ネルソン水嶋

群島イチ多国籍な島・沖永良部島(えらぶ)で多文化共生×まちづくりまっし暮らし/編集者/…

ネルソン水嶋

群島イチ多国籍な島・沖永良部島(えらぶ)で多文化共生×まちづくりまっし暮らし/編集者/えらぶカレンダー運営/奄美群島南三島経済新聞沖永良部支局長/NHK鹿児島通報員/NPOリトケイ企画編集/准認定ファンドレイザー/CAMPFIREキュレーター/合同会社オトナキ代表

マガジン

  • 日本にいないエッセイストクラブ

    • 100本

    世界各国に暮らすもの書きたちによるリレーエッセイです。ベトナム、イタリア、アルゼンチン、インドネシア、イスラエル、ドイツ、カタール、マレーシア、など。どうぞよろしくお願いします。

  • コロナで変わった世界の暮らし

    • 93本

    世界を巻き込む新型コロナウイルス、日本のメディアでも他国の現状がさかんに報道されるようになりました。ここでは現地に住む方の生の声(note記事)をまとめます。

最近の記事

2023年振り返り/2024年のキーワードは「勉強」「編集」「コミュニティ」

今年の振り返りと来年の抱負です。SNSに書くだけだと流れてしまうので、noteに書きとどめておきたい。いろいろあった。死ぬかと思った。 ざっと、だいたい、こんなトピック。 めでたいことしか書いていません。 ■2023年振り返り:子育て支援まわり 2月:CAMPFIRE奄美版のクラファンキュレーターとして初仕事 4月:そのままその起案者であるNPOの日本財団の助成申請をお手伝いして採択されて喜ぶ 5月~現在:NPOリトケイの「シマ育」事業(離島の子育て環境の魅力化や課題解

    • 寝起きに風と音と光が気持ちよければ俺は「幸せ」と感じるかもしれないって話

      テーマは「幸せ」。 幸せ、幸せ、幸せって何かなぁと考えてみたところ、38年間生きてきて、あまりピタッ!と来るシーンが思い浮かばないことに気づいた。うれしい!たのしい!おもしろい!とかだったらなんぼでもあるにはあるけど、普段から「幸せ」という言葉を意識することって少ない気がする。というか、ない? 今、幸せですか?と聞かれても答えることも難しい。良いこともあれば、悪いこともある。幸せという言葉に対して自分はガードが固いのかも。だって最上級な気がするやん。ミシュランガイドの調査

      • さすが日本人!計画的!とベトナム人の友人に言われた話

        自分は日本人だなと思った話。 このテーマでこれから文章を書く訳だけど、自分の前にアルゼンチン在住の奥川さんとベルリン(ドイツ)在住のベルリン酒場探検隊・久保田さんが書かれていて、どちらもどちらでとってもおもしろかったので触れたいです。 奥川さんは「イネムリ」こと居眠りが好きだということ。アルゼンチンにはシエスタ(太陽が高い時間帯に2~3時間眠る生活習慣)があるんだけど、奥川さんが書斎で居眠りをしているとアルゼンチン人の奥様に「眠たいならベッドで眠ればいいじゃない」と言われ

        • 奄美群島トークショーGCD(ガシド)に登壇、COMIGRAMの話をしてきました

          3/13(日)の15時からYouTubeで、GCD(ガシド)という、奄美群島の島興師(しまおこし)たちによるトークショーが配信されています。そこでありがたいことに沖永良部島代表枠として選んでいただき、日々の活動(多言語・多文化コミュニケーションツールの開発と販売)を話してきました。 ポスターにある言葉は奄美の方言で、「サバクリ」は「とりまとめ」「実行する」、「ガシド」は「その通り」というものになります。ただ、沖永良部島で聞いたことがないので、ひと口に奄美とはいえ広しというこ

        2023年振り返り/2024年のキーワードは「勉強」「編集」「コミュニティ」

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        記事

          ホーチミンシティの大娘水餃の思い出

          改めて、自分はよい時期にベトナムに暮らしたなぁと思う。 白いキャンバスをいろんな絵の具で埋めるように、ホーチミンシティという大都市の町並みが次々と変わっていく過程を目の当たりにした。物心ついた頃にはすでに平成と認識していた日本、生まれる前からたくさんの人たちが描きなぐりすぎてもう余白がなかったから、ベトナムの変化が楽しかった。 今でこそコロナだの戦争だので世界は実はカンタンに変わってしまうことをみんなもう知っているけど。ビル群が雨後のたけのこのようににょきにょき生えていっ

