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ひらりの話

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ひらりひらりと書いてゆく。音瑚の「おはなし」です。 *このお話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
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記事一覧

缶蹴りってやりました?

いまの子たち、缶蹴りってやらないだろうなぁ。 やる場所がない。やったらやったで「周りに迷惑」だの「危ない」だの言われるんだろうなぁ。いつからでしょうね、缶蹴りができなくなったのは。 ドロケイ(ケイドロっていう地域もありますね)とか、ポコペン(正式名称はなんでしょう)とか、鬼ごっこ系の遊びの中で最もスリリングだったのが缶蹴り。鬼は真ん中に立てた空き缶を守りつつ、隠れているみんなを探す。見つけたら「〇〇みっけ!」って言いながら缶の上を踏む。全員見つけるまで続ける。スリリング!

はじまりはじまり。

いつでもなんでも、体裁を整えてから始めたい。 そんなふうにして、いつまでたっても始まらない。 体裁を整えてしまうので、一歩目の敷居が高い。 そんなふうにして、いつまでたっても始まらない。 そんなふうにして、暮らしてきました。 たまには、そろそろ、見切り発車で始めます。 たった1人の「あの子」や、たった1人の「あの人」。 いつか、そのたった1人に届きますように。 そのために書き続けようと思っています。 こころ軽やかに、町をゆく。 わたしのnote、はじまりはじまり。 音

「うんこ」と「うんち」

いきなり汚い言葉です。 でも、まぁ、どちらも私たちの体の中にあるもので。 ん? どうやら、「どちらも」ではないらしい。そんな話。 先日、小さな姉弟がお散歩をしている場面に出くわしました。 とても微笑ましいふたり。 すると、とつぜん少女(姉)が 「わっ!うんち落ちてる!」 と叫びました。 ふむふむ、きっと犬の「うんち」でも落ちていたのでしょう。 しかし少年(弟)は 「それ、うんちじゃなくて、うんこだよ」 って言うのです。 ほう。 「うんこ」と「うんち」には違いがあるら

スーパー〇〇といえば

スーパーマン、スーパーマーケット、スーパープレイ。 まだまだいくらでもあるでしょう。 先日まで盛り上がっていたバスケットボール日本代表の健闘に、 なんど「スーパープレイ!」と思ったことか。 そしていろいろと考えるわけです。 いまどきの子どもたちはスーパーマンって知っているかしら。 なんなら「スッパマン」を知っているかしら。 Dr.スランプに出てくる彼です。 あれ、題名に「アラレちゃん」って入っていないのですね。 博士よりもアラレちゃんの主役感たるや。 個人的にはガッチャンが

健康診断とガリガリ君

夏休みに新型コロナウィルス感染症に罹りました。 噂には聞いていたけれど、なかなか長引きまして。 3日目で熱が下がったと思って、動いてみたら熱が再発。 5日目に病院にいって「血液検査」を受けました。 「結果が出たら電話でお知らせしますね」 といって1か月経つけれど、音沙汰なし。まぁ、それはいいや。 無事7日間ですべての症状がおさまり、社会復帰しました。 その翌日、仕事で定期に行っている健康診断の日です。 毎年毎年「これは意味あるのかしら?」と思う軽めの診断。 その健康診断

タモリさんの温かさ

佐原ひかりさんの「人間みたいに生きている」を読みました。 その感想はさて置き(いや、とっても面白かった!)。 読みながら、自分の高校時代を思い出したのです。 思い出すことはたくさんたくさんあるのですが、その中のひとつ。 当時はダウンタウンの全盛期だったように思います。 ボケとつっこみが軽快で、シュールでニヒルで。 あぁ、でもダウンタウンに限らず、「お笑い」が面白かったなぁ。 インターネット普及前夜ということもあったのでしょうね。 高校生の私たちは例にもれず、友達どうしでボ

湖池屋びいき

私、湖池屋びいきです。 ポテトチップスを買うときは、まず湖池屋から見ます。 財布の都合や季節限定のものに惹かれたときは、やむを得ず他の会社を選ぶときもありますが、基本的には湖池屋です。 最近では岩塩のやつとかブラックペッパーのやつとか、最高です。 湖池屋さん、さすが!カラムーチョは永遠です。 なぜ、湖池屋びいきになったのか。 私が小学生のとき、近所に湖池屋の工場がありました。 たぶん6年生のときだったと思うのですが、 夏の自由研究で湖池屋工場見学を思いついたのです。 友

