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働き方について              ~今の自分に出来ることは何か?~

7月も中旬になりました。
夏本番な今日この頃みなさんいかがお過ごしでしょうか?

個人が出来ることは集団の中に在っては限られているのかと思います。
ただ、個人が動かなければ集団は動かない。これも自明なことですよね。
以前私が書いた記事ですが、やはり働くことに日本人は何か特別で様々な価値観を見出していると思います。

今回は改めて過去の記事のアップデートとして、今の自分が思う”働き方について考察”してみたいと思いましたので、よろしければお付き合い下さいね。

また、今回の記事を執筆するにあたって、いつもためになる考え方、行動の実践、関連書籍の解説記事を挙げられています
タルイタケシさんの記事を拝読させていただき多くのヒントを頂きました。

タルイさんいつも新しい気付きをありがとうございます。
タルイさんの記事にご興味の有る方どうぞご覧下さい。

勉強すること?学生時代って一体なんですかね~?

義務教育期間を経て、働くことは出来ます。日本の現時点の高等教育の進学率を調べてみると

現役進学率55%超! 
昨春2020年に卒業した高校生(全日制・定時制、中等教育学校後期課程)のうち55.4%が、現 役で大学・短大に進学したことが、文部科学省『学校基本調査』により分かった。 
2019年に比べて、現役進学率は大学が1.1㌽アップ、短大が0.1㌽ダウン。 
大学は7年連続の上昇だった。

旺文社 教育情報センター 2021 年 3 月 1 日より

この結果は、現在のコロナ禍の中において、と言うよりも親世代の教育に対する考え方から教育の必要性が高いこと。そして、子供自体も高等教育の必要性が有ると思ってからの現れからだと感じます。
背景には、就学期後に働くための必要な知識、技能、経験を得ることを目的としていると考えます。
しかし、昨今の教育費について年々高騰し、裕福な家庭の子や教育に熱心な家庭の子とこのような家庭とは違い無関心、経済的に教育費にお金を掛けられない家庭の子との教育格差も年々広がっていると思います。
確かに進学率は上昇していますが、現実問題として、依然半数未満は高校を卒業して働きに出る現状も見えます。

学歴偏重傾向は現時点で揺るぎません。ただ、卒業もしくは中退などで働かざるを得ない現実も有るのです。

学生時代は勉強のことだけに集中出来た環境下でした。このことは今現役の学生さんに余りピンとこないと思いますが、一度社会に出ると学生時代の時間がとても短く、大切な学びの場で有ったのかと痛感する時がきっと来るのです。
また、年齢も10代から20代中ほどまでの間は、とにかく記憶力、適応力、瞬発力そして体力に満ち溢れていますね。

”物事を覚えるのには本当に適した時期”なのです。

そのためには、日頃からの健康管理はもちろん、自分のアイデンティティーの確立していく時期でも有ります。
更に学生時代は勉強以外にも、部活やサークル、生徒会活動、ボランティア活動、アルバイトなどで、多くの人間関係を築くための実践の場としても大切な時期であることも付け加えて置きます。

しかし、そんな中この時期の子供達は感受性豊かで、他者に対する興味が旺盛かつ、異なるものへの敏感な時期です。

さて、私見ですが義務教育期間を振り返ると、何だか暗黙のルールと言うか俗に言う”いじめ”は有り、先生を頂点とした学級において何だか息苦しさが有ったことを思い出しました。そして、この時の嫌な感情と言うか変なルールこそが
”場の空気を読む” すなわち”他者との同調”ひいては”同調圧力”
に繋がる経験でした。
強制的でかつその後の日本の社会を生きるための、ある種の踏み絵の様な負の洗礼的な時期だったのかと思い出しました。


同調圧力~立ちはだかる大きな壁~

学生時代に体験した同調圧力を改めて調べてみると

集団において、​少数意見を持つ人に対して、周囲の多くの人と同じように
考え行動するよう、​暗黙のうちに強制すること。

Goo国語辞典より

言うまでもなく、これは日本人的思考の中でも厄介なものです。


歴史的に見ても、日本の形が出来上がった頃(奈良、飛鳥時代?)には既には存在していた概念の一つではないのかと思うと、とてつもなく大きくそびえたっています。

個人と集団 自分と他者は常に対比されます。そこには称賛や尊敬などプラスの面と嫉妬などのマイナスな側面も有ります。

・出る杭は打たれる
・長い物には巻かれろ

・目立つと風当たりが強い…
など日本人の精神構造を現したことわざの数々、そこの根底に有るのがこの
”同調圧力”
他ならないです。

日本は島国でかつ自然災害が多い国。また国土を見渡しても住みやすい平地は少なく、どちらかと言うと山間部多く住むのには適さないロケーションです。そんな地理的な要因の中、他者との共同生活をしないと成り立たなかった歴史的な背景も考えられます。太平洋戦争以前、国民の多くは農業を営んでいた農耕社会な構成です。

