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『フリーター家を買う』

やふぅー٩( 'ω' )و
今回は、積読を紹介します。

有川浩著 『フリーター、家を買う』 (幻冬舎、2018)


タイトルに驚いた。
無理じゃね?って思ったから。
これが、この本を読んでみたいと思った理由。

ずっと読まなかったのに、急に引き込まれて。
読み終わったら日付が変わって…ぐは(OvO)

有川先生、本当に物語の進むテンポが素晴らし過ぎます。
急展開みたいなジェットコースターでも、読者は振り落とされない。
説明は必要最低限、登場人物の言葉数も。

文章を読んでいるのに、BPMがあるような感じ。
言葉の1文字1文字が音符のよう。
小説が、音楽みたいなんですよ。
1つの音楽を聞いているみたいに、物語を読む。
読み終わったら物語の感動と共に、良作1曲聴き終わった気分でもある。

ざっくりあらすじ

主人公。
もうすぐ25歳になる彼は、すでに結婚して家を出た姉、
「経理の鬼」と呼ばれる父と、パートをして働く母の4人家族。

序盤から、主人公が仕事を辞めるのでタイトル理由を知らされる。
家にいて父親とケンカになるので、家族団欒の時間から逃げる。
すぐに見つかるバイトを、渡り歩く。

母親がいつも自室前までご飯を持ってきていたが、
ある日朝〜夜3食全てがカップ麺。
「おい!!」と怒って下に降りるといたのは、鬼のような最強姉ちゃん。

とっくの昔から、母親は静かに疲れ果てていた。
姉が実家に戻ったのは、母が限界を迎えていたからだった。

そこで初めて姉に知らされる、主人公がゆるゆる生活を「知らなかったから」理由で生きてきたこと。

父親は昔気質で、それでもなかなか動かない。

遠くに住む姉にアドバイスをもらいながら、
主人公は母親がこれ以上我慢しなくて良いように決心し、奮闘する。

感想

物語中盤まで、何回かつらくて本を閉じてしまった。
描写がリアルすぎて。

履歴書や就職アドバイスも、リアル過ぎて自身の脳内記憶が
鮮明に蘇る就活の地獄。

昔気質の父親のご機嫌をとりつつ、母親をみる。
めちゃくちゃ辛くて、でも同じくらい励まされた。


また良作に出会ってしまったな…ふっふっふ

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