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文学フリマ東京38・初参加レポ~出店者を目指す者の備忘録~

先日、文学フリマというものに初めて行ってきました!

こんにちは、猫乃ひろばと申します。
初投稿なので本来なら自己紹介から入るべきなのかもしれませんが、今回書きたいのは文学フリマについての話なので、関係していそうな情報だけ置いておきます。

  • 本好きな一般人

  • 友人と2人で文学フリマ初参加(一般参加)

  • お互い即売会の参加自体ほぼ初めて

  • もちろん出店経験もなし

思いのままに書いていたらだいぶ長くなってしまったのですが、よければお付き合いください。


参加のきっかけ

※以下、参加する前日・入場前までの話になるため、【文学フリマ当日】・いざ入場 まで読み飛ばしていただいても構いません。

『文フリ』を知る

それは3月末、Twitterを眺めていたときのこと。
たまたま流れてきたツイートで、『文フリ』という単語を目にした。
それがどういう内容のツイートだったかは覚えていないけれど、私は知らないことはすぐに調べる癖があるため、その場で文フリが文学フリマの略称であることとイベント概要を知りました。

「なんだこの楽しそうなイベントは!」

しかも直近で開催される場所は、数ある開催地の中で最も近い東京。
既に私は1人だとしても行く気満々だったが、せっかくなので読書が趣味の友人にも連絡してみた。
友人もとても興味を持ち、「予定空けておく!」と二つ返事。

こうして文学フリマ東京38への参加が決まったのでした。

チケットの購入

どうやら今回より一般参加にはチケットの購入が必須らしい(18歳以下は不要)。
入場料1,000円。個人的には特に高いと感じることはなかった。
初参加で規模も何もわからなかったけれど、こういったイベントの運営費として妥当な金額だと思ったからです。

ちなみに参加してからの金額の感想は、「どうぞ1,000円払います…!」。理由は想像以上の規模と関わっている人の多さなど、むしろ今までよく無料で成り立っていたな…と思ったため。
この有料化について私の観測範囲内ではあまり肯定的な意見は見られなかったですが、私個人としてはこれからも有料で全然問題ないと思いました。
(さすがに今回と同じ会場で入場料2,000円以上になったら躊躇うけれど)

チケットはアプリの電子チケットと紙で好きな方を選べたようだけど、私はせっかくなので紙で購入。
前売りでも当日でも料金は変わらないけれど、落ち着いて入場したかったので事前に購入しました。

持ち物を用意

即売会への参加自体ほぼ初めての私たち、前日になってから用意を始めたので苦労したことがありました。
それは…100円玉と500円玉の用意。

いや、公式サイトにも書かれているじゃん!って話ですが、水曜日までは覚えていて、木金で忘れて土曜日になって思い出したんです…。
慌てて友人にも連絡して、どうにか工面したのでした。

あとはA4サイズがたっぷり入るトートバッグを用意。
他には飲み物、タオルなど、特筆するほどではないものを入れて準備は完了しました。
当日持っていけばよかったものは、強いて言えばペンくらい。
パンフレットが配られるのですが、気になるブースに印をつけられたら効率的に回れたのかもと思いました。まぁ私たちは事前の出店者情報収集ゼロ・全ブース自分の足で見て回ったので必要なかったのですが。

【文学フリマ当日】

平和島駅から東京流通センターは遠い

いきなり文句になってしまいますが見出しの通りです。

私たちは京急で向かった方が乗り換えが楽だったので、平和島駅で降りて向かいました。

公式サイトに徒歩20分と書いてあったからバスが苦手な私たちは20分ならと徒歩を選択したのですが、まぁ遠い。
階段や軽い坂もあり、かかった時間は下り坂だった帰りでも30分弱。
モノレールの人たちは降りてすぐ会場でとても羨ましかったです。

いざ入場

私たちが会場に到着したのは確か12:30過ぎ。人は多かったけれど、特別長蛇の列をなしていたりはしなかった気がします。

事前に購入していたチケットを用意。
私は紙だったので券をちぎっての入場でした。アプリの人がどうしていたのかは知りませんが、アプリで入場した友人は私と同時に入って同時に近くで合流できたので、紙かアプリかで入場に影響が出ることはなかったです。

半券と引き換えにリストバンドを渡され装着。「リストバンドがないと入場できません」といったことを大声で繰り返しアナウンスしているスタッフがいたので、特に迷うこともなかったです。

ちなみに『小説家になろう』さんが無料でトートバッグを配布していました。親切ですね。

規模に驚愕

入ってまず驚いたのはその規模。
2,075ブースが出店参加していて、それに加えて一般参加者がいるので会場内の熱気がすごい。今日が最近にしては珍しく最高気温25℃程度でよかったと心から思いました。

半面、大声を出しての集客は禁止されているようでうるさいとは感じず、あくまで賑やかといった感じ。

私たちは出店カテゴリにどのようなものがあるのか以外の情報を仕入れずに参加したため、とにかく端から順番に見ていきました。ブースはカテゴリごとに並んでいます。
私たちはあまり興味のないカテゴリのブースは通り過ぎるようにして進んでいったため、全ブース見終わるまでにかかった時間は2時間半ほどでした。

