見出し画像

はずかしがりやさんの写真館~わずか10分で長年のコンプレックスが解消~

前回の記事はこちら
はずかしがりやさんの写真館~今までにない変身体験~

新しい変身体験を見せてもらって
お腹いっぱいでくつろいでいた。

友人は、
撮影の興奮が残っているようだ。

いつもよりテンションが高くて、
言葉にしなくとも満足しているのが伝わる。


スタジオ横にはくつろぎスペースがある


りょうちゃんのスタジオは、
素の自分に還る場所なのかもしれない。

妻でも、
母でも、
娘でもない。

ひとりの「わたし」に戻る場所。


年齢を重ねるごとに、
自分にかける時間が減ってしまう女性は多い。

美容もファッションも
もう少し余裕ができてから…。

そんな風にすごしているうちに、
自分の好きなものを忘れてしまう。

ほしい服ではなく、
買える洋服。

したいメイクではなく、
時短メイク。

気がついたときには、
妥協だらけの自分になっている。

無意識に目を背けたくなり、
冒険も望まず
日々をやり過ごす。


用意された洋服が、私物のように似合っていた


今回の撮影で
いつもは選ばない洋服を着た友人は、
新たな自分を発見した様子だ。

手持ちのワンピースであっても、
髪型やアクセサリーに合わせて
立ち振る舞いに変化があった。

環境が人を育てるなら、
ファッションも立派な環境だ。

りょうちゃんのサポートは、
あくまでも日常の延長にある。

仕上がりの写真を見て、
「こういう服もいいな」
「こんな髪型も悪くないな」と、
自分で自分を観察するのが大切なのだろう。

ほんの少し
かわいいさを盛ってくれたおかげで、
勇気を出して変化していける。

最初の一歩を踏み出せない
はずかしがりやさんにピッタリな
応援型フォトサロンなのだ。


東京都八王子市
はずかしがりやさんの写真館
フォトサロン クルール
公式 
Instagram


実は、
友人の撮影後に事件が起きた。

「で、ねこさんは撮らないの??」

りょうちゃんが
当たり前のように声をかけてくる。

「撮らない、撮らない!!
 絶対に撮らない!!!」

りょうちゃんの善意を
全力で拒否する。


わたしは写真が苦手だ。

撮られるのも好きじゃないし、
写真に写った姿を見るのが大嫌い。

写真に写る自分は、
第三者が見ている自分だ。


詳細は割愛するけれど、
わたしはコンプレックスの塊である。

醜い自分を見たくない一心で、
どんどん手入れを怠ってきた。

「かわいい」にも抵抗があるし、
おしゃれに興味を示すのさえ苦手。


全力で拒否するわたしを無視して、
「こんなのどう?」と、
洋服を顔にあててくるりょうちゃん。

撮影ハイになっている友人も加勢して、
断れない流れになってくる。


本気でぶーたれるわたし


わたしは
ぶーたれ顔でカメラの前に座った。

レンズは絶対に見ない。

ひたすらに斜め下を見て、
なんなら半泣き状態である。

「見ないで!こっち、見ないで!!」

祈るように念を飛ばした効果なのか、
シャッター音の少なさに気づく。

「かわいい!」も
「いいね!!」も聞こえない。

りょうちゃんは何も言わず、
足元を撮っている。


主導権を握っているようで、
決定権は被写体側に託されているようだ。

まだ2回しか会っていないのに、
すべてを悟られている気がしてしまう。

コンプレックスを認められないことさえ
コンプレックスだった自分。

深く傷ついた過去を消そうとしている自分。

それを黙って見ているりょうちゃん。

ほんの一瞬、心が解けた。


その隙をつくように、
「眉毛足していい?」と言われた。

「うん」

とても素直に答えてしまう。


不思議な経験だった。

何も聞かれていないのに、
すべてを受け入れてくれたように感じる。

人に触れられるのも苦手なのに
おとなしく顔を差し出してしまった。


カメラのレンズを見るたびに
怖いという気持ちになっていたのに、
りょうちゃんのカメラは怖くない。

少しずつ、
力は抜けてくるものの、
カメラは見られないままだ。

それでも、
「いいね!」「かわいい!!」の声が聞こえる。


時間にしたら10分程度だったと思う。

気がついたら、
お試し体験させてもらっていた。

見せてくれた写真のわたしは、
自分が想像する以上に
やさしい顔をしていた。

もっと険しい顔で
この世の人間と対峙していたつもりなのに。


いつの間にか撮られていた笑顔
撮影:photosalon_couleur


すっかり拍子抜けしてしまった。

かわいいとか、
かわいくないの話ではなく、
安心したのだ。

わたしは大丈夫。

りょうちゃんの写真を見て、
長年抱えていた不安な気持ちが消えた。

もしかしたら、
わたしのように
自分を認めるのが怖い人もいるかもしれない。

そんな人には、
「モデルコース」をおすすめしたい。

女優コースのように
お着替えがないと聞いた。

新たな自分というより、
今の自分。

存在そのものに自信ない人が
自分に興味を持つきっかけとして
ぴったりな気がする。

東京都八王子市
はずかしがりやさんの写真館
フォトサロン クルール
公式 
Instagram


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?