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本レビュー

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読んできた本、おすすめ本はこちら。 漫画も含むことにする(細分化し過ぎると、雑多になる)
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#生き方

『消滅世界』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本を紹介します。 村田沙耶香著 『消滅世界』 (河出書房新社 、2018) どの本にも共通して言えることではあるが、この本は読者を選ぶ。 村田沙耶香さんの本は新しい切り口の視点と、 異世界ものとも異なるぶっ飛んだ世界観が魅力的だ。 本書には終始、必要以上だと思ってしまうような、描写の緻密な説明がある。 繰り返し行われる、同じような描写説明に必要性を感じない。 主人公の考える、「正常」と「異常」。 世界の考える、「正常」と「異

『人生を豊かにしたい人のための講談』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本を紹介します。 神田松鯉著 『人生を豊かにしたい人のための講談』 (マイナビ出版 、2020) 講談の持つ魅力について、分かり良い本だった。 タイトルだが、「人生を豊かに」とは、どういう意味で言っているのだろう。 人生が豊かになるとは何だろう(本を開く前に脱線した) 講談の話を理解して、文化や教養、知識を身につけることなのか。 講談を知り、聞くことにより人生が豊かになるのだろうか。 それともかく。 本書の中でも特別に面白いと

『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 谷川嘉浩 『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』 (筑摩書房 、2024) こういう本の感想は、書きづらい。 考え方や、方法は提示されているのだけれど、断定された答えが明記されていないからだ。 しかし、そこに魅力があり、考える面白さがある。 まるで、ポケモンのゲームのような本。 ストーリークリアをしてからが、始まり!!的な。 本書を読んでから、始まり!!というわけです。 本書を片手に、自分で模索していく

漫画『違国日記』を読んで考えること

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、ヤマシタトモコさんの『違国日記』を読んで考えたことを書きます。 この漫画は、とにかく何回読んでも面白い。 内容が重厚なので、数回読んだくらいでは私が消化出来ないとも言えるんですけど。 何度読んでも、ハッとさせられる点はたくさんある。 それを、いくつか紹介したい。 「わたし」と「あなた」 「わたし」と「あなた」など、主語の使い方。 主人公の叔母は話すたびに「これは私の考えだけど」と、主観的な考え方であることを先に言う。 主人公(中学

『コンビニ人間』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の感想を書きます。 村田沙耶香著 『コンビニ人間』 (文藝春秋 、2018) 読みたいと思っていたまま、時間が過ぎた本。 ざっくりあらすじストーリーと書くほどの、話の本筋のようなものは特別ない。 コンビニで、アルバイトをする主人公。 家族に「治って欲しい」とか、「普通になって」と言われる、この主人公の日々と、彼女を囲む環境が描かれる。 主人公が、小さい頃を想起するところから、主人公が「普通じゃない」と、周りに思われていたこと

『自分を好きになれない君へ』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の紹介をします。 野口嘉則著 『自分を好きになれない君へ』 (小学館 、2022) この本は、友人に薦められて買った本。 タイトルそのまんまな気がするけど、内容やいかほどに? (その友人がおすすめしてくれた時点で、購入は90%決まってるんだが) 本を開いて、5ページ目。 そこには、自分を好きになれないことにより生じる、悩みが書かれていた。 その第一番目に書かれている例。 雷に打たれたような感じとは、あんな気持ちだろう。 長年

『この夏の星を見る』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、本の紹介記事を書きます。 ざっくり内容 コロナ禍真っ盛りの頃。 その年に入学、来年卒業を控える中高生の制限された日常が描かれる。 生徒たちの住む場所は五島、渋谷など、住む所はそれぞれ違う。 部活動や学校行事が様々中止される中、ある学校の天文部が過去、望遠鏡を生徒たちが作成し、スターキャッチを行ったことを知る。 各地に住む在校生は、集まることが難しい中、オンラインで有志者を募り、スターキャッチを行うことを目標にする。 また同時に、それぞれ

『フリーター家を買う』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、積読を紹介します。 有川浩著 『フリーター、家を買う』 (幻冬舎、2018) タイトルに驚いた。 無理じゃね?って思ったから。 これが、この本を読んでみたいと思った理由。 ずっと読まなかったのに、急に引き込まれて。 読み終わったら日付が変わって…ぐは(OvO) 有川先生、本当に物語の進むテンポが素晴らし過ぎます。 急展開みたいなジェットコースターでも、読者は振り落とされない。 説明は必要最低限、登場人物の言葉数も。 文章を読んでい

『少女と少年と海の物語』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回も積読を紹介します。 クリス・ヴィック著『少女と少年と海の物語』 杉田七重訳(東京創元社 、2021) 表紙絵に惹かれて買った記憶がある。 そして、帯に「お話は大事なの。食べものと水が大事なように」と書かれていたこと。 大きく7つに分けられたこの物語。 パンドラ 太陽 陸 海 どこでもない場所 骨の道 漁師 面白くて、あっという間に読んでしまった。 生きるか死ぬかを経験し、生き残った者は変わるんだ。 もう前のようには生きられないとい

『君の膵臓をたべたい』

住野よる著『君の膵臓をたべたい』(双葉、2017) 久しぶりに何度読み返したか分からない、この本を引っ張り出してきた。 当時は「流行ってるから読まない」 今なら「あー流行ったよね」て。 友人におすすめしたけど、返ってくる言葉は大体こんな感じ。 そういう気持ちが超分かるから、それ言われると何も言えんくなる(´・ω・`) だが、私は流行っているのを知らなかった!!!!(どこ見て歩いてんだかな?) タイトルが読めなくて、本屋で調べた思い出…ついでに英単語も覚えた。 色んな「な