【読書記録・日記】めんどくさがり屋、暑さに負けるな
こんにちは。長尾早苗です。
毎週土曜日にゆううつになるので、土曜日にめんどくさがり屋の日記を更新することにしました。
お付き合いいただきありがとうございます。
*今週の読書
【Podcast】Yasuhiro Yotsumoto presents'Poetry Talks'#1~#7
詩人の四元康祐さんのPodcast。
こちらもcrossing linesと同じように、毎食お皿洗いのたびに聞いていました。
大崎清夏さんの翻訳詩、カニエ・ナハさんの立原道造についてのお話がとても勉強になりました。
【Podcast】やんぐはうすらじお 第3回うさぎざうるすらじお
小説家の新川帆立さん、藍銅ツバメさんたちが、ひらめきマンガ教室という講座でマンガを描きはじめたそうです。
女子会+サブカルチャーのわちゃわちゃラジオ。
進行役は詩人で小説も書く岸田大さんです。
小説もマンガもネタ出しに困ったらまず食べることが必要なのかなと思いました。
【テレビシリーズ】光る君へ 第25回「決意」
まひろにとって越前はユートピア。越前和紙の魅力に惹かれたまひろは、筆で和紙に勉強したことを書くことが何よりのよろこびでした。
まひろの父は立派な学者ですが、民のことをよく考えられるよい政治家のように思います。
叔父のように接してきた宣孝と結婚するかどうかでまひろは冬の晩とても悩み、悩んだ結果の決意が出ます。
【Podcast】文学ラジオ 空飛び猫たち 第158回「姉妹のように」クロエ・コルマン
ナチス・ドイツに収容され迫害を受けた三姉妹の物語を、現代に生きるポスト・メモリーとして受け継ぐ三姉妹の物語に重ねている小説の読書ラジオでした。
【テレビシリーズ】虎に翼 第13週「女房は掃きだめから拾え?」
梅子さあん!!
とらちゃんの法学女子部の元同級生、梅子さんが再び登場。今週は遺産相続と遺言状の物語。わたしの友人が弁護士として遺産相続などの専門家でもあるため、友人だったらどのポイントで見るのかなと思いながら見ていました。
【Podcast】真夜中の読書会~おしゃべりな図書室~「気持ちがふさがって不安なとき、身体が心地いいと思うものに判断を預けてみる」
今回は『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』の紹介でした。
この本ほんとうに気になっていました……日々のすきを増やしていく瞬間瞬間の大切なことがこの本に書いてあるような気がして、書店さんに行って買いました。最初の数ページからもう、すき……です。
【Podcast】好書好日 本好きの昼休み #82
汐見夏衛さんという若手の作家さんが語っているトーク後編です。
汐見さんは昔教員をしていたそうで、よく通る声ではきはき話されていてすごく好きな話し方の作家さん。声がいい作家さんはたちまち読んでみたくなる。作品は映画化もされたそう。見てみようかな。
千葉聡 東直子ほか『ねむらない樹 創刊号』書肆侃侃房
短歌のみなさんは本当によく勉強している。ほかの歌人の作品、過去の歌人の作品、詩・小説を丹念に読み、自分で実践している。詩人もかくあるべきだと思うし、ムックを作るという気合いをここぞとばかりに感じた。
*青葉台のめぶき市にて
気持ちがふさぎがちな梅雨入り。
日曜日の仕事の中休みを使って、ゆらゆら青葉台に行きました。
仕事仕事となにかとしんどい日々だけど、めぶき市ではみんなが愉快そうで、お久しぶりのみなさんとも会えてしあわせなひとときでした。
このしあわせなひとときのある週末が永遠に続いてほしい。それを願ってやみません。
*療養中・詩雑誌投稿の日々 三角みづ紀さんのこと
そくわんの合併症を治療するお薬の副作用で、薬剤性パーキンソン病のような症状が出始めたのは高校生くらいの時。
そくわん自体も背骨の病気なので、神経経路も弱りがちです。
虚弱体質はもう仕方がないです。
やせやすい体なんだ~と人の前では笑ってはいるけれど、筋肉がだんだん減っていくこの体は大丈夫なんだろうか、この肩甲骨まわりのこわばりはいつまで続くんだろう……とひととき不安になります。日によっても体調は違うし……