ムラ社会と言う言葉が有ります。かつて、いやある意味今も生きている言葉です。この社会では、構成メンバーに異端者が生まれたら排除する風潮が有ります。
ムラ長を中心にシステマ化された見事に調和の取られた社会。それらを統治する役人そして、天皇や将軍へと権力構図は出来上がる。このような流れが今なお形を変え生きています。




”和を以て(もって)貴し(とうと)となし、さからうことなきを宗となす”
聖徳太子が作たとされている、十七条憲法の第一条の冒頭の言葉。

第一条 おたがいの心が和らい(やわらい)で協力することが貴い(とうとい)のであって、むやみに反抗することのないようにせよ。それが根本的態度でなければならぬ。

出典:『日本の名著 聖徳太子』中央公論社




上記の言葉を持ち出したのは、この国が法治国家としての始まりの憲法を見る中、記載された文言を知ることで、その後に続く日本の歴史、ひいては国民の生活に直結する思想になった源流なのかと思いました。
(所説あるので、これは私見です😁)

やがて、理念は形を変えていき、時代と共に人々に根付いていきます。そんな集合体のムラ(村)の村人(住民)は生きるために協力を惜しまず、場の雰囲気を察知しながら、目立つことは極力避け、長の言うことに従っていれば安泰に暮らしていける社会です。そうして日本人は新たな超能力として獲得した暗黙の了解、すなわち、場を読む同調圧力へとスキルが発展していくのだと感じました。


このことを更に調べていたら、茂木健一郎さんのエッセイの中で次の様なことを述べられていました。





日本人と欧米人の「空気を読む」感覚の違い
”東西両方のコミュニケーションの前提として、
他者中心が当たり前の空気」「自分中心が当たり前の空気
という違いがあるのです”

https://cakes.mu/series/4241



興味深い内容なので、興味ある方はそちらも参照してみて下さいね。



働くにあたってそこにあるもの…


幾分テーマからずれてしましましたが、話を戻します。

未だに多くの日本人の人生の成功的な考えの中で根強いのは

有名大学に入って、東証一部に入っている有名企業に入る
・役職を上げて最後は会社の幹部、重役、社長を目指す
・公務員になりキャリアの上級官僚を目指す
・プロスポーツ選手、芸術家、芸能関係で有名になる…
など
ステレオタイプな価値観でしょうかね。


【子供には良い人生を送らせてあげたい】
親なら誰しも願うことではないでしょうか。そのために親は働き子供へ教育、様々な体験を与えていきます。
このこと自体には異論は無いですが、子供は本当にそれを願っているのでしょうか?

【子供目線では】
本当は○○になりたい!
○○に親がなれと言うので仕方なく…など
親は自身の価値観に基づき子供に向き合うと思います。

親の子供に対しての根底にある願いは
幸せになってもらいたい”と考えます。
子供も年少のうちは、出来る出来ないは別として
親のために頑張る”と矛盾した考えになっているように思います。


そこで親の期待に沿える子供、すなわち、学業や運動、芸術面などで親が望んでいる結果を出すことが、出来る子出来ない子に別れます。
やがて一事が万事、出来ないことについて親から何故出来ないのかと叱責されたり、それが原因で自分を責めたりするようになり、いつしか親の期待に沿える自分と沿えない自分が二律背反の如く現れ、良くも悪くも子供の心の負担になっていくのだと思います。

子供時代!みなさんは将来なりたい人や憧れの職種は何でしたか?

きっとみなさんにも、一つや二つ有ったでしょうね。今の子供達はどうでしょうか?

なるほど、男女とも具体的と言うか、現実的な回答ですね。これは学年が上がれば更に現実的なものになっていくのだと思います。
かく言う私はどうだったでしょうか?
電車の運転手やコックさんに憧れていました。理由は単純で電車を運転することに憧れが有ったことや、美味しいものがいつでも食べられること(自分が作るという視点がない…😓)からでした。


こんな言葉、思いはいらなーい…!!




”可能性は無限だ!!”
と教育達や親は子供たちに向って声高々に謳います。




これは子供から見ると本当に有難迷惑ですね。可能性は無限と言ってきながら、親などの思惑に翻弄される訳です。

”子供は親の所有物ではない”

陳腐な言い方ですが、まさにそうなのです。

親は子へ子はまたその子へそして…見果てぬ夢を託すのでしょうかね😅

さて、ちょいと視点を変えて、身分制度が確立していた近世それより前から職業選択の自由は有ったのでしょか?
上位の階級者には有ったのでしょうか?今風な簡単に転職することは、これまでの時代を振り返ると、一時的に転職が出来た時代と考えてみると、戦国時代でしょうか?
農民から下級武士そして地域の豪族になるチャンスはあったのでしょうが、本当に数は少なかったと想像します。
(豊臣秀吉の様な立志出世タイプはレアなケース?)
または、時代の変革期(江戸末期から明治初め、大戦後の混乱期など)
きっと大半の人は親の仕事を受け継いで、やがて自分の子へこれまでの仕事を継承していく時代。(長男以外はどうでしたのかねー?😟)
考える余地も選択の余地は無かったのかと思います。

