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音楽教室ミューレ/おさんぽリトミック

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わたしが主宰している音楽教室ミューレとおさんぽリトミックについての記事です。
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#子育てアドバイス

レッスン中、他のものに興味を持つとき、どうしたらいい?

浜松市で0歳〜3歳親子にリトミックを教えています。 レッスン中、教室のさまざまなものに興味を持つ子がいます。 それは当然で、この年齢では、叱る必要も止める必要もありません。なぜなら、この子たちにとって、「学び」はレッスンだけではなく、ありとあらゆる体験だからです。先生が提供するレッスン以外に、周りの環境やお友だちなどから学べることがたくさんあります。 それに、この子たちはまだ「レッスンに来ている」という自覚を持つことができません。なので、「なぜダメなのか」という理解がで

なんでもない日に「ありがとうの花」

おさんぽリトミックで「ありがとうの花」という曲を歌っています。 「ありがとうの花が咲くよ」って、素敵な表現ですね。「ありがとう」って言われると、心にお花が咲いたような、温かい気持ちになります。 わたしの長男が小さいころ、とてもよく「ありがとう」って言う子だったんです。 親が子の世話をするのは当たり前で、なんなら上手にできなければ責められるものだと思っていたので、わたしが当たり前のことをしたのに、長男がまっすぐに「ありがとう」と言う姿を、とても素敵だなと思いました。 そ

「見せパン」は下着です

浜松市で0歳から大人まで通う音楽教室をやっています。 音楽に合わせて体を動かす「リトミック」を教えています。 4歳くらいになると、スカートを履いてくる女の子が増えます。わたしは、スカートでの参加を禁止にしています。リトミックはある種、運動でもあるので、スカートだと動きにくいということもありますが、もっとも重要な理由は、下着が見えるということです。 小さな子どもは、お気に入りの服ばかり毎日着て、洗濯していなくてもこっちの都合なんておかまいなしに「あれじゃなきゃ嫌〜〜〜」な

ずーっとずっとだいすきだよ(でもお母さんは鬼だよ)

『ずーっとずっとだいすきだよ』は、小学校の教科書にも載っているお話です。飼っていた犬に、「だいすきならだいすきと毎日伝える。そうすると、死んでしまった後も後悔せずに前に進める」というお話です。 わたしは三男を1才5ヶ月で乳幼児突然死症候群で亡くしています。ある晩、発見したときに既に亡くなってしました。 あれもやってやりたかった、これもやってやってない、後悔の毎日の中で、たった一筋の光は「わたしはこの子を全力で愛し、可愛がり、誰とも比べずに愛情を伝え切った」ということでした

勉強が好きな子どもにするには

年長さんのクラスで初めてヘ長調というものを教えたら、今までさんざん「ドがすべてのはじまり」と信じていた子どもたちには衝撃的だったみたいで、この写真みたいに 「ぬぅをおおおぉおおおおおぉう〜〜〜〜!!!」 と大騒ぎになった。 (写真は小3と小4男児に再現してもらいました。名演技です。まさにこうでした) 「ふぁ?! ふぁから始まる・・・だとぉ・・・?!」 って感じ。 すっごく面白かった。 -- 子どもは本能的に「新しい知識を入れて脳を悦ばせたい」と思っていると思

保育と子育ては違う

浜松市0才・1才・2才の親子リトミック【おさんぽリトミック】で、こんな絵本を読みました。 あるくにに、おうじさまがうまれました。おうじさまはなにふじゆうなく、くらしました。ところが、おうじさまはげんきがありません。 おきさきさまは、ケーキをあげたり、ぬいぐるみをあげたり、おいしゃさまをよんだり、いろんなことをします。さいごに、ちいさなへやがかりが「あのね、ママがほしいんだとおもうよ」。 それでおきさきさまは「わたしがママだったわ!」ときづいて、だっこしてあげる、というお

無反応でいいよ

この仕事を始めてからずっと、子どもたちに自分から「わーっ」と近づかない先生でした。 子どもたちにとって、いちばん望んでいることは、自分の親との楽しい時間であって、わたしには何の関心もなくていい、といつも思っています。 そーっと邪魔しないように、パパママに向けられた笑顔を横から見させてもらうだけで十分です。 わたしのやっていることは「give」でしかなくて、それも、決められた曜日の決められた時間に、子どもたちが欲しいと思ってるとは限らない、と思っています。 0才・1才・

