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『人生を豊かにしたい人のための講談』

やふぅー٩( 'ω' )و
今回は、読んだ本を紹介します。

神田松鯉著 『人生を豊かにしたい人のための講談』 (マイナビ出版 、2020)


講談の持つ魅力について、分かり良い本だった。

タイトルだが、「人生を豊かに」とは、どういう意味で言っているのだろう。
人生が豊かになるとは何だろう(本を開く前に脱線した)
講談の話を理解して、文化や教養、知識を身につけることなのか。
講談を知り、聞くことにより人生が豊かになるのだろうか。

それともかく。
本書の中でも特別に面白いと思ったのは、怪談についての考え方。

夏の風物詩である怪談でさえ、よく考えてみると「めでたし、めでたし」です。
幽霊になり、悪を懲らしめ、恨みを晴らすわけですから。

神田松鯉著『人生を豊かにしたい人のための講談』(マイナビ出版 、2020)、50頁。

これは、かなり斬新な考え方であった。
ここには、2つの理由がある。
第一に、私が見聞きしてきた怖い話は、理由がなくても他者に危害を加えるのが当然のように行われるからだ。
2つ目の理由としては、誰かが犠牲になり、「許せない」であるとか「復讐」をすることにより、新たな犠牲が生まれる。
これが「めでたし、めでたし」であると理解が出来ないのだ。
誰かを懲らしめた時点で、その人も同じになってしまうのでは?という考え方である。

だがしかし。
厳密に言うと、怪談話を私は知らなかった(ネットで調べた)
怖い話と、日本の古典的な怪談話を同等に考えるなと言われたら、
それはそれで納得する。

講談は、今までまったく知らなかったジャンルなので、とにかく話が覚えられない。
理解も難しい。

PCを開きつつ、本を読み漁る日々。
たまにカチリとハマる噺に出会えると嬉しいもの。

趣味に読書に、講談噺に出てくる場所に行ってみたいとも思うようになった。
なるほど、人生が豊かになっているかもしれない。

おすすめ。


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