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私を構成する42枚 Part1

私を構成する42枚(2024年6月時点)、思い入れとか好きなところとか好き放題語る記事
本記事では5、6段目(29~42枚目)について


42.THE BOHEMIANS/I WAS JAPANESE KINKS (2010)

 現代では数少ないグラムロックバンド、ボヘミアンズのファーストアルバム これまで発表してきた10枚のアルバムはどれも最高だけど、リバティーンズばりの荒々しいガレージサウンドと色気のあるグラムロックサウンドが全面に出た1stをよく聴く ボヘミアンズのマイベストを作ってもこのアルバムからほぼ全曲選んじゃうくらい好き 志磨遼平が好きならおすすめ

■特に好きな曲
 M1 おぉ!スザンナ:代表曲かつボヘミアンズとの出会いの曲 キャッチーな歌メロとキラキラしたサウンドがたまらない、アルバムで一番好きかも ボヘミアンズ聴くならまずはこの曲から

 M2 ダーティーリバティーベイビープリーズ:ライブの定番曲、踊れるグラムロック ボーカルの平田ぱんだの色気が全面に出たボーカルと熱量ある演奏陣の融合がかっこいい

 M5 She said Yeah! Yeah! Yeah!:高速ロックンロール 何から何までモロにリバティーンズだが超かっこいいからどうでもいい ピロウズの山中さわおもこの曲好きみたい

41.モーモールルギャバン/BeVeci Calopueno (2011)

 モーモールルギャバンの3枚目のアルバム 前作「野口」「クロなら結構です」から明らかに方向性が変わってネットでも賛否両論だったのを記憶してるけど自分はこのアルバムが一番好き 天性のポップセンスに加えて、プログレ・ジャズ・宗教音楽いろいろなジャンルをごちゃまぜにしつつも高次元に消化させてる そしてユコさんのサウンドプロデュースがうまくはまった新機軸の最高傑作だと思う

■特に好きな曲
 M3 Hello!!Mr.Coke-High:モモルルで間違いなく一番好きな曲 レディオヘッド的なAメロと解放感なサビ、リアルに1000回近く聴いてるけど全く飽きない これはモモルル好きじゃない人でも絶対気に入るはず

 M10 Kitchen:ユコさんボーカル これまでの作品では絶対あり得なかった、Coccoや椎名林檎を思わせるちょっと不思議な世界観のポップナンバー 中毒性あって何度も聴きたくなる

 M12 rendez-vous:これもユコさんボーカル  アルバムをきれいに締めくくる最強バラード(CD版はボートラあるけど) 「rendez-vous」とは一味違って素直なメロディー、ユコさんの素直な歌い方と相まって、これも誰が聴いても刺さる曲だと思う

40.ミドリ/shinsekai (2010)

伝説のパンクバンド、ミドリのラストアルバム これ、初期ミドリが好きな人たちからめちゃくちゃ叩かれてた覚えがある 後藤まりこが明らかに変わった、パンクじゃなくなった…とか 自分がこれをベストに上げているのは、パンクからオルタナティブ・ミクスチャーの要素も入ってミドリが新たなステージに到達したと聴いた当時確信したので 新境地の曲もあったりして後藤まりこがさらに進化した!って大喜びした(このアルバム出した後すぐ解散しちゃうわけだが)

■特に好きな曲
 M1 鳩:以前までなら絶対あり得なかった、長尺バラード これまでのアルバムは「スキ」「愛って悲しいね」などの前振り曲や、「わっしょい」「ノイズノイズキッス」などの激しいパンクナンバーが1曲目だったので、5分ある大人しい曲が1曲目に流れてきて、初めて聴いた時はびっくりした でも歌詞もメロディーもとっても美しくて、本当にいい曲だと思う

 M3 さよなら、パーフェクトワールド。:「shinsekai」を象徴するような曲 精神世界(パーフェクトワールド)から脱却して新世界に昇華されていくイメージ ハジメのデスボイスと後藤まりこのスクリームが最高

 M9 鉄塔の上の2人:アルバムで一番好き めちゃくちゃキャッチーかつアバンギャルドな曲 歌詞はどことなく不穏で、ある意味解散の予兆なのかもしれない

39.相対性理論/シンクロニシティーン (2010)

