家事が嫌で仕方がない主婦が買って良かったもの2つ


私は主婦なのに家事が好きではない。というか、掃除はトラウマレベルで嫌いだ。と言っても、働くことが好きなわけでもない。

昔から整理整頓が苦手で、いつも親から叩かれていた。今から思えば色んな意味で「まともできちんとしていて、人とずれていない事」が彼らの大事な価値観だった(と私は感じていた)ので仕方ないと思うし、子供を持ったらそういう思いになるのかもしれない。

けれど、残念ながら私はそうじゃなかったし、そうなれなかったし、なりたくなかった。

そして、その思いは相当強かったらしく、片付けマニュアル的な物を買っても一向に効果はなかった。その上、掃除のプライオリティが高い配偶者と結婚すれば強制的に変わらざるを得なかったのかもしれないが、私の夫は「得意な人間がやればそれで良くない?結婚前から掃除が苦手なのは見てりゃわかるし、嫌なら最初から結婚してないよ」という人だし、更に色んな事情があって子供もいないので、掃除の優先度は下がる一方だった。

でも、人間とはとても不思議な物で、そういう環境になると「片付けたいなぁ…」と思うものらしく。

そんな時、ふと借金玉さんという方の「発達障害サバイバルガイド」という本が手に入ったので読んでみたのだが、この本にはものすごくヒントが詰まっていた。日常の雑多な用事を如何に簡略化するか。言われてみれば「なるほど」と思うものばかりだけど、案外ヒントが無いと気づけないものもある。「ジャガイモの皮は剥かなくてもいい」と知った時の解放感ったら無かった。

私自身が発達障害かどうかはわからない。グレーゾーンか(学校関係に努めている友人が複数に言わせると、なんとなくそれっぽいらしい)と思うけれども、病院で正確に診断されたわけでもない。ただ、診断がどうこうではなくて、仮に発達障害云々が無かったとしても、本に書いてある知識が使えると思ったら使えば良いのだ。

借金玉氏自身が苦労されているからか、本当に本の中にはたくさんのライフハックが書かれていて、その中にルンバの活用法があった。

残念ながら、私は家具や食器が好きなので、ルンバは我が家には向かない。そこで、発想を変えて「何故、従来の掃除機が嫌なのか」という事を改めて考えた結果「重い」「どこかに片付けなきゃいけないが、めんどくさい。そして出しっぱなしになってそれもイライラ」「コードを引っ張り出してコンセントに差し込み、部屋を移るごとに抜き差しを繰り返すのが嫌」という事に気づいた。

そこで、コードレス掃除機を導入することになった。最初候補に挙がったのは超軽量が謳い文句の某メーカーの物だったのだけれども、メインで使う事を考えると、吸引力が欲しいよね、という事で、結局エレクトラロックス社の物になった。

使ってみると、本当に快適だし、こまめに掃除機をかけるようになった。 コードレス掃除機なのだから当たり前なのだが、私が掃除機を手に取るまでのハードルが全てなくなった。家電なんて最低限でどうでもいいと思っていたし、「道具に自分を合わせなきゃ」「お手本を真似しなきゃ」とずっと思っていたけれど、「めんどくさい」を軸に考えることであっさり解決した。

「クーラーや暖房は使わなきゃ。電気代を払って寿命を買うのよ」と笑っていた老婦人がいらしたと、Twitterでこの夏ちょっとした話題になったことがあった。それと同じで、限度はあるけどお金で解決できることはお金で解決したっていいと思う。

私が掃除機を買って一緒に得たものは、綺麗な部屋と、ストレス軽減と、時間。これだけ買えれば、収支はむしろプラスだったと自信を持って言える。

苦手な物は苦手。最初からそう諦めて、工夫の方向を変えた方が結果的に自分にも他人にも優しくなれるのかもしれない。

「発達障害サバイバルガイド」 借金玉 著


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