          ホーチミンシティの大娘水餃の思い出

          田舎移住者にとって情報発信は最高のライフハックだ

          そういえば最近ライフハックって聞かないけど、まだ死語じゃないよね? 地方(や海外など)に移住してつながりがほしいなら、時間を割いてでも情報発信をしようって話です。前から思ってる。おもに理由は4つあります。 取材を通して人と出会える 取材を通して地域のことを学べる インターネット経由ながら地域で顔が広くなる 自分のあとで移住してくる人に知ってもらえる 沖永良部島に移り住む前、ベトナムでブログをやっていたときからこれぜんぶ痛感していました。取材を通してたくさんの(日本

          田舎移住者にとって情報発信は最高のライフハックだ

          地域おこし協力隊を呼べる記事を考える

          ※この記事は基本的にミッション型の地域おこし協力隊募集について書いています。ただし、フリーミッション型でも使える話はあるかもしれません。 うがみあぶら(方言でこんにちは)、ネルソン水嶋です。ベトナムから、2020年7月に母の故郷である沖永良部島に移住、1年半の月日が経ちました。 昨年8月に会社を立ち上げつつ(詳細)、その事業とは別に、ベトナムにいた頃から変わらずライター業も続けて11年目。新聞記者という肩書きが増えたは自分も想定外でした。 でで、本題。ときどき町から執筆

          地域おこし協力隊を呼べる記事を考える

          考察:なぜ技能実習生まわりで問題が起こるのか?ルールよりも個人のフォロー

          外国人技能実習生が職場から失踪したり自殺が起こる背景に疑問を抱き、ライターとして取材したのが3年前。とある運命的な出合いから、自分も解決に取り組もうと起業したのが2年前。それが法人になったのが半年ほど前。 文化に習慣、あらゆる価値観の異なる外国人ニューカマーとの共生においていかに不幸を減らせるか。しばしば「多文化共生」と呼ばれるミッションを胸に活動を続けてきましたが、3年も経てば出会いや体験を通し学びも溜まってきます。そこで一度、これまでやってきたことと、なぜ問題が起こるの

          考察:なぜ技能実習生まわりで問題が起こるのか?ルールよりも個人のフォロー

          2021年の振り返り(ネルソン水嶋の近況報告)

          2021年の振り返りをしたところ、「物」「血」「社」というキーワードが見えてきた。 自己整理のため、あともし気に掛けてくれてる人がいればそのためにも共有しておこうと思い、ここに書いておきます。 「1年を振り返る」というお誘い年の暮れ、土佐山アカデミーの吉富さんから「1年の振り返りをしませんか?」というお誘いをもらう。夕方からの約束だけどノンアルコール、話をあてにお酒を飲む訳じゃない。その振り返りはマニュアルまで存在していて、「NASA」でもやってるプログラムを元にどうたら

          2021年の振り返り(ネルソン水嶋の近況報告)

          多文化共生と地域課題解決にまつわる出張(大阪香川高知名古屋岐阜岡山広島)の記録

          出張の振り返りをしなきゃしなきゃと思いながらさすがに18日分と考えると億劫で、一週間近く経ってしまった。今回はすごく勉強になることばかりで、ひと皮ふた皮むけた気がする(自分で言うと説得力に欠けるけども)。 この期間での体験で感じたことを書き留めることで頭と手に染み込ませておきたい。行った先は、大阪、香川、高知、名古屋、岐阜、岡山、広島。あと経由地で福岡と沖縄。出張の目的というよりきっかけは、大阪で行われたベトナムデイズ(大阪ベトナム友好協会さん主宰)の講演会と、名古屋で行わ

