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検察庁法改正が孕む問題について

チャオズ!どうも、餃子くんです。
投稿頻度がまるで三日坊主だって?
ごめんなさい、インプットが間に合わないんです。。

 今回は、勉強したことのアウトプットというわけではないのですが、話題になっている「#検察庁法改正案に抗議します」についてまとめてみようと思います。

なぜ話題になっている?

 今月8日、検察庁法改正案の委員会審議を与党が強行スタート。10日未明から著名人によるツイートなどから興味を持った人たちにより盛り上がりをみせています。コロナ騒ぎで一時的に下火になっていたこの問題ですが、今年1月には黒川検事長の定年延長が突然閣議決定された事実が、8日の委員会をきっかけに再度世間の注目になったというわけです。

そもそも何に反対しているのか?何が問題になるのか?

 超ざっくりいうと、「検察ナンバー2黒川氏の定年延長はおかしいんじゃないか!」なんですけど、これだけだとあまりにも説明が足りないですよね。これに含まれている意味としては、

①三権分立の危機
②法的安定性の揺らぎ

これら二つが考えられます。

 ①については、三権分立のプレーヤーを考えると納得がいくと思います。権力が一か所に集中することを防ぐことを目的とした三権分立は、国会・内閣・裁判所の三つに権力を分けているわけなんですが、安倍首相が黒川氏の定年延長を認めたことは内閣が司法の人事に干渉したとみなされるわけです。すなわち、司法が内閣に従属する立場をとり、三権分立の機能が損なわれてしまう恐れがあるのです。(細かい部分での批判はあると思いますが、大きい意味で考えてみれば誰でもわかるよね)
 

 ②については、解釈を変えるだけで法律の定めることを簡単にかえてしまうことができる点が問題です。内閣は法律に縛られなくてもいいのか!という意見がありますね。
 現行の検察庁法では、検察官の定年は63歳と定めています。黒川氏は現在定年するはずの63歳(2020年2月8日に誕生日をむかえた)。内閣は国家公務員法という別の法律を法的根拠として彼の定年延長を閣議決定しました(検察官の定年延長は初)。国家公務員法での延長規定については1981年の政府答弁で「検察は定年延長の適用外」とされたことに本件は矛盾すると指摘されたにも関わらず、内閣は検察官だって国家公務員だと「解釈」を変えることで正当化したのです。

なぜ内閣は黒川氏に拘るのか?

 これは今回扱うべき”問題”とは直接関連があるものではありませんが、一応書いときます。

 第二次安倍政権発足の2012年12月からこれまで、官房長や事務次官など様々な立場から安倍政権を支えてきた黒川氏は「政府の守り神」という異名を持ちます。政府にとっては失いたくない重要人物であることは間違いありません。確定的根拠はないとされますが、黒川氏は森友学園公文書改ざん問題の不起訴や桜を見る会などで安倍首相側を擁護していたのではないか?との疑惑もあります。そのような黒川氏を検察のトップである検事総長に就かせたいのが首相の思惑だと考えられています。

僕個人が思うこと

 正直、ほとんどの国民にとって利益のない話だと思います。それより予測できる将来的不利益があるように感じるから、賛成する理由が(政府に媚びる必要がある場合以外)見つからないのです。関連する改正法案には検察官のみならず、国家公務員の定年延長も含まれていますが、憲法下で職務を全うしなければならない公務員が立憲主義・民主主義のどちらも覆してしまうような手続きを経る法案に賛成してまで、個人の利益を優先するなんてことがあるのでしょうか?法律は憲法に違反しないように作られてますから、法律を変えることは憲法に抗う可能性があるということを忘れてはいけません。それから、黒川氏に対しても不信感を抱かずにはいられません。法を扱う身の彼が、法の信頼が損なわれようとする政府の動きに身をゆだねていることや本当に問題がないのかと立ち止まることはなかったのか、などと突っ込むべき部分が多くあります。

 また、これまでにも集団的自衛権の解釈をはじめ、様々な形で法整備、または内閣に都合のいいような法の解釈による適用範囲などの変更が行われてきたことを考えてみると、いつかは多数の国民にも直接影響を及ぼすような部分まで内閣の思惑が及んでくるかもしれないのです。今回の黒川氏のことを急ぐことで、いつか役立つであろう”過去の事例”をつくり、今後の発言や決定事項に正当性を持たせようとする考えが見え透いているように感じます。

我々はどうあるべきか?

 民意の結果が現在の政府を構成しているとするならば、選挙で自らの代弁者を選ぶことで現状を良くしていくことが我々ひとりひとりにできることです。ありきたりな一般論に帰結してしまいますが、やはり選挙は大事です。自らが選んだ代表者を信じるには、きちんと勉強したうえで選挙に臨むことが大切になってきます。
 

 とはいっても、あくまで理想論に過ぎないのがこの一般論の現状であることを否めません。だって、僕の選挙区に立候補した人たちをみても、誰にも投票する気が起きないような顔ぶればかり並んでいるのです。残念です。ただ、行かないよりはマシだという消極的な自負心を持ちながら、このように自らの考えを書いています。

 時間はかかるかもしれませんが、僕たちのひとつの行動が、住みよい安全な社会を作っていくと信じて生きていくしかないのです。

・・・

今回は、ここまで!

最後まで読んでくれた人いるのかな?いたらありがとう、君いいやつだよ。

じゃね~


参照

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E5%B7%9D%E5%BC%98%E5%8B%99
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200508-00011184-bengocom-soci
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020022400004.html?page=1



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