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宅配と受け取りの課題解決パターン

皆さんもAmazonや、その他のネットショッピングはよく使うのではないでしょうか。ネットで買ったものが当日中に届くなんて、便利な世の中になったなぁ。と思います。

しかも、Amazonによる配達はプライム会員であれば、かなりの部分で無料で配送されます。安くて早い。こんな便利なものを使わない理由がありませんね。

ということで、配達業者は大忙し。最近は、Amazonの当日配送から大手の宅配業者が撤退するとか、しないとか。こんな、ニュースをよく目にします。そんな、注目のこの業界ですが、この課題を解決するようなものは無いのでしょうか。

いくつか見ていきましょう。

配送と受け取りをスムーズにするためのアイデア

配送を頼んだら、なるべく受け取れるよう、準備をしますが、配達時間帯が数時間あったり、複数の荷物が別々の業者から届いたりすると、かなりの時間を自宅から動けないという状況になってしまいます。

このような課題を解決する、配達と受け取りをスムーズに行うことを期待されるアイデアを紹介していきます。

■配達と受け取りの課題解決のためのアプローチ
   1.家や車に勝手に配達
   2.電気利用状況を活用した在宅確認
   3.自動運転宅配ボックス

1.家や車に勝手に配達

まずは、Amazonがリリースした以下のサービス「Amazon Key」を見てみましょう。

Amazon Keyは、「Amazon Prime」会員向けに米国の一部の都市で提供されている、配送サービスです。「Amazon Key Home Kit」を購入すると、スマートロックと、サービスを利用するためのセキュリティカメラである「Amazon Cloud Cam」が届きます。それを設置すれば、Amazonと契約した配達業者が、不在時に玄関の鍵を開けて荷物を家の中まで運び入れてくれる仕組みです。

家の鍵を勝手に開けられて、荷物を置くというのもなんだか不安ですが、配達の予定はAmazon Keyアプリで通知され、配達時の様子もスマートフォンからリアルタイムで直接モニターできるようになっています。

また、Amazonは毎回その様子を動画クリップとして記録し、保存しており、ユーザーが確認できるようにしているので、家の中に勝手にはいって、物色してる。なんてことはすぐにバレてしまうのですね。

そうは言っても、怖い。という方も多いともうので、日本でこのサービスが普及するかはかなり疑問です。便利だけど家の鍵が勝手に開けられてしまうのは嫌ですかね。

では、こちらならどうでしょう。

Amazon Keyのオプションとして、車の中に配達出来るというもの。個人的にはこれならいいな。と思います。車であればプライベート空間という感覚は薄れるし、車の中で隠れていて、という恐ろしさもかなり軽減されているなぁと感じます。

Amazon Key In-Carは日本でも始まってほしいですね。

2.電気利用状況を活用した在宅確認

これもなかなかおもしろい取り組みです。家庭の電力使用量を短期間のスパンで確認できるスマートメーターとAIを活用し、在宅している家を判別し、配達ルートを決定するものです。実証実験では、再配達を9割削減出来たというので、なかなかの効果ですね。

これの良いところは、利用者が意識することがほとんど無いことです。電気は普通に暮らしていれば、自然と使うことになりますからね。

でも、家にいるかどうかを知られたら、空き巣などに狙われてしまうんじゃないか。と感じるかもしれません。しかし、そんな疑問に対して、プロジェクトチームはこう答えます。

配達の順番を決めるというプライバシーに関わる処理は、人ではなくAIが行うので、プライバシーは他の人から守られます。これを発展させて考えると、人に知られたくないこと、プライバシーに関わることは、むしろ積極的にAIやロボット、機械に担ってもらうという新しいサービスコンセプトが、今後はあらゆる局面で重要だと考えています。

AIやロボットが判断するので、人間にはわからないように情報を提供しますよ。そのほうが、むしろ安全じゃないですか?ということですね。

一理ある、、のか?

3.自動運転宅配ボックス

最後は自動運転×宅配ボックスです。

宅配については、ラストワンマイルというのがよく課題として挙げられます。大きなトラックに乗せて、配達地域までは一気に大量の荷物を運べて、効率も良いのですが、最後にそれぞれの人に届けるところが大変。という文脈で、ラストワンマイルというのがよく使われます。

それを将来的には自動運転で解消しようと考えているのが、この「ロボネコヤマト」というサービスです。簡単に言うと、自動運転の車に宅配ボックスつけて近くまで行きますよ。近くまで来たら、アプリに通知するので、取っていってください。というものです。

再配達の問題はこの方式では解決されないかもしれないですが、宅配のコストが減るので、田舎などの広い範囲で荷物を届ける必要のある地域では活躍するかもしれないですね。

まとめ

ということで、宅配について、最新技術を使った解決方法を見てみました。個人的には、再配達を有料にしてしまえば、個人宅に宅配ボックスを取り付ける動機になるのではないか。と単純に考えますが、サービスに付加価値がない状態で価格だけ上げると、シェアが下がってしまうのでしょう。

「利便性を落とさず、技術の力を使って課題を解決したい」とIT業界に身を置く者としては感じるところであります。

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