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『糖尿病の治し方』6-1 Snさんの話、1回目(1)

インスリンの注射の件で私がモメたからか、糖尿病について
話をしてくれる、看護師のSnさんが来てくれた。
 
Snさんは、糖尿病について基本的なことを説明してくれた。
その話の中で、『すい臓のB細胞はインスリンの貯蔵庫のような
もの』という話があった。
 
すい臓のB細胞は、血糖値を下げるインスリンというホルモンを
作れる唯一の場所なんだそうだ。
 
そして、Snさんの話によると、B細胞は一生のうちに生産できる
インスリンの量が決まっているらしい。
 
だから、私のように高糖質な食生活を長く続けると、すい臓の
B細胞にたくわえているインスリンを全部使い切ってしまうので、
すい臓のB細胞という貯蔵庫が空になってしまい、インスリンを
出せなくなってしまうそうなのだ。
 
「一度すい臓B細胞のインスリンを使い果たしてしまったら、
もう以前のようにインスリンを出せる元気なすい臓に戻すのは
難しいと思う」とSnさんは残念そうにいった。
 
私は、「『貯蔵庫』というからにはインスリンを備蓄できる
(つまり補給できる)のでは?」と聞いてみた。
 
が、Snさんいわく、「ストックしているインスリンを使うこと
はできても、備蓄はできない」らしい。
 
(インスリン貯蔵庫説は、あくまで例え話なんだが…)
 
「だとしたら、生まれたての赤ん坊は一生分にあたる、80年分
ぐらいのインスリンを貯蔵庫にしまいこんでることになりますよね?
それはちょっとおかしくないですか?」
と私はSnさんに反論してみた。(例え話だってば)
 
「うーーん… どうだろう…?」
Snさんとしても、どう答えたらいいのか困っているようだった。
 
Snさんとの会話はそんな感じで、ウヤムヤなままお開きになって
しまった。(私的には、ちょっと納得がいかなかった)
 
病院内のドグマにおいては、『インスリンを出しすぎてくたびれた
すい臓は、基本的に回復しない説』がデフォルトっぽい。
O合先生も似たようなことをいってたし、多分そうなのだろう。
 
でもしかし、私はその説を『信じなかった』。(←ココすごく重要)
 
確かに、O合先生やSnさんがいうように、多くの糖尿病患者が
すい臓の機能を回復できないまま、薬やインスリン注射に依存して
生活しているのは事実だと思う。(現状においてはだが)
 
十年二十年どころか、一生すい臓の機能が回復しないまま、
インスリン注射に頼って生きている人もたくさんいるのかも
しれない。(というか、そういう人の方が2型糖尿病患者においては
多数派なんだろうけれども)
 
多分、SnさんやO合先生は、「ネコさんもそうなるんだろうな」
と思って、そのようにいったんだろうと思う。
 
けど、根拠はないけど私は『そうは思わない』と思ったのだ。
 
この、精神面における分岐が、後々大きな流れの違いを生んでいく
のである。
(『どう思うのか』ということが、ものすごく重要なのだ)
 
ーーー(続きます)ーーー 

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