          多文化共生と地域課題解決にまつわる出張(大阪香川高知名古屋岐阜岡山広島)の記録

          アダムとイブと全身真っ黒コワイコワイ・スティーブ・ジョブズをやっつけろ

          世界各国の物書きでまわすリレーエッセイ企画「日本にいないエッセイストクラブ」。10回目のテーマは「服」。ハッシュタグは #日本にいないエッセイストクラブ 、ぜひメンバー以外の方もお気軽にご参加を! 過去のラインナップは随時まとめてあるマガジンをご覧ください。 真っ黒やん服には少々のトラウマを抱えている。 高1の頃、部活の新入部員歓迎会で駅前に集まったときのこと。学校以外ではじめて会う同級生と先輩、つまりは私服姿でははじめましてという状況。すると、私のコーディネートをまじ

          アダムとイブと全身真っ黒コワイコワイ・スティーブ・ジョブズをやっつけろ

          8年間で体感3時間はのびたホーチミンの夜

          世界各国の物書きでまわすリレーエッセイ企画「日本にいないエッセイストクラブ」。9回目のテーマは「夜」。ハッシュタグは #日本にいないエッセイストクラブ 、ぜひメンバー以外の方もお気軽にご参加を! 過去のラインナップは随時まとめてあるマガジンをご覧ください。 ホーチミンの夜といえばクラクションホーチミンの夜はとにかく喧しかった。 理由はバイクと車の走行音となによりクラクションで、その頻度は日本人の「すみません」に匹敵する。ある日、ベトナム人の友人に「クラクションもいろいろ

          8年間で体感3時間はのびたホーチミンの夜

          おきのえらぶ島移住から一年、これまでを書いた記事で振り返る。

          今日でえらぶ移住一周年今日7月8日で、おきのえらぶ島に移住してから丸一年が経ちました。 早いもんですね。 と言いたいところですが、長かった気もします。少なくとも友達も思い出もたくさんできました。ベトナムで出会う日本人は、仕事・年代・出身など、日本ではまず会わない人ばかり。異国では「日本人」であることがひとつの共通項になるからですね。それがおきのえらぶ島では「移住者」という共通点がある。とはいえ、友達は移住者ばかりでないです。それをなんと呼ぶのかと考えたとき、言われ尽くした

          おきのえらぶ島移住から一年、これまでを書いた記事で振り返る。

          ベトナムでの「日本の恋しいもの」は日本の離島でもそれほど変わらなかった

          世界各国の物書きでまわすリレーエッセイ企画「日本にいないエッセイストクラブ」。今回のテーマは「日本の恋しいもの」。ハッシュタグは #日本にいないエッセイストクラブ 、ぜひメンバー以外の方もお気軽にご参加を! 過去のラインナップは随時まとめてあるマガジンをご覧ください。 ベトナムにいた頃、日本の恋しいものはいくらでもあった。本エッセイの連載陣が書く内容を見ると「土地のものが一番」「郷に入りては郷に従え」といった男前な言葉が並ぶもので、自分がまるで(元)海外在住者を名乗っては

          ベトナムでの「日本の恋しいもの」は日本の離島でもそれほど変わらなかった

          9年のベトナム生活で変わった法人観

          世界各国の物書きでまわすリレーエッセイ企画「日本にいないエッセイストクラブ」。走りはじめてから1年3ヶ月が経ち、なんだかんだで7周目に入りました。今回のテーマは「最近始めたこと」。ハッシュタグは #日本にいないエッセイストクラブ 、ぜひメンバー以外の方もお気軽にご参加を~。 過去のラインナップは随時まとめてあるマガジンをご覧ください。 *** おー、最近始めたこと。 うぅむ、そうだな、もう言ってもよい気はするので。始めたっていうか、これから始めるという方が正しいのだろ

          9年のベトナム生活で変わった法人観

          ムイネーパスポート監禁バイク疾走事件

          世界のあちこちに住む物書きたちがおこなっているリレーエッセイ企画『日本にいないエッセイストクラブ』。リレー企画第6回目のテーマは「冒険」。各走者の記録をまとめたマガジンはこちらです。 ぜんぜんイージーじゃないライダー2018年8月31日、広大な砂丘に挟まれながらバイクを飛ばしていた。 二人乗りで、運転手は昨晩泊まったホテルのベトナム人男性フロントマン。60kmは出ているのでは、散った砂が頬にぶつかる。ヘルメットが飛ばされないよう割れたバックルを必死に掴みながら後ろ手で突っ

          ムイネーパスポート監禁バイク疾走事件