタクりバーに遭遇した話
私は派遣営業時代、取引先の大学の担当者に勧められ、その大学の学園祭に参加した。
その大学は共学の大学で、閑静な住宅街の中にあった。
1人ではさすがに行けないと思い、後輩を誘って2人で学園祭に潜入した。
適当に校内を周り、屋台で食べ物を食べ、何故かジョジョの花京院のコスプレをした女の子に遭遇し、一緒に写真を撮ったりした。
これはさぞかしジョジョファンかなと思い、ジョジョネタを振ってみたが、
「私、ジョジョあんまり詳しく知りません。友達に誘われてやってるだけです。」
と見事な塩対応。うーん、現代っ子(*´∇`*)
そんなこんなで、一通り見たかなーという時に、1人の男子学生が話しかけて来た。
「お兄さん、女子大生と飲める店があるんですけど、どっすか?」
彼の客寄せは、焼きそば屋やフランクフルト屋の呼び込みのようなものではなく、東京・歌舞伎町のキャッチと同質のものだった。
「ほう、それはどうゆう店なのかな?」
「はい!女の子達が世界の民族衣装を着て接客してくれる店っす。可愛い子いっぱいいますよ!ここだとアレなんで、お兄さん方、お店の方へ。」
学祭なのに怪しすぎるだろ(笑)
そう思いつつも、面白そうなのでキャッチについて行く事にした。
「お客様、2名ご案内でーす!」
テントの中に通され、店のシステムを聞く。
システムはシンプルで、チャージ無しのドリンクはオール500円。
思ったより良心的な価格設定だ。
席に通される。
席はパイプ椅子など簡易的なものだった。この点は学祭っぽい。
女子大生が2人着いてくれた。キャッチが言っていた通り、どこかの民族衣装を着ている。
1人はキャバクラでバイトをしているという本業の女の子。胸がばっくり空いた格好に、濃い目のメイクで綺麗系、慣れた接客、正にキャバ嬢という感じ。
もう1人は、どちらかというと素朴な感じの女の子。どことなく緊張していて、可愛い系の子。雛名は、ハイネケンという(笑)
世界をイメージしてるとはいえ、他にネーミング候補はなかったのだろうか?
女の子に話を聞くと、この店は大学の運営には隠れてコソコソやっているらしい。
実売上だと、間違いなく学内トップになるため、売上を過少報告して、余剰分はみんなのポケットに入ってるとか入ってないとか(笑)
なので、ガールズバーと同じ仕組みで、当然女の子のドリンク代は掛かる。500円だし全然いいやと思い、女の子も私も普通にお酒を飲んだ。
しかし、これが大きな罠だったのだ。500円とはいえ、紙コップに少量なので、直ぐに中身が無くなる。
コップが空くと、当然私も女の子も注文をする。会話も普通に楽しく、酔っ払いはじめてたので、途中から気にならなくなっていた。
キャバ嬢の方は他のテーブルを回ったりしていたので、基本はハイネケンちゃんとの会話だった。
彼氏いるの?とか、サークルなんかやってんの?など、たわいの無い会話をした。
素人の女子大生感がおっさん心をくすぐるぜ!
1時間程経った所で、学祭の運営が見回りに来そうという事で、退店する事になった。
「お会計はこちらでーす!」
渡された紙切れには、1万円と書いてあった。
いっ!!いっちまんえん?!
安めのガールズバーならそんなもんだが、明らかに学祭で使うような金額ではない。
諭吉に別れを告げる。
/ 自業自得じゃボケ! \
諭吉さんに叱咤される。
まさかこんな所で1万円も使っちまったかぁー。
クソーー!!
大学生の分際で、大人をナメやがって!!
と、怒りが込み上げてきた。
そんな、このお店の評価はというと、、
まさか学園祭にガールズバーがあるとは思わなかったし、普通に可愛い素人の大学生と飲めてかなり楽しめた。
素人って表現が生々しいですな。
女子大生と飲めると分かってて飲むのと、不意打ちでその機会が回ってくるのでは、全然違う。
分かる人はこの気持ちが分かると思う(笑)
しかも、お兄さんカッコいい!とか持ち上げてもくれたから、そりゃあいい気分になってしまう。
もしかして、ハイネケンちゃん、俺の事好きなんじゃないかなぁ?
ふふふふ(*´∇`*)
やっぱさぁ、オトナの男ってカッコいいよね!
そんなこんなで、楽しめたお礼をしようと、ハイネケンちゃんにLINEをした。
今日はとても楽しかったよ!ありがとね!
・・・
私の期待とは裏腹に、何日経っても、何日経っても、そのLINEが既読になる事は無かった。
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