見出し画像

GにまつわるGとG

そうです。みんな苦手なGのお話です。
カ(K)ブトムシとかコ(K)メツキムシとかと同じようなのに、
まったくもって人気のない、あの、Gのお話です。

例にもれず、私も苦手です。
仕方なく処理を担当することもありますが、
1人で対峙するときには、見て見ぬふりです。
いませんでした。

乗客に日本人は いませんでした いませんでした いませんでした
と、イエモンの吉(Y)井さんが唄っていましたね。名曲です。
それくらいの熱量で、いませんでした。と見て見ぬふりです。

さて、ではなぜ苦手になったのか。
Gに限らず、親が虫きらいだと子どももきらいになりますね。
うちは・・・どうだったかしら。
虫を通して親とコミュニケーションをとったことはなったです。
だからまず、親のせいではない。

Gとの遭遇で鮮烈な記憶として残っていることが2つあります。
1つ目は、ゴ(G)ボウ。
ゴボウって長いので、透明のプラの袋も長い。
夜の台所で電気をつけた瞬間、ゴボウの袋の中にGを発見。
なんせ袋が長いから、退治の仕方もわからない。
もう、全力で、見て見ぬふりをして消灯。
そんな中学生時代。

2つ目は、ガ(G)ラス。時は流れて高校生の私です。
リビングでテレビを見ているとき、大きな窓にG現る。
これはもう見て見ぬふりができないくらいの存在感。
しかもリビングですから、立ち去るわけにもいかない。
さぁ、手ごろな新聞紙(あぁ、当時は新聞をとっていました)を丸め、
そろりそろりと近づきます。
間合いをつめ、息を殺し、空気のように振り上げ・・・

一撃!

見事、しとめました。
「ガシャン!」という大きな音とともに。
あぁ、リビングの窓が粉々です。
そんなつもりはなかったのです。故意ではありません。
あぁ。

2階から駆け付けた親に、弁明をしながら思うのです。
見て見ぬふりをすればよかった。

それ以来、私はGが苦手です。
仕方なく処理を担当することもありますが、
1人で対峙するときには、見て見ぬふりです。
いませんでした。

音瑚ひらり


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?