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インフラエンジニア。時々、ITコンサル。プロマネの手法とか、最新の技術の動向など、まと…

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インフラエンジニア。時々、ITコンサル。プロマネの手法とか、最新の技術の動向など、まとめていきます。記事の半分は個人の妄想で出来てます。事実はリンクを貼っておきます。

最近の記事

【ゼロトラストアーキテクチャ】アメリカ国立標準技術研究所(NIST)の定義する7つの原則

ゼロトラストとは今までは、境界防御と言われる信頼度の異なるゾーンをFWで区切って、セキュリティを担保するというやり方を行っていた。 オフィスに全員が出社して、オフィス内のネットワークからしか、アクセスさせないことを徹底させていれば、問題なかったかもしれない。 しかし、クラウドが発達するに従い、アクセス経路は多様になり旧来のイントラアクセスに絞るセキュリティ担保は業務の効率性を落とすことになる。 そこで、注目されているのが、境界防御のみに頼るセキュリティではなく、「インタ

    • 未経験からインフラエンジニアになるには。

      エンジニアになりたい。という人が増えてますよね。 私は、インフラエンジニアとして、大きい企業向けにインフラの構築・運用をやっています。そんな私も、大学時代はLinuxなんて触ったこともなく、IPってなんスカ? 状態の完全な未経験から、何とかやってきましたので、インフラエンジニアとして、未経験から、そこそこに話をできるようになるまで、やったことで、役に立ったなぁ。と思っていることをまとめてみたいと思います。 インフラエンジニアのスタートを切るための情報って割と少ないように

      • ITシステム運用現場のマインドセット

        IT運用の現場は荒れやすい。 来る日も来る日も、ユーザからの問い合わせや、障害への対応。 自動化されない単純作業。手順書の無い作業依頼。 システムは動いてて当たり前。 止まったら、現場から上まで大慌て。 そんな大切なシステムを運用してるのに、なんだか安く見られてる気がする。 そんな悩みを抱えていました。 私は、SIerとして金融系企業のITシステム運用業務を数年経験し、その後、要件定義から、運用設計などインフラ基盤のシステム構築全般を行い。近年の2年くらいは、製

        • 宅配と受け取りの課題解決パターン

          皆さんもAmazonや、その他のネットショッピングはよく使うのではないでしょうか。ネットで買ったものが当日中に届くなんて、便利な世の中になったなぁ。と思います。 しかも、Amazonによる配達はプライム会員であれば、かなりの部分で無料で配送されます。安くて早い。こんな便利なものを使わない理由がありませんね。 ということで、配達業者は大忙し。最近は、Amazonの当日配送から大手の宅配業者が撤退するとか、しないとか。こんな、ニュースをよく目にします。そんな、注目のこの業界で

        【ゼロトラストアーキテクチャ】アメリカ国立標準技術研究所(NIST)の定義する7つの原則

          顔データの可能性

          iPhoneX以降に搭載されたFace IDは、顔認証を世の中に広めました。個人的には、Touch ID(指紋認証)の方が好みなのですが、それは、おいておいて。今回は、顔データの可能性を考えてみたいと思います。 顔という最強のIDiPhoneが採用したということからもわかる通り、顔認証による個人特定はかなり高精度になっています。 中国は顔認証機能を搭載したサングラスで、6万人もの観衆が集まるコンサートで、逃亡犯を見つけ出すことに成功しています。 顔認証には個人の認証とい

          顔データの可能性

          「私はロボットではありません」の天才的発想

          サイトに新規アカウントを作成する際などによく見かける、「私はロボットではありません」という質問をあなたは見たことがありますか? これは、Googleから提供されている、reCAPTCHAという仕組みで、プログラムで大量にアカウントを作成されたり、フォームなどに大量に書き込みをされないようにするものです。 少し前までは、読み辛い文字がいくつか出てきてました。最近は道路標識の写真を選ばされたり、タイル状の写真から車の部分を選ばされたりしますよね。この、ちょっとだけめんどくさい

          「私はロボットではありません」の天才的発想

          自動運転が普及した先に起こること

          自動運転技術が日々ニュースを賑わせてますね。実用化も進んできており、私達の日常に完全自動運転の車が登場するのも近いように思えます。 トヨタが去年のCESで以下のe-Paletteのコンセプトを発表した際には大きなニュースになりました。 「サービスとしての移動」が十分に生活に浸透すると様々なことが変わってくると想像出来ます。今回はあまりニュースなどでは言及されることがない、不動産分野への影響も考えてみます。 いや、そうはならないだろう。こうなるんじゃないか。などの議論や新

          自動運転が普及した先に起こること

          「成長出来る」というあたりまえ

          自分には才能が無い。 そう思って、手を出さなかった事がどれだけあるでしょうか。上手く行かなくて、早々に諦めてしまったことが、いくつあったでしょうか。 人は、「成長出来る」と信じて物事に対応出来る人と、そうでない人がいます。そう、自分は成長出来ると、信じているかどうかの違いでしかないのです。 今、「私は、人よりも、優秀で有能だから。大丈夫だ。」と心のどこかで思った人も、実は危ないのです。その気持ちが実は、新しいチャレンジをする事を妨げているかもしれません。 僕も、子供の