個人的には、事前に目当てのブースを決めていなくても十分楽しめるし、体力もなんとかなると思います。

意外とキャッシュレスに対応しているブースもありましたがあくまで少数で、基本的にどこも現金のみ・数百円から販売していたので、やはり小銭は準備していてよかったです。即売会経験者からしたら当然のことなのでしょうが…。

購入、退場

私が購入した冊数は多くはないのですが、それでも大満足の品々を携え退場。

閉場時間よりだいぶ早かったためか、帰りの道が混んでいるといったことはありませんでした。バスの列は少しできていました。

参加した感想まとめ

とても楽しかった!!一言で表すならこれしかありません。
即売会自体ほぼ初参加ということで行く前までは期待と不安が入り混じっていましたが、参加者全員の活気に満ち溢れた会場に着いてからは、私もこの場を作っている一員なんだ…!と実感し、感動と興奮でいっぱいでした。

そして何より…自分も出店者として参加したくなった!!!

ここから先は、文フリ出店者を目指す者として、今回の出店者さまの様子を見ていて思った「こうだったらよかったな」「これは真似したいな」といったことの備忘録です。


【出店者を目指す者の備忘録】

自分が出すとしたらおそらくまずは小説なので、特に小説ブースを回って気づいたこと、思ったことを書きます。

冒頭にも書きましたが、私は即売会に出店したことがない、同人活動初心者です。無知故にツッコミどころがあるかもしれませんが、コメントをくださる際は優しい言葉でお願いします。

1.価格設定は50円で終わらせない方がよさそう

私は100円玉と500円玉はたくさん用意して行ったのですが、50円玉はそこまで用意していませんでした。
私のような購入者さんが多く来られた場合、出店者側としてはお釣りの管理が大変なのではないでしょうか。

価格設定は個人の自由ですが、私は自分が売る側になったら価格は基本的に100円単位からにしようと思います。

2.あらすじは必須

あらすじがどこにも書いていない本は買うのをだいぶ躊躇う理由になると思います。
私自身、ブースの雰囲気で気になって足を止めたものの、ポップにも本の背表紙にもあらすじが書いておらず、少し試し読みさせていただいたものの購入までは至らなかったことが多々ありました。

小説は漫画と違ってぱっと見で自分の好みかどうかが簡単にわかるものではないので、貴重な時間を割いて自分のブースに寄ってくださった方のためにもあらすじを書いておくのは必須だなと感じました。

また、あらすじを用意することが難しくても、作中のセリフや文章を抜粋してポップなどに載せるといいと思いました。

3.本の属性を明記している出店者さまは神…!

個人的にありがたかったものトップです。

前もって行こうと思っていたわけではないブースのポップに、ハッシュタグや箇条書き形式で本の属性が書かれていたところがありました。
例:#恋愛 #青春 #学園ミステリ #絶望 #感動 など

正直、これがあるのとないのとでは、本を手に取ってもらえる機会はだいぶ違うのでは?と思っています。
目当てのブース以外はさっと視線だけ寄越して先へ先へと進んでいく人も多いでしょう。
そんなときに本の属性が単語でいくつか並べられていたら、自分の興味のあるものが含まれている場合、予定にはなかったけれど寄ってみるきっかけになり得ると思うのです。
実際にこういったことをしているブースは少なかったですが、私は取り入れたいと思いました。

4.無料配布(無配・ペーパー)は貰えるとやっぱり嬉しい

素通りするか、少しだけでも覗くか悩んでいるブースの出店者さまに無配を差し出されると、私は必ず受け取りましたしその後高確率で足を止めました。貰えるとやはり嬉しいものですね。
用意する枚数などによっては印刷による出費が痛くなりそうですが、機会を増やす手段として考えるならプライスレスといったところでしょうか。
また、変わった無配はかなり印象に残るので、印刷費のほかに手間とも相談して、自分らしい無配を用意したいです。

5.ブース内でiPadを置いて広告を流すのも面白い

これは小説カテゴリのブースではないところでのことなのですが、持参したiPadを置いてオリジナルの広告などを流すのは面白い試みですね。
心配なのは充電くらいでしょうか。あとは貴重品なので目を離せない点ですかね…。
ただしもちろん無音or音を出す際は有線のヘッドホンで!

6.コミュニケーションを取ろうとしない出店者のブースには寄る気にならない

これはきっとみなさん同感ですよね…?

こういう即売会って作者の方のお話を直接聞けることも良い点だと思うのですが、中にはあまりコミュニケーションを取ろうとしているようには見えない出店者さまもいました。
しばらくスマホをいじってる様子の人、一緒に出店している人同士で喋っていて前を向いていない人…さすがにこれは特にうーんと思った例ですが、それ以外にもただ座って誰を見ているのかわからないまま「いらっしゃいませー」だけを繰り返す人もいました。

それが自分のスタイルだ、上手い営業トークなんてできないという人を非難するつもりはないのですが、自分が出店者になったらせめて楽しそうな雰囲気は出そうと思いました。


さいごに

文学フリマ、帰ってからもしばらくは余韻に浸っていました。
実はこのアカウントを作ったきっかけは、今回文学フリマに参加したことで出店者として参加したいと思ったからでした。
人が人に与えるパワー、繋がる創作の輪、とても素敵なことですね…!
私も誰かが筆を執るきっかけの一部になるような、そんな物書きを目指していきたいと思いました。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!


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