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成功している人にこそメンタリングが必要な理由(1) メンタリングとは?

みなさんはメンターという存在を知っているでしょうか。

メンターはメンタリングをする人のことを言います。メンタリングは、現代アメリカで人材育成及び自己啓発方法のひとつとして導入されました。メンタリングは1対1の関係をつくり、指導する側をメンター(Mentor)、指導される側をメンティー(Mentee)と呼んでいます。

日本ではまだまだメンタリングが身近ではないですが、導入されている場面としては新入社員教育があります。会社組織の中の先輩社員がメンターになり指導していきます。また、起業家育成の場面では、起業の経験があるような先輩起業家や業界の知識を豊富に持っているような方と1対1でさまざまな助言をしてもらいます。

メンタリングは、メンターが一方的に知識を授けて教えるという形ではなく、メンターとメンティーが助言、対話を重ねながら、メンティー本人が気づきを得るように促すという方法が取られていきます。

このメンタリングと似ているサービスがあります。コンサルティングとコーチングです。両者には明確な違いがあるので、メンタリングを理解する前に整理しておきたいと思います。

コンサルティングは専門知識と経験、事例などからより良い解決策を提供し、クライアントの行動変容につなげる役割をする人のことを言います。積極的にクライアントに説明をして教えるという仕事を指します。他方、コーチングは1対1の関係をつくり、積極的に傾聴しながらクライアント自身に気づきを与えて、クライアント自身がもつ解決策を引き出すことで行動変容につなげる仕事を指します。

つまり、話して教えて解決するのがコンサルティング、話を聞いて気づかせて解決するのがコーチングと言えるでしょう。このことから、メンタリングはコンサルティングとはアプローチが全く異なることがわかります。

以上から、下図のような関係性が見えてきます。コーチングもメンタリングと同じく、指導者(コーチングではコーチ)と指導される側(コーチングではクライアント)は1対1の関係です。

では、メンタリングとコーチングの違いは何でしょう。メンタリングは企業やスタートアップコミュニティで、1対1で行われる総合的な支援の仕組みであり、メンターは多くはその道で経験豊富な人生の先輩としてメンティーの企業人生や人生そのものにまで影響を与える存在です。

他方、コーチングは、現状の問題点や達成したい目標に向けて、どう事態を解決していくかという具体的な方策に取り組んでいきます。メンタリングの部分的問題解決法が、コーチングであると言えるでしょう。

次回は、メンタリングがなぜ成功している人にこそ必要なのかについて書きたいと思います。(つづく)




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