 みんな大好き相対性理論の3枚目のアルバム 自分はブーム直撃世代なんだけど、当時のサブカル界隈の人はほぼみんな聴いていたと思う 「シフォン主義」「ハイファイ新書」もめちゃくちゃ聴いたけど、単純に好きな曲が一番多いのでこのアルバムをピックアップした
 M1「シンデレラ」のちょっとへんてこなおとぎ話の世界、M2「ミス・パラレルワールド」の求心力、M3「人工衛星」のギターワーク、M4「チャイナアドバイス」~M6「ペペロンチーノ・キャンディ」の中毒性、M7「マイハートハードピンチ」とM8「三千万年」のファンキーなサウンド 、大名曲のM9「気になるあの娘」、M10「小学館」とM11「ムーンライト銀河」で大団円というアルバムの流れも完璧

■特に好きな曲
 M1 シンデレラ:深夜に聴きたいゆるいロックナンバー サウンドとは相反して、バイクでタンデムして駆け抜けるっていう歌詞のギャップが好き バイク乗りにはたまらない曲、ボンネビル乗りたい

 M5 (恋は)百年戦争:ゆるいギターリフに可愛い歌詞が印象的なポップソング サビは圧倒的にキャッチー、一度聴いたら忘れない

 M9 気になるあの娘:明らかに浮いている、らしからぬギターロックなので けどこの曲がアルバムで一番好きだし、相対性理論の全曲の中でもべスト3に入るくらい好き、何もかもが完成度が高すぎるので 「きになるあの娘の頭の中は 割とふつう」って歌詞がお気に入り、そういうもんだよね

38.きのこ帝国/フェイクワールドワンダーランド (2014)

 きのこ帝国の3枚目のアルバム このアルバム出たときは賛否両論だった覚えがある(3回連続) 初期のシューゲイザー要素がかなり薄まった感はなるし、かなりストレートなロック仕立てのアルバムなので けど完成度の高い曲が多数収録されているので、一番聴く作品
 きのこ帝国といえば「東京」「クロノスタシス」の名前がよく挙がるけど自分はこの2曲あんまり好きじゃなくて、3曲目からがこのアルバムの本領発揮だと考えてる 後述の3曲に加えて「あるゆえ」「ラストデイ」なんかはまさしくきのこ帝国の新境地だと思う

■特に好きな曲
 M3 ヴァージン・スーサイド:物騒なタイトルに轟音ギターと淡々としたボーカルが印象的 歌詞はおそらく自殺をテーマにしてて、とにかく暗い 

 M10 疾走:アルバムで一番好きな曲 開始5秒からオーラが違う、きのこ帝国屈指の必殺キラーチューン 間奏のギターリフは天才的だと思う

 M11 Telepathy/Overdrive:アップテンポなロックチューン 超名曲「疾走」の流れを次いでリスナーを「フェイクワールド」から解き放ってくれるイメージ

37.チリヌルヲワカ/イロハ (2005)

 GO!GO!7188のボーカル ユウの別バンド、チリヌルヲワカのファーストアルバム 出会いは「年末調整GIG」っていう名古屋で毎年やってるイベントにヲワカが出てたのがきっかけ 前知識なしでライブ観たんだけど、あまりの良さに一目ぼれしてその日のうちにアルバム買った 「イロハ」はユウの圧倒的なボーカルと炸裂するツインギターが高次元で融合した和ロックの頂点だと思う 椎名林檎好きな人は絶対ハマる

■特に好きな曲
 M1 カスガイ:チリヌルヲワカの代表曲 イントロなしで始まる求心力あるサビが特徴的なロックチューン 開始5秒で「イロハ」の世界観に連れてかれる

 M7 蜻蛉:ユウのボーカルが冴えるロックバラード、和ロックの頂点だと思っている 難しいけど深みのある歌詞はもはや芸術の域だと思う

 M10 ヨスガ:アルバムで一番好きな曲、名曲が多いアルバムだけどこの曲は一際格が違う 好きすぎて最早人におすすめしたくない

36.チャットモンチー/告白 (2009)

 平成最強のガールズバンド、チャットモンチーの3枚目のアルバム 「耳鳴り」のオルタナティヴ、「生命力」のキャッチーなロックがうまく融合したチャットモンチー史上最強のアルバムだと思う M2「ヒラヒラヒラク秘密ノ扉」、M11 「風吹けば恋」のようなチャットらしいギターロックもあれば、M4「染まるよ」、M5「CAT WALK」のような優しいバラード、可愛い曲M10「LOVE IS SOUP」、M8「あいまいな感情」の新境地サウンドなどバラエティ豊かで飽きずに聴ける

■特に好きな曲
 M3 海から出た魚:アルバムで一番好きな曲 南国の海の情景を見事に表現しているようなサウンドが特徴的なミディアム・ロック 劇的な曲展開と重厚なサウンドに聴くたびに惹き込まれる

