見出し画像

親バカなのかも、でもそれでいいのかもしれない。

 我が家のお風呂タイムは妻と三人で入る。先に私が入り、妻とこどもが入ってきて洗い終えてから、私が先に上がる。

 私が服を着てから、こどもを上げて、ローションを塗り、オムツを履かせ、服を着せてからドライヤーを掛けてあげる。

こどもの髪が乾くと、当然私が自分の髪を乾かすためにドライヤーを掛けるのだが、その間もこどもから目が離せないので常に気を使っている。

 昨晩、自分の髪を乾かしていると、こどもがこたつテーブルの周りを私がいる側から右回りにテクテク歩いていき、私の反対側まで来た。

そして、テーブルの上にあるティッシュボックスの辺りを何かを探すような動きをして、首を伸ばしたり、左右に動かしたりしている。ちょうどこどもの身長だとテーブルの前に立つとティッシュボックスの向こう側は見えないのだ。

 その動きを初めて見たので、面白くて笑ったが、こどもがテレビのリモコンを探しているんだろうなということは直ぐに分かった。普段から、ティッシュボックスの横にリモコンを置いているから、それが目当てなのだろう。

 もう一度テーブルの手前側までこどもを戻し、同じことをするか試してみたところ、また同じ行動をとった。

私は面白くてしょうがなかったので、お風呂から上がってきた妻に直ぐに話して、見てもらおうとこどもを動かしたが、三度目は飽きたのか他のことをし始めた。

 ふと思ってしまった。

 テーブルに近づき、こどもがリモコンを手にする姿をほぼ毎日見ているので、探していると思ったのだが、本当は探しているのではなく、何となく動いていただけで、それを私が探していると思い込んだだけなのでは。自分のこどもが可愛すぎて、そう見てしまっただけなのでは、と。

 妻なので分かってくれてはいるが、これはもう立派な親バカなのだろうか。

 こどもがいる友人と以前から交流があるので、親子を傍から見ていると親バカなんだなと思うことはあったが、まさか自分がそのようになってしまうとは予想もしていなかった。

 やっぱり、我が子だからこそ、自然と親バカになってしまうのだろうか、それが普通なのだろうか。

たまに親バカ度合いが凄い方がいるが、それも今だからこそ分かる。自分のこどもが可愛すぎてしょうがないのだろう。

私も自分のこどもは正直可愛いと思っている。こどもができるまでは分からなかったことが、徐々に分かり始めていて、今回の【 親バカ 】もその内の一つだ。

 こどもが可愛くてしょうがないことをどのように表現しているのか、これからは今までと違う視点で見てみることにする。それもまた、一つの楽しみだ。

 親バカなのかも、でもそれでいいのかもしれない。

 

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?