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連載小説|ユニバーサル・カバラの物語

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人類最古の叡智・カバラをベースに「真実の生き方」という壮大なテーマを小説形式でお届けする、モダンミステリースクールならではの連載! 人生というミステリー劇場へようこそ。
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#小説

ぼくの栄光 #10「15年ぶりの里帰り」 |小説 ユニバーサル・カバラの物語 第三章

ぼくは15歳で夢の国にやってきて、15年以上を過ごしてきた。はじめて夢の国の土を踏んだ時…

NEW LIFE
3年前
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ぼくの栄光 #9「失われた栄光」 |小説 ユニバーサル・カバラの物語 第三章

ぼくらが映画館を出ると朝靄が立ちこめていた。オールナイトで映画を見たというのに、ぼくの記…

NEW LIFE
3年前
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ぼくの栄光 #8「映画ー後編ー」 |小説 ユニバーサル・カバラの物語 第三章

田舎町の中央通りにある古めかしい病院。黒いマントの男が玄関から中へと吸い込まれていく。男…

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3年前
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ぼくの栄光 #7「映画ー前編ー」 |小説 ユニバーサル・カバラの物語 第三章

スクリーンには冷たい海の風に吹きさらされた荒野の集落が映りだされる。強い北風にびくともし…

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3年前
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ぼくの栄光 #6「道場の閉鎖」 |小説 ユニバーサル・カバラの物語 第三章

ぼくの辞書に「あきらめる」という文字はない。ぼくは修行者のもとで修行を続ける。武道の道場…

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3年前
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ぼくの栄光 #5「特別な力を求めて」 |小説 ユニバーサル・カバラの物語 第三章

ぼくはやがて大勢の人を教えるようになると大聖人が言った。まさかとは思うけれど、大聖人のセ…

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3年前
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ぼくの栄光 #2「人生最高の感動」 |小説 ユニバーサル・カバラの物語 第三章

ぼくはベッドサイドで赤い本に読みふける。赤い本を受け取った時は本には一文字も書かれていなかった。ところがある日、まっさらなページに突然文字が立ち現れた。文字は日に日に増え続け、まるで織物のように摩訶不思議な物語を紡ぎあげていく。それは一人の男の物語。男は山高帽を被り、黒いマントを羽織っている。その男がどこから来たのか、何をしているのか、正体は明かされない。それなのに、ぼくはこの男にどこかで会ったことがあるような気がする。黒いマントに山高帽。やがてぼくは気づく。彼に会ったのは夢

ぼくの栄光 #1「老人と栄光」 |小説 ユニバーサル・カバラの物語 第三章

白い雪がちらつく冬の海。海岸の向こうには荒野が広がる。からっ風がごうごうと音を立てながら…

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3年前
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ぼくの基盤 #10「結婚」 |小説 ユニバーサル・カバラの物語 第二章

レストランの常連客が言う。 「オーナーが好きそうな女を見つけたよ。明日連れてくるから」 …

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3年前
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『カバリスト ぼくの成功物語』 2月2日発売決定!

誰も読んだことのない、誰も書いたことのない 本当の成功と冒険の物語…! 「NEW LIFE」で好…

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3年前
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ぼくの基盤 #7「真夜中の饗宴」 |小説 ユニバーサル・カバラの物語 第二章

黒いマントをかぶった男は森の中を進む。枯れ木や木の実で埋まる地面を、足音を立てないように…

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3年前
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ぼくの基盤 #6「魔女がつどう家」 |小説 ユニバーサル・カバラの物語 第二章

黒い蒸気機関車が煤けた煙をあげながらターミナル駅へと滑りこむ。古めかしい駅舎の構内を人々…

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3年前
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ぼくの基盤 #5「母親との電話」 |小説 ユニバーサル・カバラの物語 第二章

スレンダーな恋人はすこぶるご機嫌が良い。ぼくが二人の女と別れたから、自分が選ばれたと思っ…

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3年前
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ぼくの基盤 #4「混沌」 |小説 ユニバーサル・カバラの物語 第二章

ぼくはお金持ちになるためにこの国にやってきた。20代でレストランを手に入れて、魅力的な三人の女と付き合っている。毎日、1分1秒までスケジュールは埋まっていく。ぼくは満腹感に満たされる。若くして、夢だったトロフィーライフを手に入れた。スキマのない幸せに酔いしれる。 一番手がかかる恋人は道場にいる若い恋人だ。彼女はまだ10代で、ぼくを「先生」と呼ぶ。他の二人の恋人はぼくの世話を焼く。道場の恋人はぼくが世話を焼く。毎朝ぼくは彼女を学校まで送り届ける。ぼくと付き合い始めてすぐに彼女