現在は職業選択の自由は憲法に保障された権利です。

日本国憲法第22条第1項において「何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択 の自由を有する。」

それにしても1947年5月3日まで、旧体制のために働くことには縛りが存在していたのかとぞっとします😨
(太平洋戦争に負け払った代償は計り知れませんが、激しい痛みの中から新たな権利、主張、法律が生まれたのですね)


働くこと~本当は何なのですか?~





【働くこと】みなさんは何を考えますか?
①生きるため仕方ないこと
②裕福な暮らしをしたいため
③他者に奉仕して自らを高めるため
など様々有るでしょうか。

それでは
【働くために必要なもの】とは?
①人間関係
②専門性
③快適な労働環境
④モチベーション
などでしょうか?

最後に
【働くことにおいて不必要なもの】とは?
①長時間労働
②古くからある慣習
同調圧力
など上げていけばキリがないでしょうね。

生きるために自分の知識やスキルなどを対価として支払い(働き)賃金を得る。働くことを考えてみると上記の活動で説明出来ます。

歴史を紐解くまでも無いですが、
農耕時代前の狩猟時代は賃金のところがなく、狩りに参加したものすべてに均等に獲物を分けたのかと思います。そこにはきっと格差は生まれず今の社会よりは平等なのかと想像します。

狩猟時代は獲物がいることが前提です。ただいつもいるとは限らず、そのため安定した状況ではないです。農耕が伝来後天候に左右されたでしょうが、以前の暮らしにはない安定感が生まれ、農耕が上手い人とそうでない人との差がやがて富める、富めない、いわゆる貧富の差として現れてきます。

ここから主従関係が生まれ、格差社会へと進みます。これは現代の私達の社会でも同じことが起こっている訳です。
また、これらのことを考える故に、
親は子に生活の困らない=お金に困らない生活をさせたい
と願い、子に勉強や生きる術を伝えていく…子が望むと望まないと言う営みが続く訳です。


まとめ

働くことについて、歴史や憲法、思想について親が子に思うことなどを書いてみました。

日本人は労働時間において、諸外国に比べて生産効率が悪いと言われます。今までの労働スタイルは戦後の復興から、そして高度成長を経て、とにかく働けば、働いた分の収入が得られ生活が潤う時代がバブル経済崩壊位までは続きました。

しかし、その後の失われた30年と呼ばれる現在は、かつての働き方は合わなくなり、長時間労働 サービス残業 非正規雇用 ブラック企業 IT革命 
リストラ うつ 自殺 働き方改革…など
これまでの働き方に対する”つけ”がいやおなしに出ています。

そんな中、未だに高学歴 大企業入社もしくは官僚など公務員を目指す人は多いのかと思います。この生き方は個人の選択なので否定はしません。
更に現在はコロナ禍進行中、先が見えない今を生きるために、これまでの価値観などは通用しなくなっています。

【個人が幸せに暮らせる働き方、生き方を考えると】
①お金に振り回されないために、身の丈に合った生活
②都市部集中から地方への生活
③時間 場所を選ばない働き方
④家族 友人 地域のコニュニティーとの共有時間を持つ
⑤誰しも批判せず、多様な考え方を尊重出来る社会
⑥過度な競争、闘争が無く助け合いのある社会
⑦自然と調和した社会
⑧富める者が貧しい者へ還元する社会…
など

理想的な考えと思われるでしょう。その通りです。理想を如何に現実のものにしていくか、上記のことの多くはお金が絡みます。裏を返せばお金にまつわることをクリアすれば、解決出来ることが多く有るのかと思います。

人類はこれまで天変地異、疫病、戦争など様々な災難に遭遇して今日まで続いています。一部の資本家などによる富の集中。その他大多数の人達が彼らに搾取されている社会に生きているのだとすると、そのシステムを正したいと思います。

”そんなこと無理じゃねー”
と聞こえてきます。私もそう思います。諦めるのは簡単です。

出来ることは無いか?
システムを急に変えることは難しいだろうね。
社会、他人はすぐには変わらないし、変えられない。

出来ることは無いか?
あ!自分が変わればいいんだ。
でも、だって、そんなこと無理!!

行動してみる!

何をすればいい?
出来ること…

具体的には?

そうだなー
まずは自分を認める
自分を許す
自分をほめる
自分の可能性を信じる

そんなことから始めてみるのはどうだろうか?

そのためには
他人と比較しない
他人を羨ましいと思わない
他人をほめる 認める
他人を許す…

自分軸が見えてくると後はどうにでもなる】と思います。

そんなことを実践出来る自分を目指すぞー!!😊

今回はここまでです。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

次の記事で会いましょう。

サポートしていただける方へ、大変ありがたく思います。今後の創作、記事への執筆活動の励みと勇気を頂けると思いますので、よろしくお願いします🎵