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「うんこ」と「うんち」

いきなり汚い言葉です。
でも、まぁ、どちらも私たちの体の中にあるもので。

ん?
どうやら、「どちらも」ではないらしい。そんな話。

先日、小さな姉弟がお散歩をしている場面に出くわしました。
とても微笑ましいふたり。
すると、とつぜん少女(姉)が
「わっ!うんち落ちてる!」
と叫びました。

ふむふむ、きっと犬の「うんち」でも落ちていたのでしょう。

しかし少年(弟)は
「それ、うんちじゃなくて、うんこだよ」
って言うのです。

ほう。
「うんこ」と「うんち」には違いがあるらしい。
どちらかといえば「うんこ」は庶民の言葉で、
「うんち」はちょっと上流でしょうか。
いや、上流は「うんち」とは言わないか。

なんてことを考えていると、
「ねえ、うんことうんちって一緒じゃん」
ナイス少女!それを聞きたかったのだよ。
さりげなく、でもダンボの耳をすませていました。

少年は即答します。
「人間がするのがうんちで、動物がするのがうんこ」
「あと、家に落ちているのがうんちで、外に落ちているのがうんこ」

!!!!!!

家にうんちが落ちているかは別として、なかなかの真理。
少年の言葉に目から鱗が落ちます。
この場合、鱗を外で落としたので、どちらかというと「うんこ」寄り。
家で落とせば「うんち」寄り。

これからは言葉をきちんと区別して使おうと思ったのでした。

そういえば、「クソ!」って言葉もありますね。
悔しいときに思わず出てしまう「クソ!」
外で使えば「うんこ!」だし、中で使えば「うんち!」だし。
上流の方が使えば「大便!」でしょうか。
いや、上流は「クソ!」とは言わないか。

少年に教わった「うんこ」と「うんち」の違いは、
生涯きっと忘れることはないでしょう。
私たちは「うんち」をして、生きている。

音瑚ひらり


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