 M6 余談:この曲地味な扱いされてるけどかなり好きな曲 UK風なギターアンサンブルとシンプルな日常の情景を歌う歌詞が印象的 
 
 M13 やさしさ:最後の最後で超名曲 重厚なギターロックを掻き鳴らした後に「それがやさしさでしょ」とえっちゃんが歌って終わる、最高の終わり方だと思う

35.神聖かまってちゃん/8月32日へ (2011)

 インターネット初のロックバンド、神聖かまってちゃんの4枚目のアルバム 神聖かまってちゃんとの出会いは2010年4月、HMVで「友達を殺してまで。」っていう物騒なタイトルのアルバムが新譜コーナーに並んでいた 怖いもの見たさで買って家に帰って早速聴いた しかし何がいいんだか全然わからなかった 何回か聴いてみたら、イヤホン取ってもなんでだ全然鳴り止まなかった(言いたいだけ) そこから13年間、神聖かまってちゃんは毎作新譜フラゲするくらい好き
 話がだいぶ逸れたけどこのアルバムは「つまんね」「みんな死ね」の流れを汲みつつも、サウンドも歌詞もさらにレベルアップした最高傑作だと思ってる

■特に好きな曲
 M1 グロい花:当時の集大成的な曲だと思う 不穏なシンセライザーとオルタナティブなギターサウンドが印象的なギターロック 元ネタ(びばるげばる書店の「ののの物語」)も良かった 戸川さんのカバーは正直…

 M3 夕暮れメモライザ:アルバムで一番好きな曲 若者の不安と絶望感を綴った歌詞は天才的 人生楽しくなかった高校生の頃、夕暮れの帰り道によく聴いていた 

 M6 僕は頑張るよっ:アルバムの代表曲 とてつもなく前向きな歌詞、これで人生救われた人もたくさんいるはず の子の自作MVとあのちゃんのカバーも最高だった

34.GEZAN/NEVER AND ROLL(2016)

 GEZANの3枚目のアルバム 4枚目以降レベル・ミュージックの大名盤を連発していく前のさわやかな夏のアルバム どのくらい夏っぽいかというとM7「MU-MIN」、M13「END ROLL」以外は全曲歌詞に「夏」というワードが入ってる 初期のパンク臭がすっかりなくなった感あるので、昔からのファンはどう思ってるかわからないけど、突き抜けたロックンロールを聴かせてくれるので大好きな一枚です 「狂」「あのち」といったアルバムが合わなかった人にも絶対刺さるはず

■特に好きな曲
 M4 言いたいだけのvoid:アルバムで一番好きな曲 突き抜けたいヤツの鼓膜に届く最強のサマーチューン メロディーラインがとにかくキャッチーなので、誰が聴いてもいい曲だと思うはず

 M9 feel:イントロのドライブ感が印象的なミディアムロック サビのメロディーと「生きる」を肯定してくれる歌詞が大好き

 M12 待夢:下山の裏の代表曲かも、ファンからも絶大な支持を集める曲 マヒトさんの繊細な歌詞にグッとくる

33.The ピーズ/グレイテスト・ヒッツ VOL.2 (1989)

 Theピーズの2枚目のアルバム ピーズは「とどめを派手にくれ」「どこにも帰らない」「リハビリ中断」「グレイテスト・ヒッツ」でめちゃくちゃ迷ったけど一番再生回数が多いのはこのアルバム 中期・後期の退廃的な雰囲気と比較してシンプルなおバカロックが16曲並ぶ、どれも一発で覚えられそうなくらいキャッチーで楽しい曲が沢山入ってる 何も考えず元気出したいときに聴きたい

■特に好きな曲
 M2 デブ・ジャージ:アルバムで一番好きな曲 凶暴な大食いのデブを歌った歌詞は不気味ながらもどこかシュール 静かなイントロからサビで爆発する構成がかっこいい

 M9  夢のリーゼント:モテない男がリーゼントにしてみたけど全然モテなくて終いにはハゲちゃうって歌詞 笑えてちょっと切なくて楽しい曲

 M15 カラーゲ:唐揚げ食いたかったぜ!ってひたすら歌うパンクナンバー 元気出るし唐揚げめちゃくちゃ食べたくなる

32.銀杏BOYZ/DOOR (2005)

 言わずと知れた銀杏BOYZのファーストアルバム   
 どちらかもいうと「君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命」が推されがちで、なんとなく「DOOR」は無視されがちな気がする 自分も同じくらい好きだし2枚とも人生に多大な影響与えたけど、M1「十七歳」~M4「援助交際」までの圧倒的な勢い、M7「SEXTEEN」、M9「夢で逢えたら」、M13「NO FUTURE NO CRY」が好きすぎるので、こっちを挙げた