わたしが大切にしている生き方は詩人の三角みづ紀さんの生き方。
三角さんは20代のとき、膠原病の治療薬で骨の病気にかかり、手術した詩人でもあります。
彼女は大学時代に闘病中の病院から詩を送り、現代詩手帖賞・中原中也賞・萩原朔太郎賞を取って、今も素晴らしい詩をたくさん書いてばりばり活動されている。いくつもの国に詩人として一人で旅に出かけ、朗読をし、ワークショップを開き、大切な旦那さんと生きている。
わたしが三角さんを知ったのは詩を書き始めた頃でした。
その時大学で詩の実作を教えてくださっていた城戸朱理先生に三角さんがゲストのワタリウム・寺山修司ナイトに誘われて、初めてポエトリーリーディングをしました。
わたしにとってその頃城戸先生への認識はなんかおしゃれなジェントルマンが大学で教えている! くらいのものでしたし、城戸先生がどれだけすごい詩人なのかよくわかってなかった。
三角さんの朗読は本当にうたうようだった。
あの頃わたしはおぼつかなくて、筆名ですらちゃんとしたものではなかった。それでも三角さんに詩を読んでもらいたくて、長尾早苗に名前を変えてユリイカで三角さんが選者になるとここぞとばかりに詩を送りました。
現代詩手帖もユリイカも、投稿していた頃は楽しかったです。
初めて現代詩手帖に投稿したときの選者は石田瑞穂先生だったし(のちに大学で詩を教わるなんて思ってなかった)その頃現代詩手帖やユリイカで投稿者同士でネットでの交流があって、わたしとネットで友人になったのが草間小鳥子さんと岸波龍さん。草間さんとは今は時々お茶するくらいの距離にいて、一緒に詩誌La Vagueで活動しています。岸波さんは詩歌中心の書店「機械書房」を開いて、たくさんの詩人と日々接しています。
大学で詩を書いていて同人誌を作り、文学フリマで売っていました。
文学フリマで毎回カニエ・ナハさんとおしゃべりして、カニエさんと一緒に出店していた(今は切ないけれどお別れをした)榎本櫻湖さんの勧めで思潮社に同人誌を送って、詩誌月評で評していただいたのが北爪満喜さん。
詩集を出してからの人間関係は、面白いとしかいいようのないもの。
大学時代絶対に知ることのできなかった詩人たちに縁あって知り合い、今は一緒に詩誌を作っています。
第一詩集は投稿欄で読んでいただいていた朝吹亮二先生の絶大な応援がありました。わたしと同世代の女性詩人が、朝吹先生と文月悠光さんが選者の年は輝いていた。第一詩集の関係で七月堂の知念明子さん・後藤聖子さん・川島雄太郎さんとさらに親しくなり、第二詩集を七月堂から出して帯を北爪満喜さんに書いてもらいました。
大阪に遠征に行って大阪近辺の詩人たち、木葉揺さん、林やはさん、星野灯さんと仲良くなったし、東京では文学フリマに出たら稀人舎のお姉さまたち、小宮山裕さん、川口晴美さん、サトミセキさんにかわいがってもらいました。ポエケットに出店するようになって思潮社の藤井一乃さんと親しくなれて、いろいろ広がっていった。
骨の病気や筋肉の病気があっても、書き続けていられるのは三角さんのおかげなんじゃないかなと思ったりしています。
*近況のようなもの
毎週言ってますが、たいへん、あついですね…
我が家でも涼しい部屋で仕事をこなすため、生活に試行錯誤の毎日です。
だいたい朝4時から12時まで仕事をし、午後は本を読んだり買い物に行っています。
定型にあこがれ、一行詩のような、短歌のようなものを書いています。
短歌としてはうまく成立できていないので、一行詩です。
どう定型にまとめようかなと悩んだ結果、ソネットという14行詩にすることで落ち着きました。
一連4行・4行・3行・3行にするのもあこがれですし、2行一連(カプレット)の形式も試してみましたが、今のわたしには一行31音×14行がしっくりくるようです。
現代詩はコンクリート・ポエトリ―、ヴィジュアル・ポエトリー、サウンド・ポエトリー、ライトヴァースなどいろいろなジャンルがあるのだけど、「型」が決まっていない口語自由詩の不自由さがあります。ある程度「型」や「定型」におさめることで、ある種さらに自由なことができるのではないかと思っています。
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