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BLANKEY JET CITY 魂の全曲レビュー

BLANKEY JET CITYの全曲レビュー  Red Guitar And The Truth(1991) ファースト・アルバム  伝説の音楽番組「イカ天」でイカ天キングを獲得し、東芝EMIとのメジャー契約を結び、満を辞してリリースされた記念すべき作品(自分が生まれる前の話なのでイカ天はリアルタイムで観たことない、観たかった…)  この後に「BANG!」「C.B.Jim」というブランキーを代表する作品が控えているのでどうしても影が薄くなりがちなアルバムだけど、初期衝動と

    • AL/小山田壮平 魂の全曲レビュー

      音楽バンドALと、シンガーソングライター小山田壮平ソロ作品の全曲レビュー 前回記事はこちら 心の中の色紙 (2016) andymori解散後、1年半の期間を経てリリースされた、ALのファースト・アルバム andymoriの初期メンバー3人(小山田さん・藤原さん・後藤さん)+長澤知之さんという編成 後期andyの明るさと繊細さを拡張させたバラエティ豊かな音楽性です  2016年4月 このアルバムのリリースツアー(名古屋公演)に行きました 小山田さんに会いに行ったのは実に

      • えんこー架空の楽曲 魂の全曲レビュー

        Twitter界隈を賑わせているマルチクリエイター、えんこーがリリースした架空の楽曲の全曲レビュー  ※内輪ネタです 踊ってばかりの国 架空の楽曲 「月」  記念すべき1曲目 「あんたは月には行かないだろう 俺と一緒にコークを飲もうぜ」という短いながらも挑発的な歌詞は想像の余地を広げられる なお、この曲は「初期の段階でリリースされた場合のバージョン」が存在する 歌詞・ボーカルの声質がガラッと変わっていて、こっちはかなりインディー風でアナーキーな雰囲気 聴き比べるのも面白い

        • andymori 魂の全曲レビュー

          ロックバンドandymoriの全曲レビュー andymori (2009)ファースト・アルバムかつ2000年後半の邦楽ロック界を代表する最強の名盤 アルバム全編通して初期衝動がかき鳴らされたような作風 トータル32分しかないのに全曲突き抜けるような疾走感があって、再生時間の短さをいい意味で感じさせない ただ、アルバムのクオリティとは相反して発売当初は全然売れなかったらしい(オリコン162位) 次作「ファンファーレと熱狂」でブレイクした後リバイバルヒットしたみたいだけど、それ

        BLANKEY JET CITY 魂の全曲レビュー

          スピッツ 魂の全曲レビュー Part4

          最終回です (専門的なことはわからないのでただの感想です) 前回記事はこちら おるたな (2012)3枚目のスペシャル・アルバム カップリング曲8曲、これまでトリビュートアルバムで参加したカバー曲3曲、新録カバー3曲っていう変則的な構成 一番人気なさそうなアルバムな気がするけど、粒揃いの曲が沢山入ってるし(特にカバー曲は全部すごい)、カバー曲とオリジナル曲が混在してるのに不思議と統一感あるし、何より自分の生涯の名曲がいくつか入ってるので結構好きな作品 ■全曲感想  M1

          スピッツ 魂の全曲レビュー Part4

          スピッツ 魂の全曲レビュー Part3

          続きやります、オルタナティブ・ロック期〜亀田師匠プロデュース安定期の6作品について これまで17000文字近く書いてきたけど、この辺の作品について一番語りたかった (専門的なことはわからないのでただの感想です) 前回記事はこちら ハヤブサ (2000)9枚目のアルバムかつ前作までのスピッツのパブリックイメージからかけ離れたキャリア随一の爆裂オルタナティブ・ロックアルバム 元々、世間のイメージと本人たちがやりたい音楽性がかけ離れてたことに悩んで解散も考えていたらしくて、もう一

          スピッツ 魂の全曲レビュー Part3

          スピッツ 魂の全曲レビュー Part2

          続きやります、黄金期の作品群なので既に色んなところで語り尽くされてるけどやらせてください (専門的なことはわからないのでただの感想です) 前回記事はこちら Crispy!(1993)4枚目のアルバム 前作のマニアックな作風から一転して、売れるためにキャッチーでポップなサウンドに振り切った作品(当時のファンはこのアルバムリリースされた時どう思ったんだろうか…) 結局全然売れなかったみたいだし、有名どころの曲も少ないので、Part1の「惑星のかけら」でも書いた通りファンにも一番

          スピッツ 魂の全曲レビュー Part2

          スピッツ 魂の全曲レビュー Part1

          シングルコレクション「CYCLE HIT」に出会ってからずっと自分の心のど真ん中で居続けているロックバンド・スピッツの全曲レビュー (専門的なことはわからないのでただの感想です) ヒバリのこころ (1990)インディーズ時代に出た唯一のアルバム 2000枚限定生産で超プレミア物 これ持ってたけど、少し前にリリースされた「花鳥風月+」にこのアルバムに収録されている曲が全部リマスタリングされたバージョンが入っちゃったので、メルカリに売ってしまった(今ものすごく後悔している) 価

          スピッツ 魂の全曲レビュー Part1

          私を構成する42枚 Part3

          最終回、私を構成する42枚の上位14枚について 前回記事は↓ 14.フジファブリック/TEENAGER (2008) フジファブリックの3枚目のアルバム、そして志村さんとの出会いのアルバム(存命時にライブ観に行けなかったこと今でも後悔してる) チャット・アジカンとあわせて高校生の頃にめちゃくちゃ聴いてて、まさに自分のティーンエイジを彩ってくれた 「TEENAGER」は前作までと少し雰囲気変わって、かなりロック色・ポップ色が強めになった感はあるけど、曲の完成度は変わらず(むし

          私を構成する42枚 Part3

          私を構成する42枚 Part2

          私を構成する42枚(2024年6月時点)、思い入れとか好きなところとか語る記事 第2弾 本記事では3、4段目(15~28枚目)について 前回記事は↓ 28.羊文学/OOPARTS(2022) すっかり大人気になった羊文学の3枚目のフルアルバム 初期の頃のオルタナティブサウンドは少し影を潜めたけど、デジタルサウンドや素直なロックナンバーの曲も増えて、新境地にたどり着いた感ある この間出た新譜も良かったし羊文学はどんどん進化していると思う あとなんか知らんけど、このアルバム、

          私を構成する42枚 Part2

          私を構成する42枚 Part1

          私を構成する42枚(2024年6月時点)、思い入れとか好きなところとか好き放題語る記事 本記事では5、6段目(29~42枚目)について 42.THE BOHEMIANS/I WAS JAPANESE KINKS (2010) 現代では数少ないグラムロックバンド、ボヘミアンズのファーストアルバム これまで発表してきた10枚のアルバムはどれも最高だけど、リバティーンズばりの荒々しいガレージサウンドと色気のあるグラムロックサウンドが全面に出た1stをよく聴く ボヘミアンズのマイベ

          私を構成する42枚 Part1