■特に好きな曲
 M4 援助交際:アルバムで一番好きな曲 自分の十代後半の時期を象徴する曲 馬鹿みたいに聴いたしカラオケでも数え切れないくらい歌ったし何度も泣いた、思い入れがありすぎる大名曲

 M9 夢で逢えたら:「援助交際」と双璧を成す超名曲 片思いの男の子の心情を綺麗につづった歌詞が大好き この曲も思い入れ沢山ある

 M13 NO FUTURE NO CRY:アルバム後半の名曲群の中でも一際輝く壮大なパンクナンバー 「未来はないけど泣いちゃだめさ」って歌詞に支えられた人は数多くいると思う

31.ASIAN KUNG-FU GENERATION/ソルファ (2004)

 アジカン全盛期の傑作かつ高校生の頃の青春の1枚 特に3曲目以降からは全部最高で、大名曲M3「君の街まで」、M4「マイワールド」〜M6「ラストシーン」で夜の静寂に潜り込み、大名曲M7「サイレン」、M8「Re:Re:」〜M9「24時」で加速して、M10「真夜中と真昼の夢」〜M11「海岸通り」でフィナーレ、ボートラ的なM12「ループ&ループ」で大団円、完璧すぎる
 そしてM2「リライト」は申し訳ないけど全然好きじゃない もし2曲目が「エントランス」とか「絵画教室」だったらもっと上位だったな(好きな人ごめんなさい)

■特に好きな曲
 M4 マイワールド:個人的にかなり思い入れある、夏の大名曲 好きな人と花火とみるときの情景を綴った歌詞があまりにも美しい

 M5  夜の向こう:前曲「マイワールド」から間髪入れず始まる、夜を疾走するようなイントロが特徴的なオルタナティブ・ロック この曲聴くときは前曲「マイワールド」とセットで聴く 曲構成が美しくて、2番のサビ終わりの展開でいつも感情揺さぶられる

 M8 Re:Re::「僕だけがいない街」の主題歌 このバージョンもいいけどイントロ長めの2016バージョンが特に好き(カラオケで歌ったらイントロの間に友達にトイレ行かれたことある)

30.the pillows/HAPPY BIVOUAC (1999)

 日本を代表するオルタナティブ・バンド、ピロウズの8枚目のアルバム 前作「RUNNERS HIGH」(こっちも同じくらい好き)はパンキッシュかつヘビーなサウンドプロダクションを聴かせてくれたけど今作はUSオルタナ色が強くメロディーの立ったアルバム ただ単に軽い曲が並ぶわけじゃなくてM4「カーニバル」、M6「Crazy Sunshine」、M11「Advice」なんかはピロウズらしい反骨精神が全面に出てめちゃくちゃかっこいい そして捨て曲なんか一切ない、ピロウズ聴くならまずはここから
 個人的な話だけどバイクで日本を旅してるときによく聴いてたアルバムなので、聴くたびに当時の旅の情景が思い浮かんでくる

■特に好きな曲
 M2 RUSH:パワーコードで掻き鳴らすポップ・ロック シングル曲だけどあんまり評価されてない感ある、でも超かっこいい

 M8 kim deal:ピクシーズのベースボーカル、キムディールに向けて捧げたラブソング この曲のメロディーの良さはピロウズ随一だと思う ポップなのにどこかセンチメンタルなサウンドワークは天才的 これタイアップついてたら爆売れしてただろうな

 M9 Funny Bunny:ピロウズとの出会いの曲(というかスケットダンスで知った) 等身大で誰にでも刺さる歌詞が大好き これからも語り継がれてほしい、小さくて大きな大名曲だと思う

29.GRAPEVINE/真昼のストレンジランド(2011)

 11枚目のアルバム GRAPEVINEは現役で好きなバンドベスト10には絶対入るくらい大好きなバンドなんだけど、全アルバムが同じくらい良すぎて1枚を選ぶのが難しかった めちゃくちゃ悩んだ末、バインとの出逢いであるこのアルバムを選んだ ブルージーで渋い曲が並ぶ、ヨーロッパを旅しているようなアルバム 車乗ってるときに聴きたい

■特に好きな曲
 M1 Silverado:旅の始まりを予感させるような壮大なイントロから「真昼のストレンジランド」という異世界に引き込まれる

 M2 This town:サビがギターソロっていう珍しい構成、そのギターソロが超かっこいい バイン屈指の名演だと思う

 M12 風の歌:ミリオンヒットしてもおかしくないくらい素直なロック・バラード 旅の終焉を綴ったようなサウンドと歌詞で、アルバムを綺麗に締めくくる


最後まで読んでくれてありがとうございました
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