【読書感想】『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』 - 人は自由だ。

❞自分のモノサシで生きよ。

❞私たちの頭がいつもモヤモヤしている理由は、「他人でいっぱい」だから。

❞他人のモノサシで自分を計りながら生きているから。

❞集中力や思考力を高めるために、他人から与えられたモノサシを捨てること。

❞アナタは自分なりのモノサシで自分の価値を計れば良い。

❞自分のモノサシで自分の仕事ぶりを評価し、
自分のモノサシでワークライフバランスを計り
自分のモノサシで自分の働き方・生き方を決めていけば良い。


読み終えた最初の感想は、「このタイミング読むことが出来て良かった」だ。

誤解を恐れずに、すごく正直な感想を言うと、本の前半は語気が強く、なかなか反論したくなるような言い回しが多かった。

しかし、本を読み進むにつれて、著者の愛情を感じた。

現状維持を好む脳

本書によると、脳にはフィルターシステムがある。その時重要だと思った以外の情報を遮断するのだそうだ。

情報を遮断する一方で、
家族と話してる最中でもテレビで自分の興味のあるニュースが報じられたら、耳がその音声をキャッチし、注意がそちらに向く、という働きもする。

つまり、自分自身の世界は、脳が重要だと判断したものだけで成り立っているのだ。

では脳は何を「重要」だと判断するかというと、
❞昨日までの自分が重要だと判断した物を今日も重要だと判断する。


脳にはもう一つの機能がある。
「ホメオスタシス」と呼ばれる機能だ。

この「ホメオスタシス」は、安定した状態を保とうとする。
つまり、現状維持しようと機能する。

強く働くと現状から抜け出そうとしても抜け出せない。
コンフォートゾーンの内側に居ようとする


このフィルター機能と、ホメオスタシスによって
脳は昨日までの自分からの変化をしないように働くのだ。

昨日までの自分とは

❞世界は言語でできている。

❞私たちを取り囲む言語が、絶えず私たちに刷り込みを行っている。

例えばTVCM。「たまには自分にご褒美」なんて言葉を聞くと、そうかな、と思ってコンビニスイーツを買ったりする。

同じようにして、「仕事が嫌でも我慢してお金を稼がなきゃ」と小さいころから聞いてきたら、その人にとって仕事とは「我慢」「嫌だけどやる」というものになるのだそうだ。

小さいころからの他者の言葉はかなり大きい。

学校、家族、、、あらゆるコミュニティによおいて、良く使われる言葉がある。人は環境の生き物というが、その時の言葉がずっと刷り込まれて自分の世界をつくっていくのだと知った。

言葉=世界

そして、言葉=世界は、他者からの言葉だけでなく、自分自身が自分に対して発する言葉(セルフトーク)によってもつくられていく。

例えば、「会社行きたくねー」「そんなこと出来るわけねーだろ」「だるー」「よっしゃ!」「きれいな夕焼けだな」「ああよかった」こんな心の中の声。

セルフトークは、ネガティブもポジティブもある。

しかし、個人的には(ある時期と比較したら圧倒的にポジティブになったものの、)まだネガティブが多いなと思う。

そのセルフトークは、自分の世界を、自らネガティブなモノにしているのと同じであると気づいた。

自分の世界をネガティブにしているのは自分!

「なりたい自分」になっていくために、言語のコントロールを徹底だ。

朝起きたときに「起きたくない...」と心の中で言いそうになったら
「っていうのは嘘!!!!」
「私には出来る」
「今日1日も楽しみだ」
「どんな学びがあるだろうか」
「どんな嬉しい事が待ってるだろうか」

「私には価値がある」
「私には出来る」
「大丈夫」

ちょっと大げさかもしれないけれど、

このくらい自分を応援できる自分であれば、きっと世界はもっと明るく変わっていく!

自分でコントロールすることの限界もある

前述したとおり、言葉=世界。

自分自身の、セルフトークについては自分でコントロールをすることできっと世界はもっと明るく変わる。

しかし、気を付けたいのは他者からの言葉。

他者の何気ない一言で、ネガティブな解釈をしてしまうこともあると思う。

しかし、ここで思い出したいのは冒頭にあった言葉だ。

❞私たちの頭がいつもモヤモヤしている理由は、「他人でいっぱい」だから。

❞他人のモノサシで自分を計りながら生きているから。

❞集中力や思考力を高めるために、他人から与えられたモノサシを捨てること。

❞アナタは自分なりのモノサシで自分の価値を計れば良い。

頭のゴミとは、著者は「感じても仕方がない感情」だと言っていた。

他者からのどう思われるか、という恐怖や不安。

私がこの本を今のタイミングで読んで良かったと思うのは、そういうものを乗り越えていくタイミングなのだと気づくことが出来ことにある。

どんなに頑張っても、自分は自分。ほかの何物でもない。
他者に何を言われても、嫌なモノは嫌だし、嬉しいものは嬉しいのだ。

決して自己中心的になれというのではなく、「本音に蓋をすることは、もう卒業しよう」ということなのだと解釈した。

自分自身が感じることは自由だし、何を好きに思うかも自由なのだ。


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