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USCPAまとめノートのトリセツ講座~合格者はこう使う!~

どうも、ねこかぶ(@nekokabuchanx)です。

今回は、USCPAまとめノートのトリセツ講座と題して、合格者によるまとめノートの活用方法を徹底解説していきます。


1.はじめに

USCPAまとめノートとは

USCPAまとめノートとは、わたしがUSCPA受験生時代にオリジナルで作成した試験対策ノートのことです。

最初は自分用のノートだったのですが、他の受験生にもご紹介した結果、ご好評の声を数多くいただき、現在ではUSCPA受験生の10人に1人が愛用するほどまでに発展してきました。

USCPAまとめノートには次のような特徴があります。

◆教科書、講義動画、問題集、模試、直前対策講座、過去問など予備校が提供する題材すべての中から、出題範囲を網羅するかたちで論点を整理
「端的で、論理的で、シンプルな表現」を徹底的に意識した構成としており、理解しやすく、覚えやすく、試験本番で使いやすい内容に仕上げた。
10~20ページに要点を凝縮した徹底的なコンパクトさで、試験本番での頭の回転(知識の引出し)を高めることを意識したつくり
表や図解なども差し込んで視覚的な理解をサポート
◆チャプターごとに論点を整理しており、調べやすく、こま切れに確認しやすい
◆教科書の内容のみならず、講義動画の講師のコメントや、過去問に出題された教科書にない論点など、痒い所に手が届くようにメジャーな論点からマイナー情報まで幅広く集約

今回は、USCPAまとめノートをより有効活用して頂けるように、USCPA初学者から受験直前の方まで、学習フェーズに応じた活用方法を徹底解説していきます。

筆者情報

<筆者情報/本記事の信頼性>
◆7か月・750時間でUSCPAに一発合格。
◆独自に編み出した学習戦略やオリジナルまとめノートは他の受験生からも好評で、オリジナル教材はUSCPA受験生の10人に1人が愛用(筆者独自調査)。
◆再現性のある戦略やノウハウ、学習管理手法を体系化し、日本初となるUSCPA受験メンターとしてUSCPAメンタープログラムを開講中。

2.USCPAまとめノートのトリセツ

a.(学習序盤/入門期)教科書のどこを読めばいいかの目安にする

例えば、アビタスの教材(FAR)は、どれほどの分量があるでしょうか。

・教科書4冊で1,000ページ超
・問題集は計1,022問(MC861問、TBS161問)
・講義動画は150時間(解説動画を含む)

USCPA初学者がこれほど膨大な量の中から、大事なポイントを理解して要領よく学習を進めることは、非常に大変なことです。

USCPAまとめノートでは、「端的、論理的、シンプルな表現」を徹底的に意識した構成になっており、文章だけではなく、図解や表など視覚的な理解もサポートしています。

例えば、下図の例(偶発事象)でいうと、左側の青い部分は、学習初期の段階から理解すべき必須項目を表します。

オリジナルまとめノート「FAR論点厳選」より抜粋

なので、初学者の場合は、教科書や問題集に取り組む際には、この程度の内容は理解できる/解けるようになることを意識してください。

教科書などでは、ダラダラと長く文章で説明されているという、いわゆる教科書的な説明(お経)が多く、初学者泣かせなのですが、「端的、論理的、シンプルな表現」に書き換えているのがこのまとめノートなので、初学者にとって大変ありがたいと思います。

b.(学習中盤/演習期)論点整理の訓練としての相棒にする

学習中盤では、教科書の内容をある程度理解した上で、問題演習していくことになります。

ここでのポイントは、問題演習を通じて論点(教科書)に立ち返るという”問題集と教科書の往復”が極めて重要です。

例えば、Inventoryの例でいうと、FIFOの問題を解いたら、FIFOの定義は何だったかな、と教科書を見直しますね。

オリジナルまとめノート「FAR論点厳選」より抜粋

このときに、FIFOの定義だけではなく、関連論点や派生論点であるLIFOの定義や、LIFOとFIFOとの違いなどにも思い出せるか確認します。余裕があれば低価法まで確認します。

