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『消滅世界』

やふぅー٩( 'ω' )و
今回は、読んだ本を紹介します。

村田沙耶香著 『消滅世界』 (河出書房新社 、2018)


どの本にも共通して言えることではあるが、この本は読者を選ぶ。

村田沙耶香さんの本は新しい切り口の視点と、
異世界ものとも異なるぶっ飛んだ世界観が魅力的だ。

本書には終始、必要以上だと思ってしまうような、描写の緻密な説明がある。
繰り返し行われる、同じような描写説明に必要性を感じない。

主人公の考える、「正常」と「異常」。
世界の考える、「正常」と「異常」。

世界観の持つカオス感は、非常に面白い。
しかし、主人公の感情起伏の度に、同じようなことを繰り返し書かれるので、これが気持ち悪い。
この気持ち悪さは、ページを捲る度に不快感のようなものへと変わった。

恋愛
家族
家族(本書では主人公の母)
正常と異常
死生観
価値観

上記のような、様々なテーマが盛り込まれた話だ。

この話には過度な合理性、倫理観、また人の生に関して二元論的な考え方がある。

最後まで読めば何か変わるかと期待して読んだが、もう読まないだろう。
残念な読書体験。




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