GにまつわるGとG

そうです。みんな苦手なGのお話です。 カ(K)ブトムシとかコ(K)メツキムシとかと同じようなのに、 まったくもって人気のない、あの、Gのお話です。 例にもれず、私も苦手です。 仕方なく処理を担当することもありますが、 1人で対峙するときには、見て見ぬふりです。 いませんでした。 乗客に日本人は いませんでした いませんでした いませんでした と、イエモンの吉(Y)井さんが唄っていましたね。名曲です。 それくらいの熱量で、いませんでした。と見て見ぬふりです。 さて、ではな

奇面組の仲間たち

「ハイスクール奇面組」がすきでした。 唯ちゃんの夢(妄想)オチに衝撃を受けた方も多いことでしょう。 当時は漫画もアニメも大流行でしたね。 塗り絵も買っていざ塗り始めてはみたものの、基本的にはハイスクールなので制服だし、独特なヘアカラーのキャラも少なかったので、黒ばっかし。 あんまり面白くないなぁと思いつつ、親に悪いので全部塗りました。 唯ちゃんと千絵ちゃんは塗るの楽しかったな。 さて、その大流行にのった小学1年生の私たち。 仲良しチームで奇面組のあだ名をつけあうわけです。

少年時代の秘密の味

ファーストキスはレモンの味だの、初恋はイチゴの味だの、 分かるような分からないような味です。 こういうのに果物が使われがちなのはやっぱり「かわいさ」ですかね。 そういえば大学生のとき、ゼミの先生が使っていた言葉を思い出しました。 うちのゼミ生(とくに女子)は「かわいがられビリティ」がない。 それゆえ、「いいゼミ」なんですって。 分かるような分からないようなアビリティです。 でも、このアビリティをもっているか否かで、確かに〈在り方〉が決まるような気もします。 わたし、この

始まる前がいちばん楽しい

夏休みが遥か彼方へ去っていきました。 もう、あれは、いつのことだったか。 今年は夏休み前半に散々あそんで、後半にダウンして、なんとも不完全燃焼ではあったのだけれど、そもそも、夏休みが始まった時点で決まっていたことです。 何事も、始まってしまえば終わってしまうもの。 夏休みは、始まる前がいちばん楽しいですね。 きっと今年は特別なことが起こるかもしれない!という高揚感。 こんなに休んでいいの!?という背徳感。 7月に入ったあたりから、ソワソワしてしまう方も多いでしょう。 それで

紙の本とワイヤレスのイヤホン

本がすきです。 紙の本がすきです。 単行本でも文庫本でも雑誌でも辞書でも、なんでもいいのですが、あの1ページをめくる感じがすきなのです。 三浦しおんさんの「舟を編む」の中で、辞書づくりに懸ける方々が描かれていました。 その中に登場した製紙会社の方とのシーン。たまらないですね! 辞書特有の〈ぬめり感〉。分かります分かります。 めくりたい。ただひたすらに、めくりたい。 紙の本がすきです。 先日、久しぶりに電車に乗る機会があって、ここぞとばかりに読書をしていました。 周りを見

宮沢賢治と生乾き

涼しくなってきました。 空気も乾燥してきて秋の気配ですね。 小学校6年生は、そろそろ宮沢賢治の名作「やまなし」の単元が終わるころでしょうか。 名作ではあるけれど難解で、教える先生も学ぶ子どもたちも頭を悩ませていることでしょう。 まあ、文学なんて何も考えずにどっぷり浸かればそれでええです。 さて、この「やまなし」は例に漏れずオノマトペが多用されています。 つぶつぶ、ゆらゆら、くちゃくちゃ、ぎらぎら、きらきら、サラサラ・・・ といった日常的にも使うのもあれば、 トブン、ぼかぼ

青春のお守り

14歳で出会ったザ・ブルーハーツはもはや血肉です。 その後の人生を決定づける出会いでした。 ヒロトくんが14歳でマンフレッドマンに出会ったように。 高校1年生。 初めての体育祭は縦割り応援団がありました。 そこで仲良くなったのが3年生のA先輩。 メガネをかけていて、真面目で、可愛らしくて。 好きでした。 文化祭が終わって、その打ち上げ。 応援団みんなでカラオケに行きました。 そこで初めて、人前で歌を歌った気がします。 選んだのはザ・ブルーハーツ。 A先輩とはそのあとも(