これを論点整理と呼んでいますが、1つの問題をきっかけに、関連論点や派生論点まで連想ゲームのように思い出し、理解し、回答するという訓練が合否に大きく影響します。

論点整理の訓練を教科書で行ってもよいのですが、論点が凝縮されておらず、情報が複数ページに渡って点在しているため、学習効率が悪いです。

USCPAまとめノートでは体系立てて要点を整理しているので、学習効率の向上はもちろん、知識整理にも役立ちます

c.(学習終盤/直前期)はみだし論点への対応

学習終盤の直前期になると、模試や過去問など実践演習が中心になります。

その際に、「教科書で習っていない論点・知識が出題される」という壁にぶつかります。これを「はみだし論点」と呼びます。

わたしはアビタスしか知りませんが、満点ではなく合格を目指すような予備校カリキュラムであるため、多少の抜け漏れ(はみだし論点)が生じるのは仕方のないことです。

この点に関して予備校へ相談すると、

「過去問などで見られる細かい論点は、ダミー問題(採点されない問題)であることも多いし、他の基本的な問題に注力する方が合格に近づけるよ」

というトンチンカンな回答が返ってくるのですが、それを真に受ける受験生が多いので、ここで警鐘を鳴らしておきます

まず、ダミー問題かどうかは、推測はできますが、出題者(AICPA)でもない限り分かりません。

主観的な判断で、はみだし論点を対策しないというのは、合格する確率を下げる行為になるのではないでしょうか。

さらに、過去問などで見られる細かい論点(はみだし論点)のうち、知っていれば解けるような、いわゆる丸暗記問題が存在します。

これは受験直前に丸暗記しておけばいいのでそれほど労力はかかりません。

オリジナルまとめノート「FAR論点厳選」より抜粋

例えば、上図(偶発事象)の例を再び使いますが、USCPAまとめノートの右側オレンジ色の部分は、直前期に頭に入れておくべき細かい論点です。

教科書の補足欄や問題解説、過去問などのうち、見慣れない情報だけど知っておいた方がよさそうなものをUSCPAまとめノートに集約しています。

d.Q&A(おすすめの活用法や注意点など)

USCPAまとめノートの使い方について、様々な質問を受けてきました。

Q&A形式にしてお答えします。

Q. USCPAまとめノートだけで(教科書を見なくても)合格できますか?

A. 最終的にはまとめノートの知識で試験本番に挑むというコンセプトで制作しました。ただし、初学者がいきなりまとめノートの知識に到達することは難しいので段階を踏んでいくことになります。

ボディビルに例えると、まとめノートはトレーニングを積んで減量した大会直前のボディビルダーです。ムキムキの状態(知識)です。

いきなり筋肉質になる訳ではなく、最初はたくさん食べて(教科書を読んで)、トレーニングを積んで(問題演習して)、体を大きくして(知識を増やして)いきます。

多少のぜい肉(無駄な知識)はついていますが、体が大きくなれば(知識が増えれば)、よりハードなトレーニング(問題演習)に対応できます。

そして、大会には重量制限や審査基準(筋肉の見え方など)があるように、試験には制限時間があります。そういった制限に対応できるように、減量して体を絞ったり、頭の引出しからすぐに知識が取り出せるように知識をスリム化していく論点整理を行ったりと、最終調整に入ります。

必要な食事(知識)やトレーニング(問題演習)を自分のコンディションに合わせて行っていく過程において、USCPAまとめノートを時にはサプリメントのように、時にはパーソナルトレーナーのように、受験のパートナーとしてご活用ください。

Q. ねこかぶさんのUSCPAまとめノートの使い方を教えてください。

A. 本記事で紹介している活用方法に加えて、試験1-2週間前にはUSCPAまとめノートの内容を毎晩お風呂で暗唱していました。

丸暗記して覚えているかということではなく、論点ごとに重要なポイントを瞬時に思い出せるか、そして派生論点も連想ゲーム的に関連付けて理解できているかを確認する目的でした。

これは試験本番では、ランダムに、早いテンポで、様々な問題に対応する必要があることから、次々と論点を思い出せるかという意識で訓練しました。

最終的には、教科書を見ることはなくなり、まとめノートのみを頼って、実践演習や最終調整を行い、試験本番では問題ごとにまとめノートの論点が頭に思い浮かぶような境地に至りました。

Q. 自分でもまとめノートを作りたいのですが、コツを教えてください。

A. まとめノートを作る目的は2つあります。

1つは、教科書や問題集などあちこちに点在する情報を集約するためです。いわゆる学習効率の向上です。

もう1つは、試験本番で使える知識に仕上げるためです。教科書的な説明ではなく、自分の言葉で、分かりやすく、すぐに思い出しやすくするために、論点を体系的に整理するということです。

この2つの目的を果たせられるのであれば、どんな作り方でもよいと思います。

ただし、何が大事なポイントか見当がつかない学習初期の段階からまとめノートを作り始めることは避けましょう。体系的に、端的に整理することが難しく、結局あとから作り直すことになります。わたしもそうでした。

なお、究極的には、まとめノートに情報を集約しなくても自分の頭の引出しに整理できる人や、教科書的な長々しい説明を見て本質をつかむことができる人には、まとめノートは不要だと思います。

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