トイレトレーニングは3回ある

浜松市で赤ちゃんから大人まで通う音楽教室をやっています。 多くの方にトイレを貸して、お掃除します。すると気づいたことがあります。 それは、「子どもたちは、おむつを外すときだけじゃなくて、プライベートなトイレ空間でのことを、教わりたい機会が少なくとも3回はある」ってことです。 トイレの中で何が起こっているか、親以外が覗くわけにいかないので、人知れず、困って泣きたくなっている子がいるかもしれません。大人たちが協力して、教えてあげましょう。 1回め:おむつを外すときおむつ外

じょうずな体験レッスンの受け方

浜松市で0才〜18才の子どもたちにリトミックを教えています。 わたしの教室には、1年を通して、たくさんの親子がひっきりなしに体験レッスンを受けにいらっしゃいます。みなさんは、何を目的に、何をしに体験レッスンを受けに行かれていますか? 今日は、先生の立場で見たじょうずな体験レッスンの受け方をご紹介します。0才〜5才くらいまでの子についておはなしします。 何をするか分からない初めての場所で楽しめる?みなさんは、これから何をするか分からない場所に連れて行かれ、「さぁ、好きなら

音楽教室に通うのは自分。いつだって自分が中心。園児だって。

20年間、リトミックの先生をやってますが、未熟だった頃の方が今よりずっと「わたしは先生!」って感じで、どんどんインプットして、知識と技術を子どもにおろさねば!と思ってました。 でも、今は全然そんな風に思わなくなりました。20年やっても、「教え切る」ってことは一度もなかった。音楽のほんの入口を見せるだけで、あとは 「子ども自身がどう受け取るか」、これでしかない。受け取った、わたしからもらったほんのかけらをどう育てるか。どうふくらませるか。子ども自身が握っている。 そんな風に

美大に行った次男が小さかった頃、どんな絵を描いていたか

わたしの次男は、幼い頃から絵が大好きでした。そうして、夢を叶え、美大へ進学してデザインを勉強しています。 「絵が好きなんじゃないかな?」って教えてくれたのは、保育園の先生でした。親の目は、子どもしか見ていないから、「どの子もこんなもの」って思っちゃうんですよね。 保育園の先生は、「とても上手だから」という言い方ではなくて、「迷いなく描き進めて、「ここにも色をつけたら?」などとアドバイスをすると、少し絵を離してみて、「いや、これでいい!」って言うんです」とのことでした。とて

みつろうクレヨン

子どもが小さいとき、みつろうクレヨンを何セットも買って、好きに使わせました。 このみつろうクレヨンは、元々、有害な成分は使われていませんが、もし口に入れてしまっても、60度以上でしか溶けないので、体を通ってそのまま出てきます。 ブロッククレヨンを選んだのは、持ち方がどうであっても、色そのものを味わえるから。どこを持って、どこを紙に当てるかによって、表情が変わります。 一般的なクレヨンは、部屋のあちこちに付くのがすごく嫌で、のびのび、自由に描かせることができなくなってしま

0才に音楽を聴かせても無意味なの?

浜松市の0才・1才・2才の親子で楽しむ「おさんぽリトミック」をやっています。 おさんぽリトミックには、0才さんも来ます。当然、特に何もせずに、なんなら寝ています(笑)。2才さんが楽しそうに話したり歌ったりジャンプしたりするのに比べて、ちーん・・・。参加する意味はないのかしら? まずは、「お母さんが来たかったらおいで」。 もう、それに尽きます。 家の中でお子様と二人っきり、どうしたらいいか分からない毎日を過ごす中、2週間に一度くらい、お出かけして音楽を聴きにいらしてはどう

静寂は誇り

幼児たちが調子に乗っていると、すごくうるさいです。わたしが話をしようと思っても、全く聞いていない。 そんなとき、「静かにしなさい!」と大きな声を出して言うことを聞かせていると、いつまで経っても「聞こう」という自分軸の行動パターンにはなりません。 聞いてほしいのは先生じゃなくて、聞かなくても先生は困らない。今から起こる面白いことを聞きたいのは自分。だから「聞く」と思わなくては。 それを幼児から教えるにはどうしたらいいか。 わたしは、「話を聞きなさい」というタイミングでは