          「成長出来る」というあたりまえ

          コンサルタントはイノベーションを起こせない

          Newspicksの以下記事を読んで、コンサルタント業界に身を置く者として、今後どのように仕事に向き合っていけばよいかを考えさせられました。 僕は、SIerからコンサルタント会社に転職してまだ、1年半のひよっこコンサルタントです。それでも、この記事の内容は共感出来ることが多く、悔しくも真理だと感じました。 顧客の求めるコンサルタントとはコンサルタント業界は今、とても景気がよく、市場は伸び続けており、コンサルティングファームの社員数も右肩上がりな状況です。しかし、このコンサ

          コンサルタントはイノベーションを起こせない

          入社半年の新入社員が仕事を任されるためのポイント3選

          僕が新卒でSIの会社に入社した時。半年間経ってもまともな仕事を振って貰えず、役割が無い毎日でした。とはいえ、遊んでるわけにもいかず、仕事に関わりそうなサイトを巡ったり、資格の参考書を読んだりしながら過ごしていました。 「ずいぶん楽な仕事だな。」と思う人もいるかも知れませんが、あの時の僕は「役立たずの自分」がとても嫌でした。何も出来ない自分が、ここに居ても良いのだろうかと、思っていました。 同期は、情報系の大学を出ているような人たちが多く、全く畑違いの専攻であった私は、2ヶ

          入社半年の新入社員が仕事を任されるためのポイント3選

          大規模調査でわかった、これからのIT人材に求められる質

          IT人材「IT人材白書」とは、情報処理推進機構(IPA)が年に1度実施している「IT関連産業における人材動向の状況を把握すること」等を目的とした調査の結果を取りまとめた書籍です。 この調査はかなり大規模なものであり、IT関連企業や、業界団体所属のユーザー企業も含め、全国2,512社からの回答をまとめています。IT業界で働く人々は目を通しておくことで、現在のIT人材の需要と動向を知るための大きなヒントになるはず。 でも、もとの資料は少し読み解くために時間と労力をかける必要も

          大規模調査でわかった、これからのIT人材に求められる質

          中央大学の研究から考える、要件定義と信頼の関係

          要件定義の困難性要件定義の失敗が、ITシステム構築の失敗に直結している。要件定義における曖昧なコミットメントが、問題解決の交渉を非効率化している。 顧客がベンダへITシステムを発注する際に、要件定義フェーズにおいて、要件を伝え切れていないこと。ベンダとしては、要件を聞き出し切れていないことが、後工程での変更要求の多発を引き起こし、その変更に対応していく中で、スケジュールの遅れと品質の低下を招いている。 この、コミットメントの曖昧さは日本の複雑に絡み合った、利害関係も一因と

          中央大学の研究から考える、要件定義と信頼の関係

          心理的に正しいWBSの作り方【CCPM】

          ITプロジェクトにおけるスケジュールあなたが今までアサインされたプロジェクトはスケジュール通りに進み、きちんと完了したでしょうか。たとえ、スケジュール通りに行ったとしても、それは、一日に何時間も残業して、無理やり終わらせたものではなかったでしょうか。 プロジェクトはそもそも、外的要因が多く、未知の作業ばかり。すると、どうしても以下のようなスケジュールを建ててしまいがちに。 1.たっぷり余裕をもったスケジュールを申告する。 2.期限ギリギリまで仕事を延ばす。 3.たくさんの

          心理的に正しいWBSの作り方【CCPM】

          要件定義をやらなければならなくなったら。

          要件定義の目的とは?ここで言う要件定義とは、ITプロジェクトなどを企画した際に、どのようなシステムが欲しいか。システムで「やりたいこと」を決めて、ITベンダや構築メンバへ伝えることを目的に資料を作成することを言います。 要件定義はもっとも重要なフェーズであり、ITプロジェクトが失敗する大半の理由は要件定義フェーズに原因があるとさえ言われています。 このフェーズで、お客さんの要望を漏れなく聞き出し、きちんと優先順位をつけて納得した上で無駄の無い、システムを構築していくことが非

          要件定義をやらなければならなくなったら。

          雑な丸投げ仕事を受けてしまった場合に意識する3つのポイント

          仕事をしていると、雑な依頼をされることが多くあると思います。どうしよう、どうしよう。と、悩んでいる間に時間はどんどん過ぎて。直前になって、進捗を聞かれ。完成度の低さに怒られてしまう。 そんなパターンが多かれ少なかれ、あると思います。 頼んだ人自身も完成形のイメージがついていない。あたかも、「あなたの力を試しているのだよ。」と言わんばかりの態度で雑な依頼をしてきているのは、あなたの上司かもしれません。それ、実はどんな完成形にすれば良いかイメージがついていないんです。 だから、

          雑な丸投げ仕事を受けてしまった場合